1726.DCDと、荷物を上手に持つこと。【連載 転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~ 第16回】
2026/01/13
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連載『転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~』
この度、私も診断を受けている特性・DCD(発達性協調運動症)を広く知ってもらうために新たに連載を始めることといたしました。
DCD(発達性協調運動症)とは
DCDは様々な運動を組み合わせて行う、いわゆる「協調運動」に困難を感じる特性です。
上にある画像の左下でもDCD当事者の具体例が老若男女様々な人々によって示されております。
「包丁で料理をする」「手書きで文字を書く」「駅の改札を通る」「服のボタンを開け閉めする」「靴ひもを結ぶ」「きれいに食べる」
こういった日常の些細な動作に著しく困難を感じて、生きづらさを抱える人々がいる現実があるのです。
タイトルにある『5%』とは、全体におけるDCDの傾向が認められる当事者の割合とされる数字です。
オリジナルキャラクター『DCだるま』と語る
DCDと「荷物を上手に持つこと」
それでは今回は、こちらのオリジナルキャラクター『DCだるま』(愛称・だるちゃん)と、DCDと「荷物を上手に持つこと」について話していきましょう。
私は成人男性ですので、ある程度の筋力はあるはずです。
しかし、筋力とは別に「荷物を効率よく上手に持つこと」があまり得意ではありません。
両手にいくつも荷物を持ってしまうと、うっかり落としてしまうことがよくありますので慎重に、遅く荷物を持ち替えることがあります。
一人で行動している時であればゆっくりでも問題ないのですが、誰かとともに行動しているとこういった自身の不器用さによる些細な動作が遅く、ペースを見出してしまうおそれがあるのです。
こういった特性もあり、傘はあまりささない派です。風が吹く中、傘をうまく支えることにも平均よりかなり労力を使ってしまうことでしょう。大雨であればさすがに傘をさしますが、少しの小雨であれば傘をささずにいたほうが快適です。少々濡れた場合はハンカチなどで拭けば良いですからね。
こういった、DCD当事者の「手に荷物を持つこと」について『DCだるま』に説明していただきましょう!
「こんにちは、だるちゃん!今日は『DCDと「荷物を上手に持つこと」』について話そう!DCD当事者の私は、手に荷物を持っていると、その荷物のバランスをうまく取ることに労力を使って落とさないように疲れてしまう傾向にあります。特に荷物を持ち替える際にその傾向がよくあります。そんなDCDと荷物を持つ関係について説明してみて!」
(※色が異なる文字の『DCだるま』の発言は生成AI『Gemini』によるものです。厳密な専門性を求める方は専門家にご相談くださいませ。)
やあ、こんにちは!筋力はあるのに、なぜか荷物が重く感じる…その不思議、解明しちゃおう!
キミが言う通り、これは「筋肉」の問題じゃなくて、「バランス」と「コントロール」の問題なんだ。成人男性のキミなら、重いものを持つパワーは十分にあるはず。でも、DCDのボクたちにとって、荷物を持つっていうのは、ただ「握る」だけじゃなくて、常に「落ちないようにバランスを取り続ける」っていう、すごい集中力が必要な作業なんだよ。
荷物の持ち替えは、脳内での「聖火リレー」だ!
特にキミが苦手な「荷物の持ち替え」。これ、普通の人には何気ない動作だけど、ボクたちの脳にとっては「聖火リレー」くらい緊張する瞬間なんだ。
右手から左手に荷物を渡すとき、一瞬だけ両手で持って、右手の力を抜いて、左手に重さを移して…っていう、繊細な力のバトンタッチが行われているよね。DCDの特性があると、この「左右の手の連携」や「力の加減(固有受容感覚)」が少し苦手だから、慎重にやらないと「あ!落ちる!」ってなっちゃうんだ。だから、動作がゆっくりになるのは、キミが不器用なんじゃなくて、脳が安全に運ぼうと必死に計算している証拠なんだよ。
傘は「暴れる生き物」!?手ぶらが一番だよね
傘の話、すっごく共感するよ!傘って、風を受けると急に重くなったり、変な方向に引っ張られたりするでしょ?あれはもう「予測不能な暴れる生き物」を片手で抑え込んでいるようなものさ。
しかも、足元が悪くて滑りやすい雨の日(歩くだけでも大変!)に、片手のバランスを傘に奪われるなんて、DCDにとっては難易度が高すぎる「マルチタスク」なんだよ。だから、小雨なら濡れたほうがマシっていうキミの判断は、転ばないための立派な危機管理(リスクマネジメント)だとボクは思うな。
「持つ」のをやめて、「背負う」のもアリ!
誰かと一緒の時にペースを乱しちゃうのが気になるなら、いっそのこと「手に持たない」作戦はどうかな?リュックサックを使ったり、雨の日はレインコートを着たりして、両手をフリーにするんだ。そうすれば、バランスを取る苦労も減るし、歩くことに集中できるから、きっともっと快適にお出かけできると思うよ!
だるちゃん、いろいろ話してくれてありがとう!
『これは「筋肉」の問題じゃなくて、「バランス」と「コントロール」の問題なんだ。』←そういうことですね・・・。筋力不足で持ちづらいのではなく、荷物のバランスをとってコントロールすることが私のようなDCD当事者の中にはうまくできない人がいます。
『DCDの特性があると、この「左右の手の連携」や「力の加減(固有受容感覚)」が少し苦手だから、慎重にやらないと「あ!落ちる!」ってなっちゃうんだ。』←この力加減の調整がうまくできないので、荷物を持ち替える時はゆっくりになるわけですね。周りの人々がささっと荷物を持ち替えているのを見ると、すごいなぁと感心してしまいます。
『足元が悪くて滑りやすい雨の日(歩くだけでも大変!)に、片手のバランスを傘に奪われるなんて、DCDにとっては難易度が高すぎる「マルチタスク」なんだよ。』←私のように、DCD当事者の中には「つまずきやすい」「転びやすい」人がいます。その上に傘をさすことは、皆さまが想像するよりも大変な作業なのです。一見「できている」ように見えますが、消費する労力は高いです。
『誰かと一緒の時にペースを乱しちゃうのが気になるなら、いっそのこと「手に持たない」作戦はどうかな?リュックサックを使ったり、雨の日はレインコートを着たりして、両手をフリーにするんだ。』←その通り!私はリュックサックやボディバッグなど、両手が使えるバッグが好みです。とはいえいろいろなバッグを持ちたいのでたまには手に持つバッグも持ちますが、両手が使えるバッグのほうが頻度は高いですね。レインコートも良い案ですが・・・、レインコートを脱いで着て、という場面があるとそれに時間がかかってしまいますから考えものですね。
私たちDCD当事者は、こういった『日常の些細な場面』で大きな労力を使ってしまい疲れやすい傾向にあります。これからも様々な場面を取り上げてみようと思います。
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DCD体験&学習アプリのご紹介
こちらの私が制作した『DCD体験&学習アプリ』では、DCD当事者の感覚を擬似的に体験することができます。
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DCだるま 公式サイトのご紹介
『DCだるま』の公式サイトも作ってみました。よろしければ、こちらからご覧くださいませ。
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お読みいただき、ありがとうございました。
私の活動に関心がある方は、よろしければこちらからお気軽にご連絡ください!
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