399.おはなし『パオロは、いい子。』さいごのおはなし よし、つぎはボクのばんだ。
2023/10/01
※このおはなしは、ほんとうではないおはなし(フィクション)です。小さい子どもや日本語を学んでいる人たちにもよみやすいよう、かんたんな日本語、いわゆる「やさしい日本語」でかかれています。
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あれから、20ねんがたった。パオロは26さいになった。
「パオロ、これについてじっくりかんがえてくれ。オレがそれをいろいろなところにはやくアピールするから!」
「いいよ、エミリオ。ボクたち、じゅんちょうだね。」
なんと、パオロはエミリオといっしょにかいしゃをおこした。いっしょにもんだいをといてから、あいしょうがいいことにきづいた。
パオロのにがてなことが、エミリオはとくい。エミリオのにがてなことが、パオロはとくい。おたがい、たすけあえる。
いまはミラノにいるので、パオロたちがすんでいたブオナックアからははなれている。
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「パオロ、ミラノでのせいかつはだいじょうぶかしら?」
パオロのははおや、ソフィアからでんわがかかってきた。
「おかあさん、ボクはエミリオとじゅんちょうにやってるから、しんぱいしないでね。」
「それはあんしんだわ。フェデリコとルイーザがいっしょにそっちにいくから、あんないしてあげてね。」
パオロのちちおや、フェデリコと20さいのだいがくせいになったいもうとのルイーザが、いっしょにミラノをかんこうしたいそうだ。
「りょうかい。おかあさんも、いつかあいにきてね。」
「ありがとうね。パオロは、ほんとうにいい子ね。」
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「ボク、かいものにいってくるよ!」
「おう、いってらっしゃい!」
パオロは、かいものをするためまちにでた。
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パオロは、まちなかにあるかがみをみた。
「(あ!!!)」
かがみにうつるじぶんをみて、パオロは20ねんまえのゆめをおもいだした。すっかりわすれていたことだが、ふとおもいだした。
「(おなじなまえのお兄さん!】」
あのときのお兄さんは、20ねんご、つまりげんざいのパオロだったのだ。
「(そういうことだったのか・・・。)」
あのとき、パオロにゆうきをくれたのは、じぶんじしんだったのだ。今のパオロは、じぶんのことをりかいして、じしんをもっている。
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「やいカルロ!おまえいつもおそいな!」
「ぼくは・・・、のろまだ・・・。」
きんじょの学校の子たちだとおもわれる。
「よし、つぎはボクのばんだ。」
パオロは、カルロのほうへとあるいていくのであった。
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おわり
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おはなし『パオロは、いい子。』およみいただきありがとうございました。
みなさんからかんそうをいただくと、20ねんのあいだになにがあったかなどをこれからまたかくかもしれません。
かんそうは、おきがるにこちらからおねがいします!
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