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412.小説『おれたち、鶴咲サンクス!』第6話 おれはライブ会場にいた。♪『Nightram』

2023/10/07

※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。

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羅門譲は、ライブ会場の舞台裏にいた。

「Oi!Oi!Oi!、羅門クン、今日も張り切って行くぞ~い!」

「勢い余って喉を使いすぎないでくださいね!アタシ、心配しちゃいます!」

「長年のドラマーとしての腕がなりますよ。」

羅門がリーダーを務めるロックバンド、鶴咲サンクスのメンバーたちも期待が入っている。

「(What、なんだ?なんでいきなりライブ会場にいるんだ?)」

羅門は、夢の中にいることが理解できないようだ。

「(It's okay、まぁいいだろう。おれはおれの唄を歌うだけだ。)」

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「続いては、鶴咲サンクスの皆さんです!」

会場は2000人規模のホール、『鶴咲ウッディホール』だ。それが満員御礼のようだ。いくつかの音楽グループが参加しているイベントに鶴咲サンクスも参加しているようだ。

「(Oi!Oi!Oi!、ここでおれらがやるのか?つい大井の真似をしてしまうくらいビビる。)」

羅門は一見クールに見えるが、あがり症だ。

「おれたち、鶴咲サンクスです。よろしくお願いします!」

羅門の挨拶のあと、演奏が始まった。

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Nightram

(※Night=夜、tram=路面電車、つまり夜の路面電車)

作詞:羅門譲

作曲:羅門譲

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しっとりとしたバラード曲の『Nightram』を演奏し終わった鶴咲サンクスに、拍手が沸き起こった。

「拍手thanks、ありがとうございます!この曲は、おれが鶴咲に住むなかで、街を走るtram、路面電車に着想を得て書きました。今夜も、路面電車に乗ってこのライブに来た人もいると思います。そういう人々に寄り添った曲になれたなら嬉しいです!」

羅門は、この曲の想いをMCで語った。

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つづく