173.小説『ありがと~い!』第6話 店員サンに、ありがと~い!
2023/06/27
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、身体を酷使したことで至るところが痛む。
「(Oi!Oi!Oi!この痛みで、3限の授業は大丈夫か~!?)」
湿布を貼れば少しは良くなるだろう、と思って近所のドラッグストアへと向かった。
「いらっしゃいませ~!」
30代くらいの女性店員が勢いの良い掛け声をかけた。
ドラッグストア『ヨツモトヒロシ』は、大井が住んでいる鶴咲で展開するドラッグストアチェーンだ。
「すみませ~ん、湿布はドチラにありますか~?」
大井は、すぐ店員に尋ねるタイプの人間だ。
「湿布は・・・、こちらにございます。」
「どうもありがとうございま~す!助かりました~!(店員サン、ありがと~い!)」
大井は心からお礼を言った。
「お会計は、825円です。」
「ツルペイでお願いしま~す!」
大井は、手先が不器用なので小銭を瞬時に出し入れすることがあまり得意ではない。近年のキャッシュレス決済の普及は、このような大井のような人間にとっては本当に便利な世の中になったものだ。
「ありがとうございました、またお越しください。」
「こちらこそありがとうございま~す!(さっきの店員サン、会計もありがと~い!)」
大井は、店員には会計時にも基本的に必ずお礼を言うようにしている。感謝の言葉は、言われた人はもちろん、言った人まで幸せな気持ちになるという話もある。
「(Oi!Oi!Oi!Oi!さすがに痛い・・・一旦家に帰って湿布を貼りまくるぜ!)」
こうして大井は、歩いたら8分ほどの近い距離だが、痛みを感じるので遠い・・・遠Oi!家への道のりを歩き出すのであった。
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つづく
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