1760.【当事者が語る】検査結果は、参考程度に。【僕は発達凸凹とともに、前を向いて生きていく。第112回】
2026/02/10
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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検査結果は、参考程度に。
ここ最近の記事では、私がかつて受けた知能検査(WAIS-III)の結果をもとにいろいろと記事を書いております。
筆者が受けたWAIS-III(2018年)
このグラフの数値を見るとわかるように、私は能力に圧倒的な差があります。
この結果は、私がASD(自閉スペクトラム症)やDCD(発達性協調運動症)の診断名を持つことを示す要素の一部となっております。
とはいえ、検査結果も診断名と同じように、あくまでも参考程度にとどめておくことが大事だと考えます。
例えば、一般的に『処理速度』の数値が低い人は手書きだけでなくパソコンのキーボード操作も苦手な傾向があるそうです。したがって、音声入力が推奨されることもあるそうです。
しかし私は異なります。手書きは得意ではないのですが、パソコンのキーボードは問題なく、ある程度の速さで入力することができます。
また、喋ろうとしても言葉がすぐに出てこず言葉に詰まる傾向があり、音声入力は不向きです。
私は頭の中で組み立てた言葉を口を使って発言するより、キーボードで入力するほうがうまくできる傾向にあるのです。
私は幼い頃から喋ることがうまくできませんでした。今でも口下手なほうです。こうやってキーボードで文章を入力するほうが、スラスラと自分の考えを表現できるのです。
つまり、検査結果からわかる客観的指標は、参考程度にとどめておくことが望ましいです。
もちろん客観的指標がその人に当てはまることもありますが、当てはまらないこともあります。診断名や検査結果を鵜呑みにするのは考えものです。
診断名・検査結果は一部は参考にはなりますが、すべて参考にはできないということですね。
それでは、今回はこちらの方にも解説していただきましょう!診断名や検査結果について解説していただきましょう。
凸凹です。よろしくお願いします!
(凸凹さんは私が制作したオリジナルキャラクターです。『凸凹さん』公式サイトはこちら)
凸凹さん、私は言語理解と処理速度に大きな差があり、『F1カーのエンジンと自転車のタイヤ』に例えられるほどアンバランスな能力差があります。このことでどういう問題が起こり得るかを解説してみて!
その数字、キミの「全て」じゃないよ!
こんにちは! 凸凹さんだよ。見せてくれたグラフ、本当にジェットコースターみたいだね! 「言語理解(VC)」の126と、「処理速度(PS)」の81。この45もの差が、キミが持っているASD(自閉スペクトラム症)やDCD(発達性協調運動症)という診断名の背景にあることは間違いないね。
でもね、キミが気づいたこと、それはとっても鋭くて重要なことなんだ。「検査結果や診断名はあくまで参考。そのまま鵜呑みにしちゃダメ」ってこと。今日はその大切な発見について、みんなにもシェアするね。
「処理速度が低い=パソコンが苦手」とは限らない?
