231.小説『ありがと～い！』第30話オルゴールアレンジに、ありがと～い！

※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。

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大井誠は、ヒノキの製油（エッセンシャルオイル）のおかげで、リラックスできている。

「それにしてもヒノキは、いいにお～い！」

いいにOi!、もとOi!、もとい、もとい、いい匂いのヒノキに癒やされて、大井はだんだんと眠くなってきた。（くどい文章を、失礼する。）

「歯磨きするぞ～い！」

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大井は、テレビを消すと歯磨きを済ませて、消灯した。

現在の時刻は23時40分だ。

「1時までには眠れそうだぞ～い！今日も一日、いろいろありがと～い！明日も頑張るぞ～い！」

そして大井は、日本を代表するOi!バンド、オイオイズの楽曲のオルゴールアレンジメドレーを部屋で流し始めた。

大井が登録している音楽定額サブスクリプションサービスは、SIGN MUSIC（サイン・ミュージック）だ。メッセージアプリ『SIGN』が提供しているサービスだ。他の音楽サブスクリプションサービスと同様、様々な楽曲が配信されている。

オルゴールの音色は、本当にリラックス効果が高い。驚くべきは、激しい楽曲も上手にオルゴールアレンジされたものが配信されている点だ。オイオイズはバリバリのOi!パンクロックバンドのため、本来は激しい曲調なのだが、そのメロディをしっかりオルゴール向きにアレンジしている。

このオイオイズのオルゴールアレンジアルバムの1曲目『道はまだ遠Oi!』が流れ始めた。オイオイズのデビューシングルだ。しかしヒットチャート初登場182位と、発売当初はあまり注目されなかった。現在でこそ伝説的なバンドという位置づけのオイオイズだが、最初は売れなかったのだ。

「元の曲調の雰囲気を尊重しながら、オルゴールアレンジになっているの、本当にすごいぞ～い！」

こうして大井は、最近好きになったオイオイズの楽曲を聴きながら、だんだんと眠気を増やしていった。

部屋にあるスピーカーにはタイマーの機能がついているため、朝まで音楽が流れ続けることはない。安心して眠りにつくことができる。

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「Oi...Oi...Oi...」

大井は、そろそろ眠りにつけそうだ。現在の時刻、日付が変わり、0時10分だ。

「Zzz...Zzz...Oi...Zzz...Zzz...」

大井は、寝言にまでOi!を取り入れるようになっている。この事実には、本人も含めて誰も気づいていない。

こうして大井は長い一日を終えて、夢の中の世界へと足を踏み入れたのであった。

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山田隆一公式サイト