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1585.ヴェネツィアの至るところで飲んでいる人がいる、名物カクテルのスプリッツ。【ヴェネツィア ~第二の故郷~ 第18回】

2025/09/18

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ヴェネツィア ~第二の故郷~

ヴェネツィア ~第二の故郷~

私はイタリアの「水の都」と呼ばれる街、ヴェネツィアに約1年間留学した経験があります。

『ヴェネツィア ~第二の故郷~』と題した本企画は、私がヴェネツィア留学の思い出をヴェネツィア出身という設定のオリジナルキャラクター「マルコ」「キアーラ」とともに語っていく企画です。

それでは今回も前回に引き続き、マルコとキアーラにいろいろと語っていただきましょう。

スプリッツ

16回目の今回は「スプリッツ(Spritz)」について書いてみます。

ヴェネツィアのスプリッツ。

こちらは私がヴェネツィアで飲んだスプリッツを撮影した写真です。スプリッツとはカクテルの名前で、ヴェネツィアで最も飲まれているお酒と言っても過言ではないくらい街中の至るところで飲まれているカクテルです。

それでは、今回もマルコとキアーラのお二人にスプリッツについて解説していただきましょう。

マルコとキアーラによる解説

ヴェネツィアの名物カクテル、スプリッツで乾杯するマルコとキアーラ。

(画像はイメージです。)

※これらのキャラクターのイラストはChatGPTにより制作したものです。セリフの文章もChatGPTで生成したものに私が手を加えております。解説される歴史的内容は諸説ある場合があります。参考程度にご覧くださいませ。

この色が右にいる男性・マルコの発言です。

この色が左にいる女性・キアーラの発言です。

そしてこの色は私による文章です。

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チャオ、マルコ!チャオ、キアーラ!ヴェネツィア発祥のカクテルといえば、スプリッツですよね!ヴェネツィアの街並みを歩くと、スプリッツを飲んで笑いながら語り合っている人々をよく見かけたものです。そんなスプリッツについて解説してみてください!

チャオ!スプリッツ(Spritz)はまさにヴェネツィアを象徴するカクテルだよね。夕暮れのカンポ(広場)やバール(酒場)のテラスで、人々がオレンジ色に輝くグラスを片手に笑っている光景は、本当にヴェネツィアらしい風景なんだ。

そうそう!スプリッツの起源は19世紀のオーストリア統治時代にまで遡ると言われているの。ワインが少し強いと感じた兵士や役人が、水を加えて飲んだのが始まり。それがやがてソーダやリキュールと組み合わさって、今の形になったのよ。

一般的なレシピはプロセッコ(発泡ワイン)とアペロールやカンパリのようなリキュール、そしてソーダを加えて作るんだ。鮮やかなオレンジ色はアペロールを使った場合で、少し苦味を求める人はカンパリを選ぶ。グラスの中に浮かぶオレンジスライスも欠かせないね。

夏の暑い日に一口飲むと、軽やかな泡とほろ苦さ、柑橘の爽やかさが広がって、一気に気分が明るくなるの。だから「アペリティーボ(食前酒)」として完璧なのよ。

ヴェネツィアではスプリッツは単なる飲み物以上の存在なんだ。友達と集まって気軽に飲む習慣、いわゆる「スプリッツァーレ」という社交の時間を象徴している。夕方になるとカフェやバールのテラスがスプリッツ色に染まるよ。

私たちが学生だった頃も、授業のあとにカンポ・サンタ・マルゲリータ(サンタ・マルゲリータ広場)でよくスプリッツを飲んだわね。小さなグラスにチケッティ(ヴェネツィア風のおつまみ)を添えて、友達と語り合った時間は忘れられないわ。

観光客にも人気で、初めて飲んだ人は「こんなに飲みやすいなんて!」と驚くことが多い。値段も手頃だから、学生から大人まで幅広い世代に愛されているんだ。

ただし飲みすぎには注意ね。爽やかで軽いからつい何杯も進んでしまうけれど、やっぱりアルコールだから。地元の人は上手に楽しみながら、長い会話や夕暮れの時間を味わっているのよ。

最近では世界中でスプリッツが楽しまれるようになったけど、本場ヴェネツィアの運河沿いや広場で飲む一杯はやっぱり格別だと思う。街の雰囲気そのものがカクテルの一部なんだよね。

その通り。スプリッツは単なるカクテルではなく、ヴェネツィアの暮らしと文化を映す象徴なの。旅行で訪れた人には、ぜひ夕暮れのひとときに地元の人々と一緒にスプリッツを味わって、その空気を体験してほしいわ。

うん、スプリッツのオレンジ色の輝きは、ヴェネツィアの夕陽そのもの。街並みと人々の笑顔が加われば、それ以上の贅沢はないね。

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マルコ、キアーラ、グラツィエ!(ありがとう!)

スプリッツをヴェネツィアの夕陽に例えるマルコ、さすがですね!今ではスプリッツは日本でも飲むことができるくらい世界中に普及しましたが、本場のヴェネツィアで飲むスプリッツは格別です。あの街の雰囲気も含めてのスプリッツなんだなぁと思います。

ヴェネツィアの夕陽。

こちらは私が撮影したヴェネツィアの夕陽です。ゴンドラも写っておりなんだか神秘的ですね。

材料は日本でも購入することができますから、ご自分で作ってみることもできますし、スプリッツを飲むことができる国内のイタリア料理店も中にはあります。皆さまも機会がございましたら、ご賞味くださいませ。

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それではまた次の回で。チャオ!

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お読みいただき、ありがとうございました。

ヴェネツィアのことでお尋ねしたいことがございましたら、私でよろしければこちらからお気軽にどうぞ!