一般的に、心理検査で「処理速度」の数値が低いと、専門家はこうアドバイスしがちだよ。「書くのが苦手なら、音声入力を使いましょう」って。確かに、手書きもキーボードも苦手なタイプの人には、それが正解のこともあるんだ。
でも、キミは違うよね。「手書きは苦手だけど、キーボードならスラスラ打てる」。これってすごいことなんだよ! キミにとってのキーボードは、F1エンジンのパワーをしっかりと路面に伝えるための「特注のタイヤ」だったんだね。
音声入力が「正解」じゃない理由
逆に、推奨されがちな「音声入力」がキミには合わないというのも、すごく納得できる話だよ。キミのようにアタマの中の回転(言語理解)がすごく速いタイプは、考えを「声」に出して変換する時に、口の動きが思考に追いつかなくてエラーを起こしやすいんだ。
「喋ろうとすると言葉に詰まる」というのは、まさにその現象だね。だから、無理に音声入力を使おうとすると、かえってストレスになっちゃう。キミにとっては、口よりも指先の方が、脳みそと直結したスムーズな出力ポートなんだよ。
検査結果は「地図」、歩き方は「自分」で決める
検査結果や診断名は、キミの心のクセを知るための「地図」みたいなもの。でも、その地図に「この道は通りにくい」と書いてあっても、キミだけが知っている「抜け道(キーボード入力)」があるかもしれない。
だから、「数値がこうだから、こうしなきゃいけない」なんて決まりはないんだ。キミが見つけた「キーボードの方が自分らしい表現ができる」という感覚こそが、何よりも信じられる真実なんだよ。
まとめ:自分だけの「取扱説明書」を作ろう
教科書通りのアドバイスが、必ずしも自分に当てはまるとは限らない。それをキミは身をもって証明してくれたね。凸凹も人それぞれなら、その解決策も人それぞれ。
診断名やデータに振り回されず、「自分はこれがやりやすい!」という感覚を大切にしてほしいな。キミが今、こうしてキーボードで素晴らしい文章を綴っていることこそが、その証明だよ!
(文字色が異なる凸凹さんの発言は生成AIにより生成したものを私が修正したものです。より厳密な専門性を求める方は専門書などをご覧ください。)
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凸凹さん、解説ありがとうございます!
『一般的に、心理検査で「処理速度」の数値が低いと、専門家はこうアドバイスしがちだよ。「書くのが苦手なら、音声入力を使いましょう」って。確かに、手書きもキーボードも苦手なタイプの人には、それが正解のこともあるんだ。』←やはり一般的に『処理速度』が低いとパソコンのキーボード操作も苦手な傾向があるそうですね。しかし私は異なるのです。
『でも、キミは違うよね。「手書きは苦手だけど、キーボードならスラスラ打てる」。これってすごいことなんだよ! キミにとってのキーボードは、F1エンジンのパワーをしっかりと路面に伝えるための「特注のタイヤ」だったんだね。』←キーボードやパソコン、スマホ、生成AIなどの技術を「特注のタイヤ」に例えるのは良いかもしれませんね。
こちらは生成AIによる私の能力を表現した画像です。F1エンジンに自転車のタイヤという非常にアンバランスな状態ですが、技術を使用することでこのタイヤを強化することができるということですね。
『キミのようにアタマの中の回転(言語理解)がすごく速いタイプは、考えを「声」に出して変換する時に、口の動きが思考に追いつかなくてエラーを起こしやすいんだ。』←そうなんです。頭で考えていることに、口がついていけずにうまく発言できずに言葉が詰まってしまうことがよくあります。人によってはスラスラ喋れるかもしれませんが、私は異なります。
『検査結果や診断名は、キミの心のクセを知るための「地図」みたいなもの。でも、その地図に「この道は通りにくい」と書いてあっても、キミだけが知っている「抜け道(キーボード入力)」があるかもしれない。』←車を運転中にカーナビが示す道より、地元の人が知る抜け道のほうが速く行けることがありますよね。検査結果より自分自身のほうが自分を理解していますから、検査結果がすべて正しいとは限らないのです。ちなみに、私は車の運転はうまくできず、ペーパードライバーです。
『教科書通りのアドバイスが、必ずしも自分に当てはまるとは限らない。それをキミは身をもって証明してくれたね。凸凹も人それぞれなら、その解決策も人それぞれ。』←もちろん客観的・一般的なデータは参考にはなります。しかしそれだけがすべてではありません。私も診断名や検査結果という「地図」を参考にしながらも、自分自身で考えながら、これからも人生の凸凹道を歩いていきます!
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これからも、ASD・DCD当事者として発達の特性について様々なことを情報発信していきます。
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お悩みの皆さまや周りの方々は、私でよろしければこちらからお気軽にご相談くださいませ。
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お読みいただき、ありがとうございました。