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225.小説『ありがと~い!』第28話 質問してくれて、ありがと~い!

2023/07/19

※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。

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大井誠は、夕食後から寝るまでの時間に、いろいろとくつろいでいる。

「今日もいろいろ、ありがと~い!」

大井は、感謝が趣味なので今日あったことをいろいろと思い出しながら、感謝をしている。

すると、スマートフォンに通知が来た。

「Oi!Oi!Oi!武谷サン、なんだ~い!?」

今やほとんどの人々が使うようになったスマートフォンのメッセージアプリ『SIGN(サイン)』で、先程も遭遇した大学の同級生の女性、武谷(たけたに)さんから連絡が来た。

<大井くん!夜にごめんね。英語の授業のレポート、チェックしてほしいんだけどいいかな?このあたりなんだけど、これでいいかな?>

(鶴咲のゆるキャラ・「ツルサッキー」が首をかしげているスタンプ)

武谷さんは、大井が英語ができることから頼りにしており、こうやって度々SIGNで質問してくれる。

<武谷サン!お安い御用だぞ~い!>

(大井に似ている丸坊主の愛すべきキャラクター「マルボー」が笑顔で親指を立てているスタンプ)

人助けも趣味の一つである大井は、このようなことは喜んで引き受ける。

<ありがとう!そのキャラクター、大井くんに似ててかわいいよね~!>

<オレに似てるって思って、気に入ったキャラクターだぞ~い!>

人助けも趣味の一つである大井は、このようなことは喜んで引き受ける。

こうして大井は、武谷さんのレポートの内容を校正するのを手伝ってあげた。

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<いやぁ、助かったよ大井くん!いつもありがとうね!>

(「ツルサッキー」が感謝しているスタンプ)

<こちらこそ、いつも質問してくれて、ありがと~い!>

(「マルボー」が笑顔で感謝しているスタンプ)

<さっき遭遇したことに加えて、SIGNまでしちゃった!それじゃ、また明日2限ね!>

<うん、明日もよろしく~!連絡、ありがと~い!>

こうして、武谷さんとのSIGNのやり取りは終わった。

「武谷サン、いつもオレを頼りにしてくれて嬉しいぞ~い!」

人間、頼りにされると嬉しいものだ。そのような嬉しさを知っていることもあり、大井は人助けや感謝が趣味なのだ。

「Oi!Oi!Oi!眠くならないぞ~い!」

気がつくと、22時になっていたが大井は昼寝してしまったので、眠気を感じない。そんな中無理やり眠ることもできないので、眠くなるのを待ちながら、くつろぐことになる。

「眠くなるために、ゆっくりするぞ~い!」

大井は明日に備えて、眠る準備を進めていくのであった。

...

つづく