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224.【令和5年大相撲7月場所10日目】先頭を走る錦木関と、北勝富士関。

2023/07/18

※私は相撲に本格的な興味を持ったばかりのため、表記などに誤りがある可能性がございます。温かい目で見守っていただけると幸いです。相撲初心者ならではの視点をお楽しみください。

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名古屋場所も10日目となり、千秋楽が近づいて参りました。本日の私が印象に残った一番をいくつかご紹介いたします。

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幕下では、長崎県出身の幕下10枚目上戸が4勝1敗になり勝ち越しを決めました。更に勝ち星を積み上げ、少しでも関取に近づけるようこれからも応援いたします。

まずは千代丸関と勇磨関の一番。両者が長い時間組み合い、1分を超える一番となりました。千代丸関の体制を崩そうと悪戦苦闘する勇磨関ですが、なかなか体制は崩れません。結果的に勝負は動き、勇磨関の寄り切りによる白星となりました。3日目から勝ち星がなく連敗が続いていた勇磨関、久しぶりの白星おめでとうございます。

続きまして、昨日勝ち越しを決めた大奄美関と、輝鵬関の一番です。小さな輝鵬関が大きな大奄美関を吊り上げ、そのまま寄り切りで白星となりました。やはり小兵力士の方々のご活躍は魅力的ですね。今場所が初土俵から6場所目にして、新十両としてご活躍している輝鵬関は、まだ髷を結えるほど髪が伸びておりません。幕内の伯桜鵬関といい、髪型からそのスピード出世具合を感じ取ることができるのは興味深いです。私と同じ九州の熊本県出身の輝鵬関、これからもご活躍を応援いたします。

そして同じく熊本県出身の貴健斗関と長崎県出身の對馬洋関の一番。貴健斗関に寄り切られ、對馬洋関は2勝8敗となり負け越しが決まりました。残念ながら負け越しとなりましたが、残り5日のご活躍も応援いたします。

狼雅関と欧勝馬関による一番も、1分を超えるものとなりました。土俵上で組み合い、お互いの出方を探る様子は、本当に迫力がありますね。そして勝負が動き、狼雅関の下手ひねりにより決着が着きました。短く瞬間的に決着がつく一番も、このように長く決着を見守る一番も、それぞれ見応えがあることを思わされます。

玉正鳳関と熱海富士関による対戦では、熱海富士関の勢いを感じる寄り切りにより決着が着きました。熱海富士関、これで勝ち越しまであと1勝の7勝3敗となりました。幕内復帰に向けて、応援いたします。

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そして幕内、まずは豪ノ山関と宝富士関による一番です。5連勝のあと4連敗となっていた豪ノ山関ですが、本日は宝富士へ猛攻を仕掛け、寄り切りにより久しぶりの白星となりました、これで新入幕にして勝ち越しまで、あと2勝となりました。

千代翔馬戦にて、遠藤関が本日勝ち越しを決めました。明日は今場所で現在のところMVPといえる大活躍をしている錦木関との一番。明日の楽しみな一番のうちの1つです。

新入幕の伯桜鵬関は、琴恵光関を勢いよく押し出し、7勝3敗となりました。これで勝ち越しに王手がかかりました。先程の豪ノ山関や、湘南乃海関も新入幕にして確実に活躍を見せております。

そして隆の勝関と大翔鵬関の一番では、最初の一番では物言いがつき、大翔鵬関が土俵から出るのと隆の勝関の手が着くのが同時と判断され決着がつかず、取り直しとなりました。最初の一番で決着がつかない展開は、連続で一番に臨むことになるお二方にとっては大変ですが、盛り上がりますね。そして次の一番では、隆の勝関が両差しの体制で寄り切り、白星となりました。お二方とも、お疲れ様でした。

続きまして、昨日勝ち越しを決めた北勝富士関と玉鷲関の一番。こちらも北勝富士が制し、9勝1敗となりました。本日もかつての高見盛関(現在の東関親方)を彷彿とさせるルーティンを取組前に見せていました。

今場所で物凄い活躍を見せている錦木関は、本日も錦木関が明生関相手に寄り倒しを決め、勝ち星を重ねました。これで9勝1敗。北勝富士関と並び、勝ち星の数で先頭を走っています。この調子で、優勝争いを繰り広げていただくことを期待いたします。

そして今場所の大関昇進がかかっている3関脇ですが、関脇・若元春関は阿武咲関に押し出され7勝3敗となり、大関昇進目安の12勝が大変厳しいものとなりました。しかし、残り5日を全て白星で飾ることができれば12勝に到達いたします。上位陣相手なので12勝はかなり厳しいですが、今後のご活躍も応援いたします。

長崎県出身の平戸海関は、関脇・大栄翔関との一番となり、関脇相手に果敢に立ち向かいましたが、大栄翔の突き落としにより、大栄翔関の白星となりました。平戸海関にとっては黒星となりましたが、関脇相手に見応えのある相撲をとっており、これからの成長に期待が持てる一番でした。大栄翔関はこれで勝ち越しです。大関昇進に向けて、これからも応援いたします。

もう一人の関脇・豊昇龍関は、小結・琴ノ若関の勢いに土俵際まで追い詰められるも、一時粘りを見せました。しかし、結果的に琴ノ若関に押し出され、豊昇龍関は黒星となりました。これで8勝2敗となりました。これから3関脇同士で星を奪い合うことを考えると、3関脇が同時に大関に昇進することは厳しくなってきたものと推測されます。

新大関・霧島関は、宇良関の猛攻を耐え抜き、寄り切りにより白星を獲得することができました。4日目から途中出場したからには、勝ち越してカド番を回避できるよう、これからも応援いたします。

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10日目も、様々な一番を観ることができました。平幕の錦木関と北勝富士関が、白星の数で先頭を走っております。これから終盤戦となっていきますが、どのような優勝争いが繰り広げられるのか、その様子をこれからも見守っていきたいと思います。