1589.ヴェネツィア本島の北岸にまっすぐ広がる散歩道、フォンダメンテ・ノーヴェ。【ヴェネツィア ~第二の故郷~ 第23回】
2025/09/22
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ヴェネツィア ~第二の故郷~
私はイタリアの「水の都」と呼ばれる街、ヴェネツィアに約1年間留学した経験があります。
『ヴェネツィア ~第二の故郷~』と題した本企画は、私がヴェネツィア留学の思い出をヴェネツィア出身という設定のオリジナルキャラクター「マルコ」「キアーラ」とともに語っていく企画です。
それでは今回も前回に引き続き、マルコとキアーラにいろいろと語っていただきましょう。
フォンダメンテ・ノーヴェ
23回目の今回は「フォンダメンテ・ノーヴェ(Fondamente Nove)」について書いてみます。
フォンダメンテ・ノーヴェはこちらにあります。ヴェネツィア本島の北岸です。
このようにまっすぐ長い道が続いており、散歩道となっております。
それでは、マルコとキアーラにフォンダメンテ・ノーヴェを解説していただきましょう!
マルコとキアーラによる解説

(画像はイメージです。)
※これらのキャラクターのイラストはChatGPTにより制作したものです。セリフの文章もChatGPTで生成したものに私が手を加えております。解説される歴史的内容は諸説ある場合があります。参考程度にご覧くださいませ。
この色が右にいる男性・マルコの発言です。
この色が左にいる女性・キアーラの発言です。
そしてこの色は私による文章です。
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チャオ、マルコ!チャオ、キアーラ!ヴェネツィア本島の北岸にあるフォンダメンテ・ノーヴェは、海沿いに散歩道がまっすぐ広がっていて、それを歩いていくことが好きでした。そんなフォンダメンテ・ノーヴェについて解説してみてください!
チャオ!今日はフォンダメンテ・ノーヴェについて話そうか。ここはヴェネツィア本島の北側に広がる長い海沿いの道で、観光客にとっては少し地味に見えるかもしれないけど、実はとても重要な場所なんだ。なぜなら、ここからムラーノ島やブラーノ島、トルチェッロ島など、ラグーナに点在する島々へ向かうヴァポレット(水上バス)が出ているからなんだよ。
そうね!フォンダメンテ・ノーヴェは、ヴェネツィア本島に住む人にとっても欠かせない交通の要所よね。観光客がよく利用するサン・マルコ広場やリアルトとは少し離れているけれど、ここからはラグーナの広大な景色を一望できるの。特に晴れた日には、ブラーノ島のカラフルな家々や遠くにアルプスの山並みまで見えることがあるんだから。
ああ、それは本当に特別だよね。ヴェネツィアは水の都と言われるけど、カナル・グランデ(大運河)沿いとはまた違う「開放感」がフォンダメンテ・ノーヴェにはある。海風が直接吹きつけてきて、歩いているだけで気持ちがすっきりするんだ。夕暮れ時に散歩すると、空と海がオレンジ色に染まって、ヴェネツィアのもうひとつの顔を見せてくれるんだよ。
そうそう、夕暮れ時は本当に美しいのよね。観光の中心地に比べると人も少なくて、地元の人が犬を散歩させたり、学生たちが友達と集まっておしゃべりしていたりするの。そういう日常的な風景に触れられるのも魅力だと思うわ。観光で賑わうサン・マルコ広場から少し歩いただけで、こういう静かな空気に包まれるのは不思議な感覚よね。
それに、フォンダメンテ・ノーヴェには「ヴェネツィアの日常の息づかい」がある気がするんだ。例えば、朝早くヴァポレットに乗ると、観光客だけでなく、仕事に向かう人や学校へ通う学生たちでいっぱいになる。観光だけでは見えない「暮らしのリズム」を垣間見られるのも、この場所の面白さなんだと思うよ。
確かに!しかも、フォンダメンテ・ノーヴェ周辺は観光地化がそれほど進んでいない分、地元のバーカロ(立ち飲みバル)やトラットリアも点在しているわ。観光客が少ないからこそ、地元の味や雰囲気をじっくり楽しめるの。夕方にスプリッツを片手に海を眺めながら過ごすのは、ヴェネツィアならではの贅沢だと思うわ。
いいね、それは最高だよね。あと、フォンダメンテ・ノーヴェは島への玄関口でもあるから、「ここから新しい旅が始まる」というワクワク感もあるんだ。ムラーノ島でガラス工芸を見たり、ブラーノ島で写真を撮ったり、トルチェッロ島で静かな教会に足を運んだり…そんな旅の始まりがここからなんだよね。
まさにその通りね。フォンダメンテ・ノーヴェは観光の中心地から少し離れているから、見逃されがちだけど、実はヴェネツィアの魅力がぎゅっと詰まった場所なの。ラグーナの広がりを感じられるし、地元の生活を垣間見られるし、そして島々へのゲートウェイでもある。訪れる人にとって「知る人ぞ知るスポット」って言えるかもしれないわね。
うん、僕もそう思う。だから、ヴェネツィアを訪れる人にはぜひ一度、フォンダメンテ・ノーヴェを歩いてほしい。観光の華やかさとはまた違う、ヴェネツィアの奥深さや静けさに出会えるはずだよ。
そうね。海風を感じながら歩くあの道は、一度体験したら忘れられないものになると思うわ。フォンダメンテ・ノーヴェは、ヴェネツィアの日常とラグーナの自然が交差する、特別な場所なのよね。
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マルコ、キアーラ、グラツィエ!(ありがとう!)
そうなんですよ!フォンダメンテ・ノーヴェはサン・マルコ広場などの観光地エリアから程よく離れていることもあって「地元感」が味わえるんです。
そんな人混みが少ない静かなフォンダメンテ・ノーヴェのまっすぐ続いた海沿いの道をゆったりと歩くことが好きでした。私はヴェネツィア本島の南にあるジュデッカ島にある学生寮に住んでいたのでフォンダメンテ・ノーヴェまではある程度の距離があったのですが、度々訪れて散歩を楽しんでいました。
それでは次回からはお二人の話にも出てきたヴェネツィア本島の北側にある島々について特集してみようと思います。
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それではまた次の回で。チャオ!
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お読みいただき、ありがとうございました。
ヴェネツィアのことでお尋ねしたいことがございましたら、私でよろしければこちらからお気軽にどうぞ!