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132.小説『今日も、僕は歩いていく。』第6話 海沿いにある、鶴丸子広場。

2023/06/07

※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。

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今日の息抜きの散歩は、鶴丸子(つるまるこ)広場に行こう。

鶴丸子広場は、鶴咲の市街地から少し離れたヴェネツル地区にある。江戸時代にヴェネツィアから来た商人、ルイージ・モンテカンポがヴェネツル地区を作ったわけだが、その地区の中でも主要な観光地となっているのがこの鶴丸子広場だ。ヴェネツィアのサン・マルコ広場を参考にしながらも、和の要素も取り入れられており、独自の雰囲気を醸し出している。

広場には、鶴丸寺(かくがんじ)がある。ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の影響を受けながらも、日本のお寺なので日本式の建築となっている。

今日はいい天気なので、観光客だけでなく、鳥たちも元気に空を飛んでいる。白いかもめの群れが綺麗だ。鳥たちの鳴き声や、近くにある海の音を聴いていると、心が洗われる。

よし、ルイージ・モンテカンポの像に今日もお辞儀をしよう。このルイージ像には、不思議なご利益があるという。この像に恋愛成就を願ったカップルが結ばれたり、合格祈願をした受験生が見事に合格したりと、様々な噂を耳にする。したがって、鶴咲のパワースポットと化している。

僕は特に大きな願い事は今はないのだが、ただただ平穏に幸せに暮らせればいいと願っている。ルイージ像にお辞儀するときは、そのようなことを考えている。

「君、いつも見かけるね。ご挨拶ありがとう。」

ん?何か声が聞こえた気がするが、気のせいだろうな。よし、海沿いに行くか。

僕は鶴丸子広場近くの海沿いのベンチに腰掛けながら、晴れた良い天気の中海風を感じた。近くにある港からの船の汽笛も心地が良い。

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この広場には良く来るのだが、やはり何度来ても居心地良い。よし、息抜き終わり!

僕は息抜きを終え、また自宅兼事務所へと歩いていくのであった。

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つづく