153.一つの作業には高い集中力、ながら作業は苦手。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第22回】
2023/06/17
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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私は、一つの作業に集中できるのであれば高い集中力を発揮できる(凸)のですが、複数の作業を並行して行う、いわゆるながら作業は本当に苦手(凹)です。
このシリーズの前回の記事にて、電話をしながらメモを取ることが苦手(凹)なことについて述べました。メモを取るなど、何かを書いている時には書くことに集中するので、耳に入ってくる情報が疎かになります。
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かつて、学校の授業で教師の話を聴くことに集中してノートを取らない状態でいると叱られたことがありました。
私は誰かが話している際には話を聴くことに集中してしまう傾向にありますので、ノートを取ることは二の次です。それでも特別成績が悪いわけではありませんでしたので、このように勉強方法を無理やり矯正することはご遠慮いただけるとありがたいです。
私の体感で、多くの人々は書いて覚えることが好きなイメージがありますが、私は書くことより、聴いたり読んだりすることのほうがより覚えられます。どのような勉強方法が向いているかは人それぞれですので、一人ひとりの勉強方法に寄り添った教え方が望ましいのではというのが私の意見です。
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このように、私はやるべきことがある時に、順番に一つずつこなしていくことが好きです。いくつものやるべきことを並行してやると、結果的により多くの時間がかかることになります。
私は、不器用です。そのことを自覚していますので、一つ一つゆっくりと進めていくことを好むのです。いわゆる器用なタイプの方々は、いくつものやるべきことを並行してこなすことができる方もいます。そういう方々も素晴らしいですし、私のような一つの作業に没頭して集中できる方々も素晴らしいです。
それぞれの凸凹、つまり得意なことと苦手なことを上手に噛み合わせて、相乗効果を生み出していきたいものですね。
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