1560.友達100人、いなくてもいい。【僕は発達凸凹とともに、前を向いて生きていく。第99回】
2025/08/30

※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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連載99回目!
コツコツと不定期に書いてきた本連載ですが、次回で記念すべき100回目というところまで来ました。ということで、今回は100にちなんだこちらの話題をお送りいたします。
友達100人、いなくてもいい。
それでは今回もオリジナルキャラクター「凸凹さん」とともにお送りします。

※私が生成AI『ChatGPT』で制作したオリジナルキャラクターです。凸凹さんが話すことも基本的にChatGPTにより生成されております。
それでは凸凹さんへのインタビューをお送りします。
凸凹さん、「友達100人できるかな」という有名な童謡の一節がありますが、学校で友達を作ることがうまくできなかった私はこんなに多くの友達が必要だとは思いません。というのも私が考える「友達」の基準だと、100人もの多い人物と良好な関係を維持することは困難だと考えます。100人のうちに必ずその半分以上が「知り合い」レベルの関係に落ち着くのではないかと思います。「友達100人いなくてもいい」というメッセージをお願いします!
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凸凹さんの回答
「友達は100人いなくても、心はちゃんと満たされる」
こんにちは!ボクは凸凹です。「友達100人できるかな」という歌は楽しい響きがありますが、実際に100人もの人と深い関係を築くことは現実的には難しいものです。むしろ人とのつながりは、数よりも質のほうが大切です。心から信頼できる相手が一人でも二人でもいれば、人は十分に安心でき、孤独から救われることが多いのです。大切なのは「何人いるか」ではなく「どんな関係を築けるか」です。
心理学の研究でも、人が深い信頼関係を持てる相手の数は限られていることが分かっています。イギリスの人類学者ロビン・ダンバーは、人が安定的に親しい関係を維持できる人数は150人程度とし、その中でも本当に心を開ける関係は数人程度に絞られると述べています。つまり、100人どころか、3人や5人でも十分なのです