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394.おはなし『パオロは、いい。』その18 エミリオとも、なかよくね。

2023/09/29

※このおはなしは、ほんとうではないおはなし(フィクション)です。ちいさいどもや日本語にほんごまなんでいるひとたちにもよみやすいよう、かんたんな日本語にほんご、いわゆる「やさしい日本語にほんご」でかかれています。

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パオロたちは、学校がっこうできゅうしょくをたべおえたあと、ごごのかつどうにはいる。

いまから、ふたりぐみをつくってください!」

エンマ先生せんせいが、ふたりぐみをつくるようにいった。

「これからだすもんだいを、ふたりでかいけつしてもらいます。まず、10ぷんかんのかんがえるじかんをあたえます。そのあいだにじっくりかんがえてもらいます。」

ゆっくり、じっくり、かんがえることがパオロはとくいだ。

「オレ、じっくりはかんがえられません!」

エミリオが、ふまんそうだ。

「はなしは、さいごまできいてくださいね。」

「すみません・・・。」

エンマ先生せんせいが、エミリオをきびしくちゅういする。

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「10ぷんかんかんがえたあと、30びょうでもんだいをといてもらいます!」

「えぇ!はやくもんだいをとくのにがてです!」

こんどは、パオロがふまんそうだ。

「でも、ふたりぐみです。だれとくむか、よくかんがえてくださいね!」

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「じっくりかんがえられるヤツ・・・。」

エミリオは、だれとくむかかんがえている。

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「もんだいをはやくとける・・・。」

パオロも、だれとくむかかんがえている。

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「「あ!!」」

「パオロくんとエミリオくん、どうじにどうしましたか?」

エンマ先生せんせいは、おどろいている。

「パオロ、オレとくまないか。」

「おなじことをかんがえてたよ、エミリオ!」

「ほぅ・・・、このふたりはたしかにいいチームかもしれませんね。」

こうして、パオロはエミリオとくむことになった。

...

つづく