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45.理解のある担任の先生との出会いと、診断。【僕は発達でも、前向きに生きていく。第3回】

2023/04/09

※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおけるとは、が得意なことや強み、が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。

本記事の著者による講演動画

こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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こちらの記事でも書いたように、私は学校に馴染むことができず、1人で校舎内を歩き回っているような子どもでした。

2004年度に小学5年生でしたが、その時の担任の先生が私のような子どもに理解がある方でした。普段は穏やかですが、叱る時はしっかり叱るメリハリのついた男性の先生でした。

この先生のお力があり、自閉スペクトラム症(ASD・当時の診断名はアスペルガー症候群)の診断を受けることができました。診断を受けたことにより、なぜ学校に馴染めないかの一因となり、母も安心していたようです。

私自身は当時まだ子どもだったこともあり、アスペルガー症候群がどのようなものかを理解していませんでした。当時プレイしていたテレビゲームに、似た名前のキャラクターが登場しているな、というくらいの認識でした。ちなみにアスペルガー症候群の名称は、オーストリアの小児科医であるハンス・アスペルガーに由来します。

診断をいつ受けるべきか、という意見はいろいろありますが、私はできるだけ早く診断を受けたほうが良いと思います。そのほうが、どうすれば良いかを早い時期から判断することができるからです。

私が診断を受けた当時に比べると現在はのある子どもに対する理解が進んできたことにより、早く診断を受ける子どもも増えてきたと思われます。

の特徴は生まれつきで、成長するにあたってある程度改善しますが。根本的な特徴は一生ものです。一生付き合っていかなければならない特性なので、私はできるだけ早い診断を受けたほうがその後の人生にとって良い影響があると考える立場です。

私が診断を受ける機会を与えてくださった当時の担任の先生には本当に感謝しております。2019年に久しぶりにお会いする機会がありましたが、あの時と変わらず穏やかな笑顔でいらっしゃいました。私も似たような境遇で悩んでいる人々の力になりたいものです。