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172.ビートルズの4人は、レジェンド。5枚目のアルバム『Help!』

2023/06/26

私は、ビートルズの影響で熱心にいろいろな音楽を聴くようになりました。

今回は、ビートルズの5枚目のアルバム、1965年発表の『Help!』を1曲ずつ聴いていきます。

それでは以下から、曲ごとの感想に入ります。私は音楽の専門家ではなく、豊富な知識があるわけではありません。間違いもあることでしょう。平成生まれ、29歳のある一般男性の一意見として軽い気持ちでご覧ください。

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1.Help!

アルバムと同じ名前の題名の楽曲から、このアルバムは始まります。現在でもいろんなところで流れる楽曲ですので、聴いてみるとああ、この曲か!となる方も多いかと思われます。

長崎県民の私は、『開運!なんでも鑑定団』というテレビ番組のオープニング曲として馴染み深いです。ビートルズというバンド名を知る前の小さい頃からこの曲を知っていたことになります。

『開運!なんでも鑑定団』はテレビ東京の番組で、長崎にはテレビ東京系列のテレビ局はないのですが、なぜかフジテレビ系列のテレビ長崎というテレビ局が昔からよくこの番組を放送していますので、長崎県民にとっては馴染み深いテレビ番組で、オープニング曲として流されるこの曲も馴染み深いことになります。

余談はさておき、1曲目からカッコいい!と思わされます。メインボーカルのジョン・レノンによる、ロックンロール魂を感じる力強いボーカルに圧倒されます。

「助けて!」といった意味合いの題名なので、当時のビートルズの忙しさを想像しながら聴くこともできます。この頃にはもう日本を含めたイギリス国外でも大人気になっていたことでしょうから、プレッシャーの中曲作りに取り組んでいたことでしょう。

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2.The Night Before

この楽曲の特徴的な箇所はやはりコーラスでしょう。ポール・マッカートニーによるメインボーカルに調和する、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンによるコーラスが美しいです。リズム感も好きな楽曲で、この楽曲を聴いているとついリズムをとってしまいます。

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3.You've Got to Hide Your Love Away

この楽曲は、渋い。ジョンの歌声による哀愁が楽曲を彩っています。リンゴ・スターによるタンバリンが良いアクセントとなっております。マラカスも演奏されているようですが、こちらはポールによるものだそうです。フルートの演奏も加えられており、こちらは外部ミュージシャンとしてジョン・スコットという方が参加したようです。

この楽曲の特に印象に残る箇所は、やはりジョンによる「Hey!」のシャウトですね。哀愁漂う雰囲気の楽曲ですが、このシャウトは元気いっぱいで、この楽曲のアクセントとなっております。

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4.I Need You

「レノン=マッカートニー」コンビがすごすぎて、その影にいがちなジョージ・ハリスンですが、自作してメインボーカルを担当したこの楽曲でもその才能を垣間見ることができます。

後年、ビートルズのメンバーの中で最もインド音楽に傾倒し、独自の曲調を生み出していくジョージですが、その前の時期であるこの頃の楽曲もジョージらしさが出ていますね。

ジョージによる、「デッデ~ン♪」と青春の甘酸っぱさを感じさせる優しいギターのフレーズが印象的な楽曲ですが、スネアドラムをジョンが、そしてリンゴがアコースティック・ギターを叩いて音を出しているそうで、独自性あふれる音が出されていそうですね。

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5.Another Girl

この楽曲は、ポールが休暇で訪れたチュニジアのハンマメットという場所で書いたそうです。それぞれの楽曲が、様々な場所で生まれていくことも興味深いですね。

ポールによるメインボーカルと、ジョンとジョージによるコーラスの曲名と同じ「Another Girl」のフレーズの繰り返しが印象的です。

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6.You're Going to Lose That Girl

この楽曲には、個人的には2枚目のアルバム・『With The Beatles』の頃のテイストを感じます。

リンゴによるボンゴの音が印象的です。ボンゴは持っていないのですが、この音に合わせて一緒に手で何かを叩きたくなるほどリズムが良いです。

リンゴとボンゴ、似てますね・・・。この楽曲におけるリンゴは、ボンゴ・スターだ!(おふざけ、失礼いたします!)

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7.Ticket to Ride

この楽曲も、『Eight Days a Week』と同じく私がビートルズのベスト・アルバム『1』を聴いていた頃を思い出します。ドラムのリズム感や、イントロのギターのフレーズが特徴的です。

私はカーペンターズも好きなのですが、カーペンターズのこの楽曲のカバーも有名です。カーペンターズは1曲目の『Help!』もカバーしているのですが、どちらもビートルズ版に比べると落ち着いたアレンジとなっております。

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8.Act Naturally

この楽曲は、バック・オーウェンスとバッカーズのカバーです。原曲はカントリー調となっており、リンゴの穏やかな雰囲気のボーカルにマッチした楽曲となっております。確かにこれをビートルズでカバーするならリンゴがボーカルを担当するのが適任でしょう。

やっぱりリンゴのボーカルは和みます。聴いているとこちらもリラックスできるような歌声ですね。

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9.It's Only Love

やっぱりこのアルバムでは私はこの楽曲推しでしょうかね。イントロのギターのフレーズから心をグッと掴まれます。甘酸っぱい青春を感じさせる楽曲です。

ジョン・レノンによる優しい歌声や複雑な気持ちをまっすぐ表現した歌詞はもちろん、アコースティック・ギターの音色の美しさなどもあり、好きな楽曲です。

リンゴによるドラムはもちろん、タンバリンも良いアクセントとなっています。

余談ですが、この題名といえば、日本では長崎出身のシンガーソングライターの福山雅治による同名のヒット曲を連想する方も多いことでしょう。こちらの同名曲も、甘酸っぱい青春の要素がある名曲ですよね。

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10.You Like Me Too Much

ピアノの音色が良いアクセントになっている楽曲ですね。こちらもジョージによる楽曲で、メインボーカルもジョージなのですが、「レノン=マッカートニー」コンビによる楽曲と同じアルバムに入っていても、浮いた印象がないクオリティなのでやはりジョージもこの頃から既にすごかった、と感じさせます。

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11.Tell Me What You See

クラベスという楽器のカン!カン!という音色と、題名と同じフレーズを歌う場面が印象に残る楽曲です。こちらではタンバリンをリンゴではなくジョージが演奏しているそうです。そう言われてみると、リンゴによるタンバリンとは一味違う演奏になっているのではないかと感じてしまいますね。

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12.I've Just Seen A Face

やっぱりこの曲もかなり好きな部類ですね・・・。リズムよく流れるようなポールの歌声が心地良いです。

一目惚れをテーマにした歌詞を歌うポールには、照れながら歌っているような雰囲気を感じます。私も歌詞から場面を想像し、微笑ましい気持ちになります。

それにしてもリズムよく進んでいく歌詞なので、歌っていて本当に気持ちが良いです。間奏の際に流れるギターの音も本当に素晴らしい。

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13.Yesterday

こちらは説明不要の大名曲ですね。後期の曲のほうが語られがちなビートルズの中でも、初期の曲における代表曲といる楽曲でしょう。

ポールが14歳の頃に亡くした母親への想いを書いた楽曲というエピソードも有名です。ポールが書いた、こちらも大名曲『Let It Be』も、母親についての楽曲ですので、やっぱり母が子に与える影響というものは偉大なものだと改めて思います。

母親についての楽曲や作品に触れると私は、母を大事にしようという気持ちがより強くなります。

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14.Dizzy Miss Lizzy

こちらは、ラリー・ウィリアムズの楽曲のカバーです。先程の『Yesterday』で悲しい気持ちになってしまいますが、それを跳ね返すかのような元気いっぱいのロックンロール・ナンバーです。

『Yesterday』は名曲なのですが、これで終わってしまうと余韻がしっとりとしすぎますので、最後にこちらの『Dizzy Miss Lizzy』を持ってきたのはある意味粋な判断だと感じます。「悲しいこともあるけど、ロックンロールで明るく行こうぜ」というメッセージを感じます。

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今回聴いた『Help!』もやはり、名曲揃いのアルバムです。ボーカル、ギター、ベース、ドラムという基本的な楽器はもちろん、タンバリンやボンゴ、マラカス、クラベスなど多様な楽器が使われていることも、曲調に深みを与える要素となっていることでしょう。様々な楽器で試行錯誤して、革新的な音楽を生み出そうとする当時のビートルズの気概を感じます。

ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ、どのメンバーが欠けても成り立たなかったバンドだと改めて感じました。やっぱり4人はレジェンドです。

今回の記事でこのアルバムに興味を持った方は、ぜひ一度聴いてみていただけると幸いです。まさに、百聞は一見に如かずです。