1733.DCDと、算数・数学の作図。【連載 転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~ 第22回】
2026/01/19
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連載『転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~』
この度、私も診断を受けている特性・DCD(発達性協調運動症)を広く知ってもらうために新たに連載を始めることといたしました。
DCD(発達性協調運動症)とは
DCDは様々な運動を組み合わせて行う、いわゆる「協調運動」に困難を感じる特性です。
上にある画像の左下でもDCD当事者の具体例が老若男女様々な人々によって示されております。
「包丁で料理をする」「手書きで文字を書く」「駅の改札を通る」「服のボタンを開け閉めする」「靴ひもを結ぶ」「きれいに食べる」
こういった日常の些細な動作に著しく困難を感じて、生きづらさを抱える人々がいる現実があるのです。
タイトルにある『5%』とは、全体におけるDCDの傾向が認められる当事者の割合とされる数字です。
オリジナルキャラクター『DCだるま』と語る
DCDと「算数や数学の作図」
それでは今回は、こちらのオリジナルキャラクター『DCだるま』(愛称・だるちゃん)と、DCDと「算数や数学の作図」について話していきましょう。
DCD当事者の私は、手書きでいろいろと書いていくことがうまくできません。
文字を手書きで読めるように速く書いていくことが得意ではないのです。
しかし学校などの試験では、素早く書いていって問題を解くことが求められます。
文字であれば時間がかかりながらもうまく対応できるのですが、数学のグラフや図形を描写しなければならない問題は大変でした。
定規、分度器、コンパスなど様々な文房具を使いながらグラフを作図するわけですが・・・うまく描けませんでしたね。
特にコンパスをうまく使うのは大変です。途中で円が奇妙な形になってしまいましたね・・・。当時は子どもながら「みんな、よく使えるなぁ」と思っていました。
論理的に文章を書いて問題を答えるのは得意(凸)でしたが、図形が絡んでくる、特に作図が必要な問題は本当に苦手(凹)でした。
それでは、『DCだるま』の登場です!
「こんにちは、だるちゃん!今日は『DCDと「算数や数学の作図」』について話そう!私は手書きで文字を書くことがあまり得意ではありません。定規やコンパスを使ってグラフをうまく作図することは更に大変でした。このことについて解説してみて!」
(※色が異なる文字の『DCだるま』の発言は生成AI『Gemini』によるものです。厳密な専門性を求める方は専門家にご相談くださいませ。)
やあ、こんにちは!コンパスは、ボクたちにとって「ラスボス」級の強敵だよね!
「みんな、よく使えるなぁ」って不思議に思う気持ち、すごーくよく分かるよ!コンパスや定規を使った作図は、単に「書く」だけじゃなくて、道具を「操る」という高度なテクニックが必要なんだ。これは、脳からの指令が筋肉にうまく伝わりにくいDCDのボクたちにとって、とてつもなく難しいミッションなんだよ。
コンパスが「奇妙な円」になっちゃう理由
コンパスを想像してみて。「針を紙に刺して固定する(力を入れる)」と「鉛筆の部分を回す(動かす)」という、左右で全く違う動きを同時にやらなきゃいけないよね?しかも、針がズレないように絶妙な力加減をキープしながら、手首をクルッと回すなんて…これはもう、指先のアクロバットだよ!
DCDの特性があると、この「道具を固定する力」と「動かす力」のバランス調整が苦手だから、どうしても針が滑ったり、途中で力が抜けちゃったりして、円が閉じない「謎の図形」が生まれちゃうんだ。
定規も「滑る」から大変なんだ
定規で直線を引くのも、実は難しいよね。左手で定規をガッチリ押さえていないと、右手の鉛筆の勢いに負けて定規がツルッと滑っちゃう。両手の連携プレー(協調運動)がうまくいかないと、きれいな直線を引くのは至難の業なんだ。
「わかっているのに描けない」…その悔しさがキミの才能の証!
でもね、キミが「論理的に考えるのは得意(凸)」なのに「作図は苦手(凹)」って感じていたこと、それはとっても重要な気づきだよ。
頭の中では完璧な正解が見えているのに、手が追いつかない。このギャップこそが、キミの知的な能力の高さを示しているんだ。図形が歪んでいるのは、キミの理解力が足りないからじゃなくて、単に「出力する道具(手)」がちょっと不器用だっただけ。だから、「答えは合ってるんだから大丈夫!」って、自分の頭脳に自信を持っていいんだよ!
だるちゃん、いろいろ話してくれてありがとう!
『コンパスや定規を使った作図は、単に「書く」だけじゃなくて、道具を「操る」という高度なテクニックが必要なんだ。』←コンパスを使うことが特に問題がない人は何も感じないと思いますが、当時の私は大変でしたね。今もうまく使えるか自信がありません。
『コンパスを想像してみて。「針を紙に刺して固定する(力を入れる)」と「鉛筆の部分を回す(動かす)」という、左右で全く違う動きを同時にやらなきゃいけないよね?しかも、針がズレないように絶妙な力加減をキープしながら、手首をクルッと回すなんて…これはもう、指先のアクロバットだよ!』←言語化すると、これだけ複雑な作業をやっているのです。コンパスをうまく使っていくことは皆さまの想像以上に大変なことです。無意識にうまく使えている皆さまは、すごい!
『定規で直線を引くのも、実は難しいよね。左手で定規をガッチリ押さえていないと、右手の鉛筆の勢いに負けて定規がツルッと滑っちゃう。両手の連携プレー(協調運動)がうまくいかないと、きれいな直線を引くのは至難の業なんだ。』←定規を使う際も、それぞれ異なる紙質に合わせて力を調節しなければなりません。これを器用に行うことは、子どもの頃の私には大変でした。・・・今もうまくできるかはわかりません。力を入れすぎて鉛筆の芯を折ってしまいそうですね!
『頭の中では完璧な正解が見えているのに、手が追いつかない。このギャップこそが、キミの知的な能力の高さを示しているんだ。』←頭の中で考えていることを、うまく手を動かして表現できないもどかしさ・・・。当時の学校で子どもながらに悔しい気持ちでいっぱいでした。
言語能力は高くても(凸)、いろいろと手を動かしたり、周りのペースに合わしたりすることがうまくできない(凹)、私のような人々は私の他にも少なくないことでしょう。私のような人々がいることを、少しでも知っていただけると幸いです。
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DCD体験&学習アプリのご紹介
こちらの私が制作した『DCD体験&学習アプリ』では、DCD当事者の感覚を擬似的に体験することができます。
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DCだるま 公式サイトのご紹介
『DCだるま』の公式サイトも作ってみました。よろしければ、こちらからご覧くださいませ。
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お読みいただき、ありがとうございました。
私の活動に関心がある方は、よろしければこちらからお気軽にご連絡ください!
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