山田隆一公式サイト

722.【ビートルズ・ソロ曲】ローリング・ストーン誌『The 100 Best Beatles Solo Songs』を、順番に聴く。【10位~6位】

2024/04/13

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本日も、『The 100 Best Beatles Solo Songs』というローリング・ストーン誌のランキングの楽曲を順番に聴いていきます。

今回は10位~6位です。

こちらはビートルズの4人のメンバー(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター)が、それぞれソロ名義で発表した楽曲を100位までランキングしたものです。

それでは、今回も始めます!

※こちらのランキングはローリング・ストーン誌によるものであり、私がつけたランキングではありません。また、個人的な感想が濃い記事ですのでご了承ください。

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10位 Pure Smokey(1976年、ジョージ・ハリスン)

小さな音量から始まり、だんだんと音が大きくなっていくフェードインが印象的なイントロですね。この楽曲発売当時も、現代の私のように音量が小さいのでは?と音量を大きくしてからだんだんと音が大きくなったので再び音量をもとに戻した人がいることでしょう。

オトナの落ち着いたサウンドだという印象ですね。ジョージの基盤となっているブルースの要素はもちろん、ジャズのようなグルーヴも感じます。

歌詞に「He really got a hold on me」のフレーズがあり、曲名も『Pure Smokey』ですから、スモーキー・ロビンソンについて歌った楽曲かと思い調べてみるとやはりそのようです。ビートルズがスモーキー・ロビンソンの代表曲『You've Really Got a Hold on Me』をカバーしていることが知られていますよね。「I don't like you, but I love you.(著者訳:君を好きじゃないけど、愛してる。)」など哲学的なフレーズが印象的で私も好きな楽曲です。

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9位 Imagine(1971年、ジョン・レノン)

おそらくこのランキングで最も有名な、説明不要の名曲がここでランクインしました!

ジョンの楽曲では最上位にランクインするかな?とも予想しましたが、そういうベタな展開にはなりませんね。

余談ですが、1993年生まれの私は世代的にジョンが生きていた時代をリアルタイムでは知りませんので、この楽曲を知ったのは『学校へ行こう!』というテレビ番組のコーナー『B-RAPハイスクール』で登場した『ジョン・レノ』という方による「あんまり意味がない♪」のフレーズが印象的な替え歌からなんです。私と同年代であれば、同じ経緯でこの楽曲を知った方も多いことでしょう。

また、私がお気に入りの映画の一つ『フォレスト・ガンプ/一期一会』にもジョンが過去の映像に別の方が声を吹き替える形で登場し、トム・ハンクス演じる主人公のフォレスト・ガンプとの対談により『Imagine』の歌詞の着想を得るというコミカルなフィクションのシーンが印象に残ります。

このように時にはいろいろな方々にカバーされ、替え歌にされ、パロディにされ、ジョンがこの世を去って40年以上経った現在でも愛され続けている名曲です。

歌詞も演奏も非常にシンプルな構成となっていながらも、強いメッセージ性を含んでいるのも私がこの楽曲が好きな理由です。

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8位 Too Many People(1971年、ポール・マッカートニー)

イントロからアコースティック・ギターの力強い演奏とポールの叫ぶような声が印象的です。

そしてポールが思いっきり歌い、妻のリンダも力いっぱいコーラスをしていますね。

歌詞に着目してみると、曲名にもなっている「Too many people(多すぎる人々)」というフレーズが何度も繰り返されます。今回初めてこの楽曲を意識して聴いた私ですが、これから満員電車など「多すぎる人々」の場面に遭遇すると脳内再生されるかもしれません。それほど私に印象を残しました。

アウトロでは激しいギターの演奏に勢いを感じ、その後はインド音楽の雰囲気も感じますね。

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7位 Isn't It a Pity(1970年、ジョージ・ハリスン)

なるほど、ローリング・ストーン誌的にはこの楽曲がこの位置に来るのですね。この楽曲がお好きな方には申し訳ありませんが、私は『All Things Must Pass』を聴いている際に私が特に好きな『What Is Life』の前に流れる曲ですので「この長い曲が終わると、『What Is Life』が流れる!」と思っておりました。

録音にはビートルズ時代からの盟友のリンゴや、ビリー・プレストン、ゲイリー・ライトなど多数のミュージシャンが参加している楽曲のようです。

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6位 Band On The Run(1973年、ポール・マッカートニー)

ポールのソロ楽曲において特に人気曲であるこの楽曲がついにランクインしましたね!

同名のアルバムの最初の曲ということもあり、序盤を聴くと穏やかな楽曲だという印象です。しかし、徐々に盛り上がっていき中盤になるとノリノリです。曲名となっている「Band On The Run」のフレーズもここで流れますから、中盤以降の箇所が特に有名ですが、フルで聴くとそれまでの導入部分が実に2分以上あります。

改めて最初から聴いてみると、イントロはシンセサイザーなども効果的に用いられており、午後の優雅なひととき、といった印象の曲調だと個人的に感じます。

その後、だんだんとエンジンがかかって、中盤以降のカントリーの雰囲気も感じるギターの音色が光る有名な部分に走り出す・・・、やはり聴いていて気持ち良い構成の楽曲です。

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この企画も、次回の残り5曲のみとなってしまいました。やってみると早いものですね。

じっくり楽曲を聴いて、個人的感想をアウトプットするという自分自身のための企画という印象が強い企画ですがこうやってアップロードしていますから、もしこんな独り言でも読者の方々が楽しんでいただけているのであればそれは嬉しいです。

お読みいただき、ありがとうございました。