230.【令和5年大相撲7月場所12日目】新入幕にして優勝争いの、伯桜鵬関。
2023/07/20
※私は相撲に本格的な興味を持ったばかりのため、表記などに誤りがある可能性がございます。温かい目で見守っていただけると幸いです。相撲初心者ならではの視点をお楽しみください。
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本日、名古屋場所12日目は、波乱と言える一日でしたね。初日から千秋楽まで、本当に何が起こるかわかりません。長年の相撲ファンの方々でも勝敗の予想が難しいほどの熱戦が繰り広げられております。
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十両では、昨日までで9勝としていた友風関が玉正鳳関をはたき込んで、10勝目としました。怪我による長期休場で幕内から一時期序二段まで番付が下がった友風関ですが、幕内復帰に向けて前に進んでいることがその相撲から伝わります。幕内復帰に向けて、応援いたします。
大奄美関と北の若関の一番では、北の若関が大奄美関を寄り切って8勝目とし、勝ち越しを決めました。対する大奄美関は、9日目に勝ち越しを決めてから3連敗と、星が伸びません。今後、どのように星が動くか、見守っていきます。
輝鵬関と東白龍関の一番は、輝鵬関が前日に痛そうにしていた様子があり、本日は休場となり東白龍関の不戦勝となりました。輝鵬関は左足の親指を痛めたと見られています。勝ち越しまであと1勝のところ無念の休場となりました。ここまでお疲れ様でした。
天空海関が対するは、島津海関。終始天空海関優勢の流れが続き、最後は天空海関が島津海関を押し出して白星となりました。決着がついた後の天空海関の右腕を動かす仕草から嬉しさが伝わり、印象に残りました。これで天空海関は1勝6敗からの5連勝で、6勝6敗として勝ち越しが見えてきました。
新十両の獅司関は、十両筆頭で幕内経験者でもある熱海富士関相手に健闘しましたが、最終的には熱海富士関が獅司関を突き落として白星とし、9勝3敗に星を伸ばしました。そして十両では10勝で先頭を独走している友風関を、9勝の熱海富士関が追う展開となりました。十両の優勝争いの様子も、今後注目していきます。
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幕内では、まずは佐田の海関と武将山関の一番を取り上げます。佐田の海関の攻撃に、武将山関が耐える形となりました。武将山関が耐える様子にも魅力を感じた一番でしたが、結果は佐田の海関の上手投げによる白星となりました。これで佐田の海関、3勝9敗です。負け越しが決まっているものの、少しでも勝ち星を伸ばせるよう応援いたします。
髙安関と豪ノ山関の一番では、髙安関が変化をしました。大関経験者である髙安関が変化をするのは珍しいとのことで、体調を心配する声があります。この変化についていった豪ノ山関が押し出して決着がつきました。豪ノ山関、これで7勝目です。新入幕にして勝ち越しまであと1勝。応援しております。
続きまして、北青鵬関が琴恵光関と対戦いたしましたが、北青鵬関の淡い水色のまわしと、琴恵光関の淡い紫色のまわしの相性が良く、その相撲はもちろん、まわしの色の美しさにも注目してしまいました。その結果は、琴恵光関が北青鵬関のまわしをとって、上手投げを決めて白星となりました。176cmと力士としては小柄の琴恵光関が、204cmという大柄の北青鵬関を上手投げする様子は圧巻であり、会場は大きな拍手が鳴り止まない様子でした。現地観戦した方は、興奮がすごかったことでしょう。
翠富士関が挑んだのは、長崎県出身の平戸海関です。右四つの姿勢で平戸海関が攻める形となり、寄り切りにより平戸海関の白星となりました。負け越しが決まっているものの、自身最高位である前頭5枚目の位置で頑張っている平戸海関を、これからも長崎から応援しております。
宇良関と御嶽海関の一番も、見ごたえがあるものでした。宇良関が土俵際で回り込み、粘る様子が印象的でした。よく土俵際で残しました。その後も一進一退の相撲があり、その結果は宇良関に軍配があがりました。大関経験者の御嶽海関相手に、よく動いた宇良関が印象的な一番でした。
