1588.木製のぬくもりを感じる、アッカデーミア橋。【ヴェネツィア ~第二の故郷~ 第22回】
2025/09/21
...

ヴェネツィア ~第二の故郷~
私はイタリアの「水の都」と呼ばれる街、ヴェネツィアに約1年間留学した経験があります。
『ヴェネツィア ~第二の故郷~』と題した本企画は、私がヴェネツィア留学の思い出をヴェネツィア出身という設定のオリジナルキャラクター「マルコ」「キアーラ」とともに語っていく企画です。
それでは今回も前回に引き続き、マルコとキアーラにいろいろと語っていただきましょう。
アッカデーミア橋(アカデミア橋)
22回目の今回は「アッカデーミア橋(Ponte dell'Accademia)」について書いてみます。
アッカデーミア橋はこちらにあります。前回ご紹介したサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の近くです。
このように木製の橋なんです。ぬくもりを感じるので好きです。私はジュデッカ島にある学生寮に住んでいましたので、サン・マルコ広場のほうへ行く際はいつもこの橋を渡っていました。
それでは、マルコとキアーラにアッカデーミア橋を解説していただきましょう!
マルコとキアーラによる解説

(画像はイメージです。)
※これらのキャラクターのイラストはChatGPTにより制作したものです。セリフの文章もChatGPTで生成したものに私が手を加えております。解説される歴史的内容は諸説ある場合があります。参考程度にご覧くださいませ。
この色が右にいる男性・マルコの発言です。
この色が左にいる女性・キアーラの発言です。
そしてこの色は私による文章です。
...
チャオ、マルコ!チャオ、キアーラ!ヴェネツィアのアッカデーミア橋は木製なこともあってぬくもりを感じて好きな橋です。そんなアッカデーミア橋について解説してみてください!
チャオ!今日はアッカデーミア橋について話そうか。ヴェネツィアの四大橋のひとつで、カナル・グランデ(大運河)に架かっているこの橋は、他の橋とは少し違う存在感を持っているよね。リアルト橋やスカルツィ橋は石造り、コンスティツィオーネ橋は現代的なデザインだけど、アッカデーミア橋は木製だから、特有のあたたかみを感じられるんだ。
そうそう!私もあの木の感触が好きなの。観光客も地元の人もよく渡る橋だけど、歩くと少し軋む音がしたりして、それがまた心地よい。橋の上から眺める景色も格別で、特に夕暮れ時なんてロマンチックだと思うわ。サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂が遠くに見えて、カナル・グランデの両岸の建物が黄金色に輝くのよね。
あの光景は何度見ても飽きないよね。実はアッカデーミア橋は、最初は鉄橋として建てられたんだ。でも老朽化のために1930年代に木製に建て替えられた。それ以来、ヴェネツィアを象徴する橋の一つとして愛されているんだ。歴史的にも興味深い存在だと思うよ。
そうなのよね。鉄橋から木の橋に変わったっていうのは意外と知られていない事実かも。木製の橋って耐久性が心配されることもあるけれど、修繕を繰り返しながら今でも立派に役割を果たしている。ヴェネツィアの街って、水の上にあるだけでも特別なのに、こうやって人々の手で維持され続けているのがすごいと思うの。
確かに。橋の役割って単に人を渡すことだけじゃなくて、街の景観や文化的な意味も大きい。アッカデーミア橋はその名の通り、近くに「アッカデーミア美術館」があるのも有名だよね。美術館でティツィアーノやティントレット、ヴェロネーゼの絵画を見た後に、この橋を渡って景色を眺めるのは、芸術と風景の両方を堪能する贅沢な体験だと思う。
本当にそうね。アッカデーミア橋は、観光客にとっては写真スポットでもあるけど、地元の人にとっても生活の一部なのよね。学生たちが行き来する姿もよく見かけるし、毎日の通勤や買い物で渡る人たちにとっても、日常の風景なんだと思う。そういう「観光と日常が交差する場所」っていうのが、ヴェネツィアらしいと思うわ。
確かにヴェネツィアらしいね。僕は特に、橋の上で立ち止まって水面に映る光を眺めるのが好きなんだ。カナル・グランデをゆっくり行き交うヴァポレットやゴンドラを見ていると、時がゆっくり流れているように感じる。アッカデーミア橋はその光景を静かに見守ってきたんだろうなと思うよ。
わかる!私も橋の上で時間を忘れて立ち尽くすことがあるわ。風が頬をなでて、船の音や人々の話し声が混じり合って…そういう瞬間って、ヴェネツィアにいる喜びを一番感じられるんじゃないかしら。アッカデーミア橋は単なる移動のための橋じゃなくて、人々の思い出や感情を結びつける場所でもあるのね。
その通りだね。だからこそ、この木製の橋が持つ「ぬくもり」が大事なんだと思う。時代が変わっても、アッカデーミア橋はヴェネツィアの景観と人々の心に寄り添い続けるはずさ。
うん、私もそう思うわ。観光客として訪れる人にも、地元の人の日常を垣間見たい人にも、アッカデーミア橋は必ず印象に残るはず。次に渡るときも、じっくりと景色を楽しみながら歩きたいわね。
...
マルコ、キアーラ、グラツィエ!(ありがとう!)
なるほど・・・アッカデーミア橋は最初は鉄製の橋だったのですね。その後に木製にしようと考えたのは興味深いです。アッカデーミア橋を渡ると、木製ならではの足音がしたことを今でも思い出します。
比較的地元の人々が多い南側からアッカデーミア橋を渡って北側にたどり着くと、一気に観光地エリアになり街の雰囲気がガラッと変わります。リアルト橋やサン・マルコ広場に近づくほど人混みが多くなり、やはりヴェネツィアは世界でも有数の観光地なのだなぁと感じられました。
橋の上からの眺めも絶景です。
...
それではまた次の回で。チャオ!
...
お読みいただき、ありがとうございました。
ヴェネツィアのことでお尋ねしたいことがございましたら、私でよろしければこちらからお気軽にどうぞ!