234.小説『ありがと~い!』第31話 Thanks a lot-Oi! for your guide.(案内に、ありがと~い!)
2023/07/22
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、とある国の街並みを歩いている。その街並みから、ヨーロッパだと推測される。
「(あれ、オレ、なんで海外にいるんだ~い?)」
大井は、その自体をよく理解できていない。看板などは英語で書かれているので、英語圏の国だろうか。
スマートフォンを開こうとするも、今の大井は持っていなかった。というより、手ぶらの状態である。
「(Oi!Oi!Oi!Oi!なんで海外旅行で手ぶらなんだ~い!?)」
スリにでも遭って、ショックで記憶をなくしたのか、とも考えたが、答えは出ない。
「(まずは、ここがどこかを突き止めるぞ~い!)」
大井は、近くにいた高齢の女性に尋ねた。
「Excuse me, where am I now?(すみません、私は今どこにいるのでしょうか?)」
「You're now in North Johnstick, located about 200km north of London.(ロンドンから北に約200kmにある、ノース・ジョンスティックにいるわ。)」
「So, now I'm in the UK, right?(つまり、今私はイギリスにいるのですね?)」
「Yes, exactly.(ええ、まさに。)」
「(Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!なんでイギリスにいるんだ~い?Oi!の本場じゃないか~い!)」
なんと、今大井はイギリスのノース・ジョンスティックという街にいることがわかった。しかし、どういう経緯でここにたどり着いたのかは全く思い出せない。
「Could you tell me the way to the station?(駅までの道を教えていただけますか?)」
大井は、取りあえず駅のほうに行こうと思い、駅への道を尋ねた。
「Sure. Just go straight down this street.(ええ。この通りをただまっすぐ行くのよ。)」
「I see. Thanks a lot-Oi! for your guide.(なるほど。案内してくれて、ありがと~い!ございます。)」
「Haha, you're a funny man. Not at all. Have a nice trip!(ハハハ、面白い人ね。どういたしまして。良いご旅行をね!)」
するとこの高齢女性は、謎のチケットを差し出した。そのチケットは虹色に光り輝いている。
「If you go to the station, this will be so helpful. Take it.(駅に行くなら、これが役立つわ。持って行って。)」
「Again, thanks a lot-Oi! for your help! I'm Makoto.(またまた助けていただいて、ありがと~い!ございます!私は誠と言います。)」
「I'm Jane. "Thanks a lot-Oi!" for talking to me. I like this phrase. Makoto, see you again someday!(私はジェーンよ。話しかけてくれて、「ありがと~い!」ね。このフレーズ気に入ったわ。誠、またいつか会いましょうね。)」
「I'm glad you like my phrase! See you again!(私のフレーズを気に入ってもらえて嬉しいです。それではまた!)」
大井は、ジェーンさんのおかげで駅までの道がわかった。しかも、虹色に輝く謎のチケットを貰うことができた。不思議なことばかり起きるが、大井はそれがなぜかがわからない。
大井が考案した「ありがと~い!」の英語版「Thanks a lot-Oi!」を気に入ってもらえたことも、本当に嬉しいようで、大井は笑顔で駅までの道を歩き出すのであった。
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つづく
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