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334.小説『ありがと~い!』第76話 ヴァポレットに、ありがと~い!

2023/09/06

※こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。登場する人名・地名・商品名などの名称は例外を除き架空のものです。

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大井誠は、羅門くん、そしてマルコくんと鶴咲のヴェネツル地区を歩いている。

「うわぁ、これがオッキアーリ橋ですか!本当にオッキアーリ、つまり眼鏡みたいですね。」

「橋のアーチが水面に反射して、いい感じにglasses、眼鏡のようになるよな。おれも子どもの頃、この辺でよく遊んだものだ。」

「このあたりは石橋が多くて、風情あるぞ~い!」

オッキアーリ橋が架かっているチェントロ川には、他にもいろいろな形の石橋が架かっている。石橋マニアにはたまらない。

「よし、近くにあるヴァポレットにget on、乗ってみないか?」

「え、鶴咲にもヴァポレットあるんですか!?」

「Oi!Oi!Oi!ヴァポレットって何だぞ~い?」

「ヴァポレットは水上バスのことで、ヴェネツィアにあります。まさか鶴咲にもあるとは思いませんでしたよ。」

「ヴェネツル地区はreally、本当にヴェネツィアを再現してるからな。鶴咲のヴァポレットもやはり、鶴咲ならではの和風の要素が加わっているよ。」

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こうして、ヴァポレット乗り場にたどり着いた。

「ああ、この水上バス何回か乗ったことあるぞ~い!単に水上バスって思ってたんでヴァポレットって言うのは知らなかったぞ~い!」

「鶴咲のヴァポレットも、魅力的ですね。私が住んでる学生寮をご紹介したいので、大学方面に向かいませんか?」

「マルコクンの学生寮、行ってみたいぞ~い!ヴァポレットに、ありがと~い!」

「おれも学生寮、行ってみたい。よし、Go! Go! Let's go!」

こうしてオッキアーリ橋の近くにあるヴァポ停(語り部である私がバス停みたいに勝手にこう呼んでいる)から3人は鶴咲大学方面へと向かっていった。

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つづく