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678.診断名が悪口・暴言として使われる現実が、悲しいです。【僕は発達でも、前向きに生きていく。第59回】

2024/03/21

※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおけるとは、が得意なことや強み、が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。

本記事の著者による講演動画

こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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度々、診断名が悪口や暴言として使われてしまう事例があり、非常に悲しい気持ちになります。

本日もこのような記事を見かけました。

「ADHDだからこんな問題も解けない」発言の県立高校男性教諭 停職5カ月の懲戒処分<岩手県>

本当に悲しいです。ADHDであってもそうでなくても、勉強が得意かどうかは人それぞれですから指導する際に診断名を引き合いに出すのはあまりにも不適切な発言です。

個人的には、「こんな問題も解けない」という高圧的な指導の時点で嫌な発言だと思います。

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この記事で言及されているADHDや、私が診断を受けているASDやDCDなどの当事者は、そのことにより深刻に悩んでしまう可能性があります。私自身も現在はある程度自分を受け入れるようになりましたが、かつては大いに思い悩みました。

このような発言をしてしまう方がいるのは本当に残念です。診断名が悪口として使われてしまっているのはもちろん、それを生徒たちに物事を教える立場の教師が発言しているという現実も悲しいです。

この男性教諭は停職5カ月の懲戒処分を受けたそうですが、処分が解けてからは考えを改めていただくことを切に願います。

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今回はニュース記事を例に挙げて、診断名が悪口や暴言として使用されている現実について、本当に悲しいという気持ちを意見として述べました。

その悪口として使っている診断名の特性があることにより、大変な思いをしている人々がいることをもっと多くの人々に知っていただきたいです。

お読みいただき、ありがとうございました。