1570.イタリアにも、「Coop(コープ、生活協同組合)」というスーパーがある。【ヴェネツィア ~第二の故郷~ 第7回】
2025/09/06
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ヴェネツィア ~第二の故郷~
私はイタリアの「水の都」と呼ばれる街、ヴェネツィアに約1年間留学した経験があります。
『ヴェネツィア ~第二の故郷~』と題した本企画は、私がヴェネツィア留学の思い出をヴェネツィア出身という設定のオリジナルキャラクター「マルコ」「キアーラ」とともに語っていく企画です。
それでは今回も前回に引き続き、マルコとキアーラにいろいろと語っていただきましょう。
今回はヴェネツィアにもあるスーパーマーケット・Coop(コープ)について書いてみます。
そうなんです。日本でもおなじみの生活協同組合(生協)のコープが、イタリアにもあるんです。
私が留学した街のヴェネツィアにも何店舗もコープはあったのですが、上の地図で示されている当時住んでいた寮の近くのコープにはよく行ったものです。
この寮の近くにあったコープも、ヴェネツィアらしい建物となっております。内装は現代的なのですが、外装は今でも歴史ある建物が至るところにあるのがヴェネツィアです。
ヴェネツィアに初めて来た日、寮を探している際に寮より先にまずこのコープを見つけました。それで「イタリアにもコープってあるんだ!」とビックリしたことを今でも微笑ましく思います。
それでは今回もコープについて、マルコとキアーラのお二方にお話ししていただきましょう。
マルコとキアーラによる解説

(画像はイメージです。)
※これらのキャラクターのイラストはChatGPTにより制作したものです。セリフの文章もChatGPTで生成したものに私が手を加えております。解説される歴史的内容は諸説ある場合があります。参考程度にご覧くださいませ。
この色が右にいる男性・マルコの発言です。
この色が左にいる女性・キアーラの発言です。
そしてこの色は私による文章です。
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チャオ、マルコ!チャオ、キアーラ!イタリアのスーパーマーケットに「コープ」ってありますよね。日本にもコープがあって、ロゴも似ているので「イタリアにもコープってあるんだね!」ってビックリしました!そんなコープについて解説してみて!
チャオ!コープの話題だね。イタリアでも「Coop(コープ)」はとてもポピュラーなスーパーマーケットチェーンで、全国各地に店舗があるんだ。正式には「Cooperativa(コーペラティーヴァ)」という協同組合が母体で、もともとは地域の人々が力を合わせて作った仕組みから始まったんだよ。
そうそう。だから営利企業というより「消費者自身のためのスーパー」という性格が強いの。地元の農産物を積極的に扱ったり、オーガニックやフェアトレードの商品が多かったり、環境や健康を意識したラインナップが特徴的よ。
イタリアには大小さまざまなスーパーがあるけれど、コープは特に信頼されている。商品パッケージにも「Coop」ブランドのロゴが入っていて、品質保証や安全基準の高さで親しまれているんだ。僕も学生時代、節約したいときはよくコープのプライベートブランド商品を買っていたな。
私も!コープのオリーブオイルやパスタはお手頃価格で美味しくて、学生にはありがたかったわ。あと、コープは地域の小さな生産者と提携しているから、スーパーに並んでいる野菜やチーズがとても新鮮なのよ。地元に密着した姿勢が、イタリア人にとって安心感を与えているの。
さらに面白いのは、コープは社会的な活動にも熱心で、リサイクルやフードロス削減、教育キャンペーンまで取り組んでいること。買い物をしながら「社会に良いことをしている」という意識を持てるのは素敵だと思うね。
観光客にとってもコープは楽しい場所よ。レストランや市場ではあまり見かけないようなイタリア家庭向けの商品が並んでいるから、その国の暮らしを垣間見ることができるの。パスタの種類の多さに驚いたり、お菓子やジェラートの品揃えにワクワクしたりするんじゃないかしら。
実際、観光でイタリアに来た友人をコープに連れて行くと「お土産に最適!」って言って喜ばれるんだ。例えば、乾燥パスタ、エスプレッソ用のコーヒー粉、ビスコッティなんかは軽くて持ち帰りやすい。価格も市場より安いことが多いから、観光客にもおすすめだよ。
あと、日本のコープとロゴが似ているって驚かれるけど、実は偶然じゃないの。どちらも「協同組合」という理念から生まれているから、自然と似たアイデンティティを持っているのよ。世界のいろんな地域で、同じ考え方が形になっているって面白いわよね。
コープは単なるスーパーじゃなくて、地域と人々を結ぶコミュニティのような存在。イタリア人にとっては、生活に欠かせないインフラのひとつなんだ。僕にとっても、学生時代から今までずっと身近な存在だよ。
だからヴェネツィアを訪れる人がいたら、ぜひバールやレストランだけでなく、コープものぞいてみてほしいわ。日常のイタリアがそこにあって、地元の人の生活を感じられるから。きっと旅の思い出がより深くなるはずよ。
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マルコ、キアーラ、グラツィエ!(ありがとう!)
イタリアにもそういった仕組みでコープがあるんですね。ヴェネツィアは観光地ということもあり物価は高めだったのですが、コープをはじめとするスーパーでは比較的お手頃価格でいろいろと買うことができましたので、助かりました。
こちらは当時購入したチョコパンです。具体的な価格は失念いたしましたが、かなり良心的な価格でしたのでよく朝食に食べていたことを今でも思い出します。
こちらも当時購入したアンティパスト(前菜)の瓶詰めです。スーパーで気軽にイタリアンを楽しみました。
他にも「CONAD CITY(コナード・シティ)」や「Prix Quality(プリックス・クオリティ)」といったスーパーによく行っていました。
地図のお店は、私が行っていた最寄りの店舗です。他にもヴェネツィアに何店舗もありました。そしてイタリアの他の地域にもっと店舗があります。
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今回は番外編のような形で観光地ではなくスーパーをご紹介してみました。今でも日本のコープを訪れるとイタリアのコープも思い出してしまいます。それだけ現地で生活をすると、スーパーは欠かせない場所ですからね。
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それではまた次の回で。チャオ!
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お読みいただき、ありがとうございました。