91.自己紹介が、苦手。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第13回】
2023/05/08
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
...
私は、自己紹介が苦手(凹)です。会合などがあった際に、参加者が1分くらいで1人ずつ順番に自己紹介していく場面がありますが、この時に何を話せば良いのかをうまく想像することが苦手(凹)なのです。
事前に何を話すかまとめれば良いと考える方もいらっしゃると思いますが、その場の雰囲気次第で、何を話すべきかは変わっていくものです。この場の雰囲気を読むことが非常に難しいことです。
このように、私は即興で、その場の雰囲気に応じてアドリブで話をすることがあまり得意ではありません(凹)。その反面、プレゼンテーションや講演など、事前に念入りに準備したものを発表することは得意(凸)です。質疑応答も、予想されるものをある程度考えておけば、それなりに対応できます(予想外の質問はなかなか難しいですが)。
また、私は文章を書くことが全く苦ではない(凸)ため、このように自分のことを知ってもらえるように公式サイトを作り、その中のブログにいろいろと文章をまとめることができるのは、良い時代になったと思います(問題は、それを読んでいただけるか、という点がありますが)。
しかしながら文章をスラスラ書ける反面、喋る時の言葉はうまく出てこないことがあります。例えば、SiriやAlexaなどの音声アシスタントを操作する際は、声に出して指示をすることが主流です。しかし、声に出す文章を瞬時に組み立てることが難しく、時間切れになって音声アシスタントが終了してしまうことがあります。
このような私ですから、次から次にスラスラといつまでも喋り続けることができるタイプの人々は、すごいと思います。
そして私は、目的のない雑談をやる意味を自然にはわかりませんでした。現在は、雑談をしていく中で人は親密になっていくものだと頭では理解しておりますが、雑談って難しいですね。
かつては極端に口数が少なかったのですが、現在は「極端に」が抜けて、口数が少ない、といえるくらいでしょう。無口な人あるあるだと思いますが、別に格好つけようと口数を少なくしているわけではなく、私はただ単に話す言葉がすぐ思い浮かばないから無口なだけなのです。
...
...
...
今回は、自己紹介や即興で喋ることなどが苦手なことについて述べました。この記事に関するご質問や、他に「このことについて書いてほしい」などのご要望がございましたら、いつでもこちらからお気軽にご連絡ください。