1565.ヴェネツィアの大運河に架かる美しき橋・リアルト橋。【ヴェネツィア ~第二の故郷~ 第3回】
2025/09/02
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ヴェネツィア ~第二の故郷~
私はイタリアの「水の都」と呼ばれる街、ヴェネツィアに約1年間留学した経験があります。
『ヴェネツィア ~第二の故郷~』と題した本企画は、私がヴェネツィア留学の思い出をヴェネツィア出身という設定のオリジナルキャラクター「マルコ」「キアーラ」とともに語っていく企画です。
それでは今回も前回に引き続き、マルコとキアーラにいろいろと語っていただきましょう。
今回は「リアルト橋(Ponte di Rialto)」という場所について書いてみます。

こちらは夜霧がきれいな夜に訪れたリアルト橋の写真です。
そんなリアルト橋について、今回もマルコとキアーラの二人に解説していただきましょう!二人はリアルト橋近くのカフェでカプチーノを飲んでいますね。
マルコとキアーラによる解説

※これらのキャラクターのイラストはChatGPTにより制作したものです。セリフの文章もChatGPTで生成したものに私が手を加えております。解説される歴史的内容は諸説ある場合があります。参考程度にご覧くださいませ。
この色が右にいる男性・マルコの発言です。
この色が左にいる女性・キアーラの発言です。
そしてこの色は私による文章です。
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チャオ(やぁ)、マルコ!チャオ、キアーラ!ヴェネツィアの印象的な場所といえば、リアルト橋は外せませんよね。リアルト橋についていろいろと解説してみてください。
チャオ!リアルト橋は大運河の脈拍を感じる場所。ゴンドラやヴァポレットが行き交い、潮の匂いと市場の掛け声が混ざる。僕らにとっては観光名所である前に、暮らしの通路なんだ。
リアルト橋は昔から商人が集まり、ヴェネツィア経済の心臓だった地区よ。橋の両脇に商店が連なり、香辛料、ガラス、金銀細工――匂いまで歴史を語るの。
今の石橋が完成したのは16世紀末。設計はアントニオ・ダ・ポンテ。木橋が火事や崩落に見舞われた末に、思い切って巨大な単一アーチにした。大胆さこそヴェネツィアらしい決断だよね。
アーチの背に沿って中央の通りと左右の回廊、合計三本の通りが伸び、途中に小さな階段状の踊り場。そこから見る大運河は、絵はがきの定番でもあり、住民の日常の眺めでもあるわ。
橋の下をくぐると音が少し柔らかく反響する。船頭の歌、魚市場の笑い声、グラスが触れ合う音――リアルトは音の劇場だ。夕刻には水面が金色になって、アーチが額縁みたいになるんだ。
すぐ隣のリーヴァ・デル・ヴィーンは、昔ワイン樽を荷揚げした岸壁。今も“立ち飲み文化”のDNAが残っていて、チケッティ(おつまみ)片手に橋を眺めるのが地元流。会話は軽やか、でも情は深いのがこの街。
朝はペッシェリーア(魚市場)へ。新鮮なイカやスカンピ(ヨーロッパアカザエビ)、青い氷の上で光る鱗。買い物帰りに橋を渡ると、潮の香りとパン屋の香りが混ざって、腹が鳴るのは避けられないよ。
建築好きなら、橋脚の張り出しや石の留め具、アーチにかかる荷重の流れに注目して。商店を乗せながらも均衡を保つ設計は、形の優雅さと合理が同居している証。見た目のロマンの裏に、硬派な数学が潜んでいるわ。
昔気質の店主が並ぶ宝飾店や紙店では、値段交渉も会話のうち。「ちょっと高いな?」って笑ってみると、向こうもウインクで返す。取引はゲーム、でも敬意は忘れない――それがリアルトのルールさ。
写真を撮るなら、朝の斜光か青の時間。人が少ない時間帯は石の白がやわらぎ、アーチの曲線が最も美しく立ち上がるわ。雨上がりは水面が鏡になって二重の橋が現れるのも密かなご褒美。
観光のピークは混むけれど、少し離れてトラゲット(渡し舟)に乗れば、橋を見上げる特等席。低い視点から眺めると、アーチの力強さに思わず「ブラーヴォ!(お見事!)」って言いたくなるよ。
リアルトは過去の栄光だけじゃない。毎日、新しい出会いと取引が生まれる“現在進行形の市場”。渡り終えたら振り返ってみて。あなたの足音も、この都市の物語の一行になっているはずよ。
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マルコ、キアーラ、グラツィエ!(ありがとう!)
リアルト橋の歴史的なことは初めて聞く話が多くて今回の二人の会話も興味深く聞けました。
リアルト橋周辺はサン・マルコ広場と並んで観光地エリアなので値段が張るお店も多いのですが、現地で知り合った学生にお手頃な価格帯の「穴場」と言える飲食店を教えてもらったのは良い思い出です。チケッティ(おつまみ)を片手にスプリッツ(ヴェネツィア生まれのカクテル)を飲んだことを覚えています。
当時にGoogleマップで目印をつけたのはここだと思うのですが・・・、『広告代理店』と書いていますね。現在はもう存在しないお店かもしれません。
他にも夜遅くまで学生たちと過ごした際に、夜食としてリアルト橋近くの深夜営業の軽食店でパニーノ(イタリア式サンドイッチ)を買ってみんなで食べたことも覚えています。
当時は学生としてヴェネツィアを訪れましたので、リアルト橋の中のお店などはじっくりと見たことはないのですが、いつか再び訪れる際は観光客としてそういった店を訪れたくなりました。
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それではまた次の回で。チャオ!
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お読みいただき、ありがとうございました。
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