131.ジャ~ン♫ ビートルズ3枚目のアルバム『A Hard Day's Night』
2023/06/06
私は、ビートルズの影響で熱心にいろいろな音楽を聴くようになりました。
本日は、ビートルズが1964年に発表した3枚目のアルバム『A Hard Day's Night』についての記事を執筆いたします。
このアルバムのかつての邦題は同名の映画と同じ『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』という名前だったそうですが、本当に当時ならではの味を感じる邦題ですね。当時を知る人には、こちらの題名は馴染み深いのかもしれませんね。
そして、こちらのアルバムは初の全曲がオリジナル曲のアルバムです。また、全曲が『レノン=マッカートニー』コンビ作のアルバムは唯一だそうです。後のアルバムではジョージ・ハリスン作の楽曲もどんどん入ってきますからね。後期にはリンゴ・スターも本名のリチャード・スターキー名義で作詞作曲を担当しますが、こちらは後ほどの後期のアルバムの記事でご紹介いたします。
それでは以下から、曲ごとの感想に入ります。私は音楽の専門家ではなく、豊富な知識があるわけではありません。間違いもあることでしょう。平成生まれ、29歳のある一般男性の一意見として軽い気持ちでご覧ください。
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1.A Hard Day's Night
初っ端からいきなり、このアルバムの題名にもなっている楽曲の登場です。冒頭のジョージ・ハリスンによるギターの「ジャ~ン♫」のイントロが本当に特徴的ですよね。アルバム発売当時の人々も、レコードに針を落として、「ジャ~ン♫」が流れるとワクワクしたことでしょう。
この単語のつながりとしては正しくないものの良い味がある題名は、リンゴ・スターの発案だそうですね。ドラムのテクニックはもちろん、こういった面白いアイデアを思いつくことや、バンドの雰囲気を良くするムードメーカーとしての側面でも、リンゴも偉大な人物ですね。
歌詞はもちろん、曲調からもこの歌の中での一日がきついものだったことが伝わってきます。この時点で既にビートルズは相当な売れっ子で、ものすごく忙しかったことがわかります。
個人的には、「Sleeping like a log」(丸太のように眠る)という表現を興味深いと思いました。丸太のように動かず、ぐっすり眠るというイメージを想像させます。日本語にも慣用句はいろいろありますが、英語の慣用句も面白い言い回しがあるな、と感心した覚えがあります。
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2.I Should Have Known Better
この楽曲は、ハーモニカの演奏が印象的ですよね。私も仮にハーモニカを手にする機会があったら、吹いてみたいフレーズです。
このハーモニカとメインボーカルを担当しているジョン・レノンの当時の若さを感じる楽曲です。甘酸っぱい青春が音楽で表現されています。ビートルズ解散後のソロでは『Imagine』など、しっとり落ち着いた楽曲のイメージがありますが、この当時はまだ若さを感じます。後に年齢を重ねたことに加えてオノ・ヨーコとの出会いもありいろいろと曲調も変化したのだろうと考えることができます。
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3.If I Fell
私はこのアルバムではこの楽曲が一番好きかもしれません。ジョンとポール・マッカートニーの2人のハーモニーが本当に美しいです。私も誰かに本気で恋に落ちることがあるとすると、このような気持ちになるのかもしれない、と塑像させます。
歌詞も素晴らしく、まっすぐ心の中に入っていきます。リンゴによるドラムの演奏も、優しさを感じるものになっており、この曲調に寄り添っています。アウトロのジョージ・ハリスンによるギターのフレーズもいいですねぇ・・・。
ビートルズの楽曲は思わず歌い出したくなるほど好きな楽曲がたくさんありますが、この『If I Fell』も間違いなく、流れたらつい口ずさみたくなる名曲です。
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4.I'm Happy Just to Dance With You
題名からして、幸せな雰囲気溢れるポップで明るい楽曲を想像させますが、なんというか、複雑な人間関係を想像させる曲調だと私は感じます。ジョージ・ハリスンによるメインボーカルですが、なんというかシャイな雰囲気を感じますね。ビートルズは「レノン=マッカートニー」コンビが前に出て、ジョージ・ハリスンは一歩下がった位置にいる印象がありますから、このシャイな雰囲気も魅力の一つですよね。
またジョージ・ハリスンによるギターの演奏も光る楽曲だと私は考えます。イントロのフレーズから心を奪われますね。こんな楽曲を披露されたら誰でも一緒に踊りたくなってしまいそうです。
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5.And I Love Her
この楽曲はなんといっても哀愁漂う雰囲気ですね。ポールの低音ボーカルも良いですねぇ、やっぱり。
ジョージ・ハリスンによるクラシックギターの演奏も、この楽曲の渋さにアクセントを加えています。リンゴによるパーカッションも雰囲気を演出しています。ボンゴは知っている楽器でしたが、それに加えてクラベスという楽器も使用されているようです。カチカチ鳴っている音がそのようです。このカチカチ音、意識して聴いてみると確かにインパクトありますね。
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6.Tell Me Why
ロックンロールを感じる楽曲です。初期のビートルズらしい雰囲気の楽曲ですね。
なんと!この楽曲について今回調べて初めて知った事実ですが、『Surfin' USA』などで知られるアメリカのロックバンド、ビーチ・ボーイズもこの楽曲をカバーしていたのですね。こちらも初めて聴いてみましたが、ビートルズ版とはまた違ったハーモニーが美しいですねぇ。
ビーチ・ボーイズといえば、『Pet Sounds』は本当に名盤だと思いますので、今後いつかこちらも記事にできたらと思います。
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7.Can't Buy Me Love
お金と愛について議論した名曲です。楽曲については説明不要の名曲ですので、ここでは私のお金と愛の関係についての意見を述べようと思います。
私はお金で買える愛もあると思いますが、この楽曲で歌われているように本当の愛はお金で買えるものではない、という立場です。
大事MANブラザーズバンドの『それが大事』という楽曲でも、高価なニットより下手でも手編みが美しいという趣旨の歌詞がありますが、私もこの歌詞に賛同いたします。手作りはその作った人が時間はもちろん、気持ちを込めて作ったものでまた唯一無二のものとなりますので、私も高価なニットを貰うより手作りのものを貰ったほうが嬉しいです。可能な限り長く愛用することでしょう。
人によっては高価なニットのほうが良いという方もいると思いますが、私はそちらのご意見も尊重いたします。お金と愛の関係についての考えも人それぞれ意見があることでしょう。
この楽曲にてA面が終わります。A面だけでも本当にバラエティ豊かな楽曲が並びました。
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8.Any Time at All
こちらの楽曲にて、B面の幕開けです。私はこの楽曲に非常に頼もしい印象を抱きます。いつでも呼んでくれたら駆けつける、頼もしい人が歌われています。
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9.I'll Cry Instead
ジョンのメインボーカルはもちろん、リンゴによるタンバリンの演奏が印象的な楽曲です。カントリーミュージックの影響を受けた楽曲のようですが、確かにそのようなグルーヴを感じますね。
この楽曲の邦題は、『ぼくが泣く』です。サザンオールスターズが好きな私は、おそらくこの邦題に影響を受けて名付けられた『ムクが泣く』という楽曲を思い出します。「ムクちゃん」の愛称で知られるベースの関口和之が作詞作曲して歌った楽曲です。フロントマンの桑田佳祐が作詞作曲して歌う楽曲の素晴らしさはもちろんですが、他のメンバーによる楽曲も好きです。ちなみに、この『ムクが泣く』が収録されている『ステレオ太陽族』というアルバムは、サザンオールスターズの中では私のお気に入りのアルバムです。
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10.Things We Said Today
イントロの「デデデン!」というギターのフレーズからこの楽曲の雰囲気に入れますね。こちらも、複雑な恋愛関係を感じる楽曲です。
ポールがダブルボーカルで、自分の歌声に自分でハモリを入れています。ジョンによるハモリも良いですが、ダブルポールも良いですねぇ。
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11.When I Get Home
冒頭から何度も続く「Whoa, I」のフレーズが印象的な楽曲です。この楽曲の世界観も、アルバムの題名になっている忙しい一日で疲れた気持ちに合いますね。
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12.You Can't Do That
イントロのギターのフレーズがインパクトありますよね。カン!カン!というカウベルの音が印象的です。パーカッション系ですのでリンゴが担当していると思いましたが、ポールの担当だそうです。カウベルも良い音色ですよね。カン!カン!カン!カン!
「Because I told you before」のフレーズが特に目立っています。このフレーズの時といい、やっぱりリンゴのドラムの演奏がしっかり伴奏を支えていると思わされますね。
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13.I'll Be Back
この題名からは映画『ターミネーター』を連想しますが、『ターミネーター』が公開されたのはこのアルバムから20年後の1984年です。
「(また)戻ってくるよ」といった意味合いのフレーズですので、アルバムの最後にふさわしい楽曲となっております。
このアルバムを発表してたった5ヶ月後には、次のアルバム『Beatles for Sale』を発表しています。1年、さらには3年くらいに1回発表されても良いくらいクオリティの高いアルバムを、年に何枚も出せるなんて本当にすごいバンドだと思わされます。
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今回は、ビートルズの3枚目のアルバム『A Hard Day's Night』の全曲の、個人的な感想を述べました。
この時点ですべてがオリジナル曲のアルバムとは、恐れ入ります。今やありふれたこととなったバンドメンバーが自ら作詞作曲することをこの時代に積極的にやっていたことは、なんと革新的だったことでしょう。
今回の記事でこのアルバムに興味を持った方は、ぜひ一度聴いてみていただけると幸いです。まさに、百聞は一見に如かずです。
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