246.小説『ありがと~い!』第36話 気持ち良い歯磨きに、ありがと~い!
2023/07/27
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、スムーズに朝を過ごせるように朝の行動はモーニングルーティンとして手順化している。
今回は、朝起きてトイレを済ませた後の大井の歯磨きの様子をご紹介しよう。
「今日も歯磨き、始めるぞ~い!」
大井が使っている歯磨き粉は、『アックア・フレスカ』だ。イタリア語のacqua frescaという言葉が由来であり、淡水という意味だ。チューブを押すとイタリア国旗の色である緑・白・赤の3色のペーストが出てくるのが特徴だ。
余談だが、もはや粉ではないのに歯磨きの時に用いる歯の洗浄剤が今も名残りで「歯磨き粉」と呼ばれていることは興味深い。正式には「歯磨剤(しまざい)」と言うらしい。
「お気に入りの歯磨剤、アックアフレスカを今日も使うぞ~い!」
なんと、大井は歯磨剤という言葉を知っていた。大学の歯学部が主催する一般教養の授業で出てきたのだろうか?語り部である私は今回初めて知ったのだが、大井はよく知っていたものだ。
大井の歯を磨く手順は、まずは左下の奥歯からだ。一番奥まで歯ブラシを入れて、順番に一本ずつ丁寧に磨き、右側に移動していく。
ちなみに、大井が使っている歯ブラシも、『アックア・フレスカ』ブランドのものだ。
「(歯磨きしている間、今日どんなことに感謝できるか考えるぞ~い!)」
歯磨きをしている間は、誰もがぼんやりと何かを考えがちだ。感謝することが趣味の大井は、何に感謝できるかを考えている。
こうして右下の奥歯までたどり着いて、折り返しだ。右上の奥歯から、順番に左に移動していく。
「(それにしても、歯磨きって気持ち良いぞ~い!ブラシが歯や歯茎に当たる感覚、いいぞ~い!)」
歯磨きは、誰もが可能ならば毎日したほうが良いことだ。大井は毎日、寝る前と朝起きてからの2回している。毎日することなので、気持ち良い感覚に焦点を当てて、歯磨きを楽しむことを大井は心がけている。
こうして大井は、左上の奥歯までたどり着き、一通り磨き終えたのでうがいをした。
「Oi!Oi!Oi!やっぱり、歯磨きって気持ち良いぞ~い!特に寝起きの歯磨きは目が覚めるぞ~い!ありがと~い!」
歯磨きを終えた大井は、次のモーニングルーティンである朝食の準備に取り掛かるのであった。
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つづく
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