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396.おはなし『パオロは、いい。』その19 ちがっても、たすけあえる。

2023/09/30

※このおはなしは、ほんとうではないおはなし(フィクション)です。ちいさいどもや日本語にほんごまなんでいるひとたちにもよみやすいよう、かんたんな日本語にほんご、いわゆる「やさしい日本語にほんご」でかかれています。

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パオロは、学校がっこうでクラスメイトのエミリオとくんでもんだいをとくことになった。

「おいパオロ!もんだいがわかったらちゃんとかんがえてくれよ!」

「わかったよ!エミリオも、とくときは30びょうしかないからはやくといてね!」

ふだんはエミリオがパオロをいじることがおおくて、パオロはエミリオがいやだったけど、いまはたすけあえそうなきがした。

「それじゃ、もんだいをだすわよ。もんだいは・・・これ!」

エンマ先生せんせいが、こくばんをおおっていたぬのをはずして、もんだいをどもたちにみせた。

いまから10ぷん、じっくりかんがえるのよ。」

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「パオロ、たのむぞ。」

「わかったよ!う~ん・・・。」

パオロ・エミリオチームはパオロがじっくりかんがえ、そのあいだエミリオは、ねりけしをつくっている。

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「どうすればいいとおもう?」

「これはこうじゃないかしら」

パオロがきになっているそんざいのジュリアは、いつもエミリオについてまわっているアリーチェとくんだようだ。

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「マンマ・ミーア(なんてこった)!」

「おにいさん、ぼくもこれはわからないよ!」

ふたごでおなじクラスのマリオとルイージは、このもんだいにはおてあげのようだ。

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「さぁ、10ぷんたったわ。プリントをくばるわ。わたしがあいずしたら、プリントにこたえをかいて。30びょうしかないから、はやくかかないとまにあわないわよ。」

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「それでは、こたえをかいて!」

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「パオロ、ありがとよ。これをかけばいいんだな?いっちょあがり。」

パオロがじっくりかんがえて、こたえをみちびけたようだ。ものすごいはやさで、エミリオがさいごまでこたえをかけた。

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「30びょうだと、かけないわ・・・。」

「とちゅうまでかきましょう!」

ジュリア・アリーチェチームは、とちゅうまでしかかけないようだ。

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「マンマ・ミーア!」

「マンマ・ミーア!」

マリオとルイージのきょうだいは、なにもかけないようだ。

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「はい、こたえをかくの、おわり!けっかは、すぐにわかります!」

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「けっかはっぴょう!!!」

エンマ先生せんせいは、けっかをはっぴょうするのがだいすきだ。はりきって、おおごえをだした。

「ゆうしょうは・・・パオロ・エミリオチーム!おめでとう!」

おたがい、せいはんたいのせいかくのパオロとエミリオが、きょうりょくしてゆうしょうすることができた。

「パオロくん、おめでとう!」

「エミリオさま~!やった~!」

ジュリアやアリーチェも、よろこんでいる。

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「ボクたち、ちからをあわせれば、けっかをだせたね!」

「そうだな、パオロ・・・。これからもよろしくな!これまではいじってしまって、ごめんね。」

「ボクはへいきだよ!エミリオ、これからもよろしくね!」

パオロとエミリオは、これからはなかよくすごすときめた。

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つづく