170.ビートルズは、今も売れ続けている。4枚目のアルバム『Beatles For Sale』
2023/06/25
私は、ビートルズの影響で熱心にいろいろな音楽を聴くようになりました。
今回は、ビートルズの4枚目のアルバム、1964年発表の『Beatles For Sale』を1曲ずつ聴いていきます。
クリスマスの時期に売り出すために「ビートルズ売り出し中」といった意味合いの題名にしたそうですが、4枚目のアルバムであること(forとfour)がかかっているのも粋な題名ですよね。
ジャケットではメンバー4人が横一列に並んでいますが、左端のジョージ・ハリスンの髪型が玉ねぎのようになっており、かわいらしく愛着が湧きます。ポール・マッカートニーは、このジョージの髪型をカブのような髪型と表現したようですが、私は玉ねぎ派です。
解散して50年以上経った今でも売れ続け、聴かれ続けている名作アルバムを、今回は掘り下げます。
それでは以下から、曲ごとの感想に入ります。私は音楽の専門家ではなく、豊富な知識があるわけではありません。間違いもあることでしょう。平成生まれ、29歳のある一般男性の一意見として軽い気持ちでご覧ください。
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1.No Reply
アルバムの1曲目は、ノリが良い楽曲から入るイメージが強いのですが、このアルバムは悲しい曲が1曲目に置かれており、これを1曲目にするのもある意味粋だと感じます。
題名は直訳で「返事なし」、電話に出てくれないことを描いた歌詞は今風に言うと、「既読無視~♪」と言うことができますね。
いつの時代でも、返事がないといろいろと想像してしまい悲しい気持ちになってしまう心情を描いた楽曲だと感じます。
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2.I'm a Loser
「返事なし」の次は、「俺は敗者」・・・?このアルバムは、悲しいアルバムなのか?と初めて聞いたら思ってしまいますね。これまでのアルバムとは違った切り口で、興味深いです。
この題名には現代の日本を生きる私は、米津玄師の『LOSER』という楽曲を連想してしまいますね。ビートルズファンあるあるだと思いますが、勝手に現代の楽曲でも、ビートルズの影響がここにはあるのではないか、と考察してしまう癖があります。
それだけ、ビートルズが世界中の音楽に与えた影響は計り知れないものですからね。
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3.Baby's in Black
この楽曲は、カッコいい。クールな雰囲気が漂っていることを感じます。イントロのギターリフから心を掴まれるのですが、こちらはジョージ・ハリスンがカントリー調に演奏したもののようです。私はカントリー・ミュージックも好きですから、印象に残るフレーズです。
そして、「レノン=マッカートニー」コンビのボーカルのハーモニーが美しい楽曲です。やっぱりビートルズの魅力は歌詞・メロディ・演奏はもちろんですが、ボーカルのハーモニーにもありますね。
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4.Rock and Roll Music
伝説のロックンローラー、チャック・ベリーの楽曲のカバーです。曲名通り、王道のロックンロールの曲調でノリノリです。最初の3曲がどちらかというと落ち着いた曲調で来ていた中、この曲がぶち込まれると、ノリノリが止まりませんね。
ビートルズが来日した時にも演奏された楽曲だそうですが、当時日本武道館でのライブを観ることができた方々は本当に素晴らしい経験をされましたね。当時を生きていたら私もなんとしてでも観に行きたかったことでしょう。
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5.I'll Follow the Sun
再び落ち着いた曲調の楽曲となりました。しっとりとした優しい曲調が、耳を包み込みます。ポールがまだ16歳だった頃に書いた曲らしいですが、当時から非凡な才能があることを思い知らされます。
この楽曲もいろいろと解釈ができる歌詞だとは思いますが、私も明日は雨(良くないことが起きる)かもしれなくても、太陽(良い面)を追いかけます。人生、良いことばかりではありませんが、その中でも良い面に焦点を当てて、できる限り明るく生きたいものです。
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6.Mr Moonlight
こちらは、ドクター・フィールグッド&ジ・インターンズの楽曲のカバーです。冒頭のジョン・レノンの叫ぶような歌声から、その世界観に惹き込まれます。
邦楽も好きな私は、サザンオールスターズのフロントマンとして活躍する桑田佳祐のソロでの楽曲『月光の聖者達 (ミスター・ムーンライト)』という楽曲を思い出します。桑田佳祐もビートルズの影響を大きく受けており、このように度々その影響が垣間見えます。
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7.Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey
ロックンロール・ナンバーのカバー曲2曲のメドレーです。ビートルズは、リトル・リチャードのバージョンを参考にしたようです。
やっぱりロックンロールのリズムは良いですねぇ。ポールの叫ぶような歌声も、ジョンに負けていません。非凡な才能を持つ2人が同じバンドに所属したことは本当に奇跡と言えますよね。
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8.Eight Days a Week
この楽曲を聴くと、私は懐かしいです。私は『1』というベスト・アルバムからビートルズを聴いていったので、この楽曲が収録されている『1』をよく聴いていた2013年頃を思い出します。
