195.小説『ありがと~い!』第17話 服を作ってくれた皆さまに、ありがと~い!
2023/07/08
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、鶴咲の野麻町にあるショッピングモール『カンミナーレ鶴咲』にいる。カンミナーレとはイタリア語で歩くという意味であり、ゆっくり歩いてお店を見ていただきたいという想いが込められているそうだ。また、甘味、つまりスイーツのお店が多く軒を連ねており、「甘味なれ」という意味合いもあるそうだ。
大井は、何も買うものがなかったとしてもショッピングモールを見て回ることが好きなのだが、今回はお目当ての品があるそうだ。
「(ブレベリこと、ブレッドウィズベリーのポロシャツ、どこだ~い?)」
そう、大井が探しているのは、イギリスの音楽文化であるOi!を好む人々が愛用しがちのイギリスのファッションブランド『ブレッドウィズベリー(Bread with Berry)』のポロシャツだ。襟元の一本線とブルーベリーを模したワンポイントのロゴが胸元についているのが特徴的だ。
大井は、今回は白地にネイビーのワンポイントロゴが付いたものを探している。身長170cmの中肉中背といえる体型の大井は、日本サイズではMサイズ、欧米サイズではSサイズ、もしくはXSサイズでもピッタリ着るなら良いくらいの体型だ。
「(ブレベリは3階か、行くぞ~い!)」
大井は案内板を見て、3階にあるブレベリの店舗に向かった。
「いらっしゃいませ~。」
大井は、ブレベリの店舗に入った。30代くらいの男性店員の元気な掛け声が聞こえた。
「ポロシャツを探しているのですが・・・。」
「どういったものをお探しですか?」
「白地にネイビーのヤツとかありますか~?」
「う~ん、お客様にお似合いのサイズは、ちょっとありませんね・・・。」
「(Oi!Oi!Oi!Oi!ナイのか~い!)」
「こちらの、白地に赤のやつならありますよ。」
「(Oi!Oi!Oi!、赤も悪くないぞ~い!)」
「ご試着してみますか?」
「はい、ぜひお願いします!」
こうして大井は、試着室に入った。
「(Oi!Oi!Oi!Oi!Oi!赤のほうがオレは好きかもしれないぞ~い!)」
大井は、こちらのデザインのほうが気に入ったらしい。
「いかがでしたか?」
「いやぁ、良いですね~。コレにしようと思いま~す。」
「ありがとうございます!」
こうして大井は、白地に赤のブレベリのポロシャツを購入した。今回はブレベリを購入したが、こちらもOi!愛好家に支持されているイギリスのブランドである『ミスターマーシー(Mr.Mercy)』のブーツにも大井は興味が出てきている。
だが、今回はブレベリのポロシャツで大満足だ。マーシーのブーツを買うのはかなり先になることだろう。
「(店員さんはもちろん、この服をデザインしてくれた方、工場で作ってくれた方など、皆さまに、ありがと~い!)」
大井は、何か物を購入した時には、その物に関わった人々への感謝を心がけている。
こうして大井は、引き続き『カンミナーレ鶴咲』を見て回るのであった。
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つづく
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