そして今場所、昨日までで10勝1敗としており勝ち星で先頭を独走している錦木関に挑んだのは、新入幕の湘南乃海関です。左四つの姿勢から、湘南乃海関が小手投げにより白星を獲得して、勝ち越しを決めました。湘南乃海は新入幕にして、今場所物凄い勢いだった錦木関を破っての勝ち越しなので本当に嬉しかったことでしょう。その四股名の由来となっている出身地の神奈川県の湘南地域は、何かと夏のイメージが強い地域です。この勢いで、更に星を伸ばせていけるよう、応援いたします。錦木関にとっては痛い黒星となりましたが、まだ10勝2敗という好成績であり、優勝争いに絡んでいます。錦木関の地元である岩手県は今場所の快進撃に盛り上がっているという話を聞きます。錦木関のご活躍も、これからも応援いたします。
8日目から昨日まで休場していた朝乃山関が、本日から再出場しました。本日は翔猿関との一番でしたが、翔猿関をすくい投げて白星としました。これで5勝4敗3休。勝ち越すためにはこれから3戦全勝が必要となり簡単な道ではありませんが、再出場したからにはそのご活躍を見守り、応援していきます。
新入幕にして勢いを見せている伯桜鵬関は、小結・阿炎関に挑みました。阿炎関の攻撃に耐え抜いて、そこから猛攻を仕掛けた伯桜鵬関は、なんと阿炎関を押し出して白星をあげました。新入幕にして三役を破ることになり、伯桜鵬関の勢いを本日も感じることになりました。伯桜鵬関の、丁寧にゆっくりと手刀を切って懸賞金を受け取り、深々と頭を下げた場面が印象的でした。19歳にして、物凄く落ち着いた方だという印象ですが、この仕草からもその貫禄を垣間見ることができました。
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3関脇・・・まさか。
突然の大きな文字、失礼いたします。まさかこのような展開になることを予想していた人々は少ないことでしょう。まずは玉鷲関が関脇・大栄翔関に挑んだ一番ですが、すぐに玉鷲関が大栄翔関をはたき込んで決着がついてしまいました。これで大栄翔関は8勝4敗となってしまい、大関昇進は大変厳しいものとなりました。玉鷲関、38歳のベテランにして、まだまだ力を感じる相撲を見せてくださいます。勝ち越しまであと1勝となりました。応援いたします。
こちらも関脇・昨日までで9勝2敗としている豊昇龍関は、同じく昨日までで9勝2敗の北勝富士関との一番でした。結果は北勝富士関が押し倒して、豊昇龍関に勝ちました。これで北勝富士関は錦木関と並ぶ10勝2敗となり、並びました。優勝争い、どのようになっていくことでしょうか。豊昇龍関・・・、これで9勝3敗となってしまい、大関昇進に向けて暗雲が立ち込めました。残り3日、3連勝できるよう勢いのある相撲を期待し、応援いたします。
あと1人の関脇・若元春関は、新大関・霧島関に挑みました。霧島関の大関としての格を見せつけるような相撲で、寄り切りにより霧島関の勝ちとなりました。これで霧島関は6勝とし、カド番回避がかなり近づいてきました。対する若元春関は8勝4敗となってしまい、大関昇進が本当に厳しくなってしまいました。
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つまり本日は、大関昇進に向けて名古屋場所に臨んでいる3関脇が全員黒星という結果に終わりました。これから3関脇同士で対戦が組まれることも考えると、3人同時昇進はほぼ不可能であり、1人昇進するかどうかすらも微妙、というあたりまで追い込まれることとなったようです。
「三役の地位で、直近3場所で33勝」という大関昇進の目安はあくまでも目安なのでどのようになるかはわからない、ということですが、3関脇の今後を応援いたします。
そして本日は、伯桜鵬関が三役である阿炎関を破るという快挙を成し遂げ、9勝3敗となり10勝2敗で先頭を独走している錦木関と北勝富士関を追う形となりました。新入幕にして、優勝争いに関わることができているこの19歳の若い力士の今後にも、注目していきます。