以前紹介したビートルズの楽曲の中でも『1』に収録されている楽曲はあるのですが、なぜかこの楽曲は特に印象に残っていますね。2013年、当時19,20歳の私に刺さった楽曲なのでしょう。それくらい、この楽曲には若い頃の甘酸っぱさを感じます。
この題名、直訳で「週8日」という、現実ではありえない表現なのが文学的ですよね。この楽曲も、『A Hard Day's Night』と同じくリンゴ・スターの発案だそうです。リンゴは本当にアイデアメーカーですね。
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9.Words of Love
先にご紹介した楽曲のように、ビートルズは様々なロックンローラーの影響を大きく受けております。この楽曲も、1959年に22歳という若さでこの世を去って伝説となったロックンローラー、バディ・ホリーの楽曲のカバーです。
私はビートルズが影響を受けた楽曲を辿っていくうちに様々なロックンローラーを知ることになりましたが、バディ・ホリーは特にお気に入りです。私は眼鏡をかけているのですが、バディ・ホリーの影響で彼のトレードマークである太い黒縁の眼鏡をかけていた時期があります。それくらい好きな方です。
ジョン・レノンが眼鏡をかけてステージに上がるようになったのはバディ・ホリーの影響もあるそうですから、ミュージシャンのファッションにも大きな影響を与えたバディ・ホリーです。
ビートルズの特徴として、曲調の幅広さがありますが、バディ・ホリーの楽曲も1950年代にしては驚くべき曲調の幅広さがあります。早世が本当に悔やまれます。ご存命だったらビートルズとも共演していたかもしれませんね。
ビートルズのカバー曲は、大概はオリジナルと同じくらいか、ビートルズ版のほうが気に入る傾向にあるのですが、私はバディ・ホリーの楽曲が大好きなので、オリジナル版のほうが好きです、これは好みの問題なので、ご了承いただけると幸いです。
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10.Honey Don't
リンゴの太くて優しさを感じさせる歌声のこの楽曲は、こちらもロックンローラーのカール・パーキンスの楽曲のカバーです。カール・パーキンスの代表曲『ブルー・スエード・シューズ』の影響で、青いスエード風の靴を買ったことがあるのも懐かしいですね。
やっぱりリンゴの歌声、好きだなぁ。リンゴは場を和ませる特殊能力があるように感じます。リンゴのムードメーカーぶりが、バンドの雰囲気を落ち着かせたことでしょう。
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11.Every Little Thing
大きな文字にしたことからお察しかもしれませんが、私はこの楽曲がこのアルバムで圧倒的にお気に入りです。このような、純粋でまっすぐなラブソングが本当に好きなのです。
私もこの楽曲のような温かい雰囲気に憧れます。歌詞のフレーズが、心地良いメロディとともにすっと心のなかに入ってきます。
メインボーカルはジョンなので、てっきりジョンが作った楽曲だと思っていたのですが、今回調べてみるとポールが作った楽曲のようです。
一見、歌詞は幸せな雰囲気なのですがメロディは悲しげな雰囲気も感じさせるところが、楽曲に深みを与えています。この状態が、いつまでも続くのだろうか、という不安や葛藤などがメロディによって描かれていると解釈します。
名曲、ごっつぁんです!
(ポールは相撲に興味があり、来日時福岡で大相撲九州場所を観戦をしたことがある上に、両国国技館でライブをした際にはMCで「ごっつぁんです!」と言って手刀を切って懸賞金を受け取る仕草をしたことがあるそうです。)
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12.I Don't Want to Spoil the Party
この楽曲もジョンとポールの歌声のハーモニーが美しいですね。ノリが良いテンポの楽曲なのですが、こちらも悲しげな雰囲気のメロディで、パーティを台無しにしたくないという意味合いのタイトルの気持ちがメロディにも表れていることを感じます。
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13.What You're Doing
イントロのドラムから、特徴的なリズムの楽曲だという印象を抱きます。ギターのフレーズも良いですねぇ。ジョージ・ハリスンが、リッケンバッカーで弾いたフレーズのようです。ギターのブランドにあまり詳しくない私でも聞いたことがある名前ですね。
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14.Everybody's Trying to Be My Baby
こちらもカール・パーキンスの楽曲のカバーです。最後の楽曲のメインボーカルをジョージ・ハリスンが担当しているのも、粋を感じました。このこともあり、ジャケットは玉ねぎのようなかわいらしく特徴的な髪型をしているのか、と勝手に推測してしまいますね。
ジョージの歌声もやっぱり特徴的ですね。ロックンロールを感じたアルバムの最後を締めくくるにふさわしい楽曲です。
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最近、ポールが在りし日のジョンの歌声をAIを用いて抽出し、ビートルズの新曲を作ることが報道されました。AIを用いるのは歌声の抽出のみで、残りは人間の手で作られる楽曲ですので、そのような方法で現代技術が用いられることは良いことですね。
一人のビートルズファンとして、この楽曲が完成し、発表されることを楽しみにしております。
また、上記にも述べましたがポールが相撲に興味を持っている事実は、私も最近相撲に強い興味が出てきておりますので、ポールに更に親しみが湧くことになりました。最近81歳になりましたが、現役で活動しているポールのこれからのますますのご活躍を応援しております。
今回の記事でこのアルバムに興味を持った方は、ぜひ一度聴いてみていただけると幸いです。まさに、百聞は一見に如かずです。
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