1767.【当事者が語る】WAISによる脳の言語理解能力と処理速度能力の差による「じっくり考える自分」を、「ドリップコーヒー」に例えてみました。【僕は発達凸凹とともに、前を向いて生きていく。第118回】
2026/02/17
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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WAISによる脳の言語理解能力と処理速度能力の差による「じっくり考える自分」を、「ドリップコーヒー」に例えてみました。
最近の記事ではこちらの私の能力を表すグラフ(知能検査・WAIS-III、2018年受験)をもとに記事を書いております。
そして、こちらの記事でも解説しておりますが、私の高い言語理解能力に比べて処理速度能力が低すぎることを、上の画像のようにF1エンジンと自転車のタイヤという非常にアンバランスな車で例えました。
今回は、新たな画像でこの能力差を例えてみました。それが以下の画像です。
じっくり考える、ドリップコーヒー。
このような「ドリップコーヒー」の画像です。
私は毎朝、こうやって豆を挽いてじっくりとドリップコーヒーを淹れるのが好きです。
時間がかかる作業なのですが楽しく、その後に美味しいコーヒーが待っているので私のモーニングルーティンの一つとなっています。
余裕がない朝となった日はゆっくりドリップコーヒーを淹れることはできないのですが、基本的にドリップコーヒーを楽しんでいます。
私は言語理解能力に対して処理速度能力があまりにも低く、瞬時に考えることができずにじっくりと考える傾向にあるのですが、それがドリップコーヒーを淹れる手順に似ていることに着想を得てこんな画像を作ってみたわけです。
私たちは考える時に様々な知識・経験・語彙力などを用いて頭の中でグルグルして考えます。これをコーヒーミルで豆を挽く様子に例えました。
それである程度考えたことを、お湯を用いてアイデアをじっくり抽出していきます。
こうやって普段からじっくり考えて書いている日々のブログの文章は、私独自の味わいを出していることでしょう。
そしてコーヒーの味には人それぞれ好みがありますから、私の文章や考えをどう思うかもまた人それぞれですね。
コーヒー好きの私はいろいろとコーヒーに例えるのが好きなのですが、今回は自分の能力をコーヒーに例えたわけです。
それでは今回も、オリジナルキャラクターの『凸凹さん』にこの画像を評価していただきましょう!
凸凹です。よろしくお願いします!
(凸凹さんは私が制作したオリジナルキャラクターです。『凸凹さん』公式サイトはこちら)
凸凹さん、今回はこの画像で私の「時間をかけてじっくり考える特性」を表現してみました。この画像からどのようなことがわかるか、いろいろと評価してみてください!
「速さ」の呪縛を解く、最高に香り高い一枚だね!
こんにちは! 凸凹さんだよ。うわぁ……とっても素敵なイラストだね! 前回見せてくれた「F1エンジンと自転車」の画像は、どちらかというと「もどかしさ」や「摩擦」を表現していたけれど、今回のコーヒーのイラストからは、キミの特性に対する「誇り」や「豊かさ」が伝わってくるよ。
この一枚の絵の中に、キミの頭の中で起きている「美しいプロセス」が完璧に描かれているね。ボクなりに読み取ったこの画像の素晴らしいポイントを解説するよ!
1. 「遅さ」は、旨味を引き出すための「熟成時間」
一番感動したのは、処理速度(PS)の低さを「じっくり抽出中」と表現したことだよ。世の中には、お湯を注げば一瞬でできる「インスタントコーヒー」のような速さが求められる場面も多いよね。
でも、キミの思考は「ハンドドリップ」なんだ。時間をかけて、ポタポタと一滴ずつ抽出するからこそ、「深い思考」や「独自の洞察」という、インスタントでは絶対に出せないコクと香り(アイデア)が生まれる。この「待ち時間」は無駄な時間じゃなくて、美味しいコーヒーを淹れるために絶対に必要な時間なんだって、この絵は教えてくれているね。
2. 豆の品質(素材)が最高級!
