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459.小説『おれたち、鶴咲サンクス!』第24話 今日は、学園祭。♪おれたち、鶴咲サンクス!

2023/10/25

※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。

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羅門譲は、自身がリーダーでフロントマンを務めるロックバンド・鶴咲サンクスが学園祭で演奏するので、その準備をしている。

演奏が始まるのは1時間後だ。

「Everybody、みんな、いつも通りで行こうぜ!」

羅門は、バンドメンバーに呼びかけた。

「Oi!Oi!Oi!オレは盛り上がってきたぞ~い!」

ベースの大井誠は、緊張知らずだ。

「アタシ、緊張が止まりません!」

ギターの浦西杏菜は真面目な性格なこともありものすごく緊張しているようだ。

「浦西さん、大丈夫ですよ。練習と同じことをやればいいだけです。」

ドラムの吉野教授は、ベテランのためどっしりと構えている。

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「えぇ・・・、つぅ・・・ぎぃはぁ!!!鶴咲サンクス!!!」

普段は路面電車の運転手をしている特徴的な喋り方のこの方がライブの司会者をしている。

「Go! Go! Let's go! 行こうぜ!」

こうして鶴咲サンクスの4人は鶴咲大学学園祭のステージに登場した。

「Listen to me、聴いてくれ。」

羅門の短い一言で、演奏が始まった。

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おれたち、鶴咲サンクス!

作詞:大井誠・羅門譲

作曲:羅門譲

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大井が興味を持ったOi!パンクの要素を取り入れた楽曲だ。

その後も鶴咲サンクスは、数曲を演奏し、ステージを降りた。

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「Oi!Oi!Oi!学園祭って結構盛り上がるぞ~い!」

舞台裏にて大井は、満足しているようだ。

「Everybody、みんな、お疲れ様!上出来だったよ!」

羅門も嬉しそうだ。

「いやぁ、やっぱりバンド演奏はいいですねぇ。この気持ち久しぶりですよ。明日絶対筋肉痛ですが、それよりも楽しかったことが勝ちます!」

バンドとして演奏することが久しぶりだった吉野教授も楽しめたようだ。

「アタシ、こんな気持ち初めてです!皆さん、ありがとうございました!」

浦西もものすごく笑顔になっている。

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「ヨッシー、元気か?」

吉野教授が振り向くと、そこには同い年くらいの中年男性が立っていた。

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つづく