169.小説『ありがと~い!』第4話 教授の粋な計らいに、ありがと~い!
2023/06/25
※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。
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大井誠は、1限の授業に間に合わせるために急いで大学へ向かっている。
大学の正門を入ってからも急ぐ。現在、8時48分。授業開始まであと2分だ。
「よぅ大井、おはよう!1限ファイト!」
「おはよ~い!ありがと~い!」
同級生と遭遇し、挨拶をしたが急いでいるので、すぐにその場を後にした。
8時49分。間に合わないか・・・?大井は、諦めない。
授業がある建物に入った。授業があるのは3階なので、階段を登る必要がある。
「(Oi!Oi!Oi!これは間に合わないか~い・・・?)」
諦めかけた大井は、授業教室の扉を開けた。
「大井くんじゃない!もう授業は始まっているわよ。」
1限の授業を担当している北瀬(きたせ)教授だ。厳しいことで評判の女性教授だが、学生たちからの信頼は厚く、学生たちのお母さん的なポジションである。
「ま・・・間に合わなかったか・・・。」
時計の針は、8時51分を指していた。
「普段は出席を認めないんだけど・・・。大井くんは普段真面目にやってくれてるから、1分くらい大目に見てあげるわ。」
「本当ですか!ありがとうございま~す!!!(粋な計らい、ありがと~い!)」
「ただし・・・授業後の毎回のレポートはいつもより張り切って書いてね。」
「もちろんです、わかりました!」
大井は、北瀬教授の粋な計らいにより、出席を認められた。普段真面目な大井は信用されていたのだ。しっかり授業に取り組んでいてよかった、と心から思った。
ただ、レポートのクオリティを高くしないといけないと思い・・・(思Oi!、これは強引すぎるか。)大井は気が重くなったが、すぐに気分を切り替えた。
こうして大井は、出席を認められた授業に臨むために席につくのであった。
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つづく
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