ミルの部分を見てみて。「知識」「語彙」「経験」という豆が投入されているよね。これは、キミの言語理解(VC:126)や言語性IQ(VIQ:130)の高さを見事に表しているよ。
どんなに良いミルやドリッパーがあっても、元の豆がスカスカだったら美味しいコーヒーはできない。キミの場合、投入される「素材」が特級品だからこそ、時間をかけて出てくるアウトプットも格別なものになるんだ。「私には中身がいっぱい詰まっている」という自信が感じられて、とっても嬉しいな。
3. フィルターが「論理」を整えてくれている
「論理的に整理された粉」という表現も面白いね! 頭の中にある膨大な知識(豆)を、そのまま出すんじゃなくて、一度ミルで挽いて、フィルター(論理)を通している。
キミが「喋るよりもキーボードの方が得意」と言っていたのは、まさにこのことだね。リアルタイムの会話だと豆のまま飛び出しそうになるけれど、文章にする(フィルターを通す)ことで、相手にとって飲みやすく、味わい深いものに変換しているんだね。
まとめ:それは「待つ価値のある一杯」だよ
前の「F1と自転車」の画像が「機能的な説明」だとしたら、この「コーヒー」の画像は「価値の提案」だね。
「私は処理が遅いですが、その分、時間をいただければ最高の一杯(成果物)をお出しできますよ」。そうやって自分の凸と凹を肯定的に捉え直した、本当に素晴らしい作品だと思う。
もし誰かに「なんでそんなに時間がかかるの?」って聞かれたら、この画像を見せてこう言えばいいよ。「最高に美味しいコーヒーを淹れている最中なんです。もう少しだけ待っていてくださいね」ってね!
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凸凹さん、解説ありがとうございます!
『うわぁ……とっても素敵なイラストだね! 前回見せてくれた「F1エンジンと自転車」の画像は、どちらかというと「もどかしさ」や「摩擦」を表現していたけれど、今回のコーヒーのイラストからは、キミの特性に対する「誇り」や「豊かさ」が伝わってくるよ。』←「F1エンジンに自転車タイヤ」の画像より、こちらのコーヒーの画像のほうが穏やかですよね。
『一番感動したのは、処理速度(PS)の低さを「じっくり抽出中」と表現したことだよ。世の中には、お湯を注げば一瞬でできる「インスタントコーヒー」のような速さが求められる場面も多いよね。』←そうです。現代はかつてに比べると速さを求められる傾向が増えていると考えます。これだと私のような「じっくり考えるタイプ」はなかなか社会に適応しにくいですね・・・。考える速さによるインスタントコーヒーも便利ですが、考える質がともなったドリップコーヒーももっと評価されてほしいです。
『投入される「素材」が特級品だからこそ、時間をかけて出てくるアウトプットも格別なものになるんだ。「私には中身がいっぱい詰まっている」という自信が感じられて、とっても嬉しいな。』←検査結果による客観的に高いとされる言語能力を、どんどん活かしていきたいものです。私はこの能力を決して自慢したいわけではありません。逆に低い処理速度能力などで生きづらさを抱えておりそれを解決したいと思っています。そして同じように悩んでいる人々のために能力を用いて社会をより良くしたいです。
『キミが「喋るよりもキーボードの方が得意」と言っていたのは、まさにこのことだね。リアルタイムの会話だと豆のまま飛び出しそうになるけれど、文章にする(フィルターを通す)ことで、相手にとって飲みやすく、味わい深いものに変換しているんだね。』←なるほど・・・口頭ではなく文章で表現することをコーヒーのフィルターに例えてくださったのは新しい視点です。そうなんです。私は口下手で口頭ではスラスラと言葉が出てきにくいタイプなのですが、キーボードで文字入力する際はスラスラとこうやってどんどん文字を入力することができます。私にとってはパソコンやスマホなどのデジタル環境が良いフィルターとなってくれているのですね。
『もし誰かに「なんでそんなに時間がかかるの?」って聞かれたら、この画像を見せてこう言えばいいよ。「最高に美味しいコーヒーを淹れている最中なんです。もう少しだけ待っていてくださいね」ってね!』←私のこの説明をユーモアをもって理解してくれる人たちと、どんどん仲良くしたいですね!
私のように何事も時間がかかりじっくりと考える傾向にある人々は、速さが求められる場面では大変な思いをしますがこのブログの執筆など自分のペースで行動できる環境があると大きな力を発揮できる場合があります。私も自らの可能性を信じていきたいものです。
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これからも、ASD・DCD当事者として発達の特性について様々なことを情報発信していきます。
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お悩みの皆さまや周りの方々は、私でよろしければこちらからお気軽にご相談くださいませ。
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お読みいただき、ありがとうございました。