山田隆一公式サイト

97.お母さん、ありがとう。【母の日】

2023/05/14

本日は、母の日です。

私は、これまでに何度も母に助けられました。感謝してもしきれないくらい、「ありがとう」の気持ちがありますので、毎日「お母さん、産んでくれて、ありがとう。育ててくれてありがとう。」と思っていますが、本日はみんなで「お母さん、ありがとう。」と言う日ですので、この記事を執筆いたします。

母は、私が学校に馴染むことができず、様々な問題を抱えている時も、愛情を持って育ててくれました。小学5年生の頃に私が自閉スペクトラム症(ASD・当時の診断名はアスペルガー症候群)の診断を受けた際には、私が周りの子と異なる子である原因が一部わかったことにより、母は安堵していたようです。

私は基本的に生まれてからずっと長崎に住んでいますが、約1年間イタリアに留学した際は、初めて親元を離れることとなりました。涙もろい母ですから、イタリアへ向かうための空港で私を見送った後、涙を流していたそうです。そして、イタリアから私が帰ってきて久々会った際も、涙を浮かべていました。涙もろくて、優しい母です。

...

イタリア人は、特に母親を大事にするイメージがありますが、イタリアに留学して、本当にそうだと実感いたしました。知り合ったイタリア人の男子学生の中で、母親と電話をしている学生を見かけました。このように、母親を大事にするイタリア人の影響を受け、私もより母を大事にしようと思いました。

イタリア留学中の母との微笑ましいエピソードを1つご紹介いたします。留学中も母とはLINEで連絡をしていましたが、私が「マンマ!」とLINEでメッセージを送ると、「お腹空いとるとね?マンマってご飯のことたい(お腹空いてるの?マンマってご飯のことだよ)」と返ってきました。私はイタリアにいましたので、イタリア語でお母さんを意味する「mamma(マンマ)」という言葉に愛着が湧き、LINEでも使ってみましたが、日本語ではご飯を意味することを思い出しました。「飯事(ままごと)」という言葉もありますので、「まんま」はご飯のことですよね。

世界共通で、赤ちゃんにとって発音しやすく、よく言葉に発する「マンマ」という単語は、イタリアでは母親を呼んでいると解釈され「お母さん」という意味に、日本ではお腹が空いていると解釈され「ご飯」という意味になったのでしょうか。このように言葉ができる背景を考えると、興味深いですね。

...

こちらの記事で紹介した、かりゆし58の名曲『アンマー』のように、私は母親を題材にした楽曲を好む傾向にあり、涙腺を刺激することがあります。その中でも私が聴くたびに泣きそうになる、もしくは泣いてしまう楽曲を2曲ご紹介いたします。

...

1つは、シンガーソングライターの宇多田ヒカルの『花束を君に』です。宇多田ヒカルがデビューした時に私はまだ幼稚園児でしたが、その当時でもその人気がわかるほどのものすごい人気があったことを覚えています。

当時わずか15歳でのデビューで、当時の音楽シーンを一新するほどの影響力を持った素晴らしい音楽家の宇多田ヒカルですが、その母である藤圭子も卓越した歌唱力で人気を誇った歌手でした。私も聴いてみると、本当に素晴らしい歌声だと思います。この母・藤圭子の死と向き合ったことにより制作された名盤『Fantôme』に収録されているのが、『花束を君に』です。母親とのことを綴った歌詞と、明るさの中に哀愁を感じさせる言葉では言い表せない魅力のある曲調の名曲です。

...

もう1つは、我が長崎県出身のシンガーソングライターでタレントの美輪明宏の『ヨイトマケの唄』です。この楽曲は、美輪明宏の幼少期の友人とその母のことが題材になっているそうです。今より貧しかった時代の長崎で、子どものために一生懸命に働いた母親と、その母親に大事に育てられた息子が歌われています。

この楽曲は、歌詞に差別用語とされる単語が含まれていたとのことで、放送禁止となっていた過去があるそうです。しかし、サザンオールスターズのフロントマンでシンガー・ソングライターの桑田佳祐がこの楽曲を取り上げ、ライブやテレビ番組などでカバーしたことにより、現在では多くの歌手にカバーされることとなった名曲です。この影響もあり、2012年と2015年の紅白歌合戦では、美輪明宏自身が出場し、『ヨイトマケの唄』を歌唱しています。日本の音楽界において多大な功績がある桑田佳祐ですが、放送禁止だった『ヨイトマケの唄』を蘇らせたこの功績も素晴らしいものがあります。

...

他にも、こちらの記事でもご紹介した日本生命による母と息子を題材としたこちらのCMも、観るたびに涙が出てきてしまいます。それだけ、母は私にとって大切な存在です(もちろん、父にも感謝しております)。

今もいつも、優しい笑顔で私を気がけてくれている母に向けて、最後に感謝してもしきれない気持ちを、もう一度失礼いたします!

お母さん、ありがとう。