902.【ASD当事者が語る】診断名は「自閉」だが、心を閉ざしているとは限らない。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第80回】
2024/08/14
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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診断名は「自閉」だが、心を閉ざしているとは限らない。
私は、自閉スペクトラム症(ASD)当事者としてこの連載を書いております。
しかしながら、「自閉」という言葉の文字面から受ける印象には懐疑的な気持ちを持っております。
「自閉」という意味を調べてみると、「対人関係・人との接触を避けて、自分の殻に閉じこもる」といった意味合いが出てきました。
私は、決してそうではありません。
確かに私は他人の行動に合わせることに困難を感じることがあります。
しかし、他人と関わることを避けているわけでは決してありません。
現在の私は、様々な人と関わっていきたいと考えております。対人関係が更に苦手(凹)だったかつて子どもだった頃の私も、人と関わりたい気持ちはありました。
こうやって連載を書いているのも、同じように悩んでいる当事者の皆さまや、その周りの皆さまのご参考になればという気持ちからです。
このように、「皆さまのお役に立ちたい、社会に貢献したい」という気持ちが強くあります。
私のように、「自閉」の文字面から受ける印象とは大きく異なる当事者もいるのです。もちろん中には、人との関わりを極力避けている方もいらっしゃることでしょう。しかし私はそうではないのです。
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私は以前から、「発達障害」という言葉も適切ではないという考えを持っているのですが、、ここ最近は「自閉」という言葉も見直すべきでは、という考えも出てきております。
こういったことは私のような当事者だけでなく、専門家の皆さまでも様々な意見があり、議論の余地があることでしょう。
私の意見が正しいとは限りませんが、これからも私の「一意見」を書いていきます。
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お読みいただき、ありがとうございました。