30.Ciao! Mi chiamo Ryuichi!
2023/03/29
突然の外国語のタイトルに驚かれた方もいらっしゃるかと思われます。こちらのタイトルの言語は、イタリア語でございます。
カタカナで表記すると、「チャオ!ミ・キアーモ・リュウイチ!」となり、「やぁ!僕は隆一と言います!」といった意味合いになります。
イタリア留学中、イタリア人学生たちに自己紹介するときに、私はこのフレーズを何度も話しました。しかし、学生たちの反応は奇妙なものでした。
「Luigi?」このように、別の名前に聞き返されることがよくありました。この名前は、「ルイージ」と読みます。
ルイージといえば、世界的に有名な日本のゲーム会社・任天堂が生み出した配管工の兄弟のキャラクターの弟のほうを連想する方が多いことでしょう。そういえばルイージはイタリア人か(厳密にはイタリア系アメリカ人だそうです)、と思い出しました。
私の名前「隆一」の発音をイタリア人が聞くと、イタリア人男性によくある名前の「ルイージ」にどうしても聞こえてしまうそうです。たしかに、「隆一」「ルイージ」、発音が「類似」していますね。
このことに加えて、ゲームキャラクターのルイージは背が高く、イメージカラーが緑色なこともあり、背が高くて緑色が好きな私はルイージを更に気に入りました。ただし、私は長男なので、兄弟のポジション的にはマリオなのですが・・・。
このように、言語や文化の違いで名前を聞き間違えたり、別のものを連想したりすることは、よくあることでしょう。
例えば、イタリア人男性によくある名前のマルコ。こちらの画像のヴェネツィアのサン・マルコ広場の名前の由来になった人物も、マルコですね。ちなみにこちらは、2015年9月に私が初めてこの広場を訪れた際に撮影したもので、こちらのエリアは厳密にはサン・マルコ小広場と呼ばれています。こちらの記事に登場したエリアが、小広場ではないサン・マルコ広場です。
日本人がマルコという名前を聞くと、日本人の女の子のキャラクターである『ちびまる子ちゃん』を連想する人が多いと思われます。しかし、イタリアではマルコと言ったら男性の名前なのです。
こちらの、『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』という映画がありますので、観たことがあります。上記の事例を用いるだろうか、と期待しながら観てみましたがやはり、マルコという名前が作中で重要な役割を果たしていました。
言語や文化の違いで、同じ発音の言葉でも、いろいろな解釈で受け取られる可能性があることは、非常に興味深いものです。私の名前が、イタリア人の名前に類似していることは、イタリアに留学しなければ一生知り得なかったことかもしれません。このような面白い体験ができたことも、イタリア留学で得た大きな財産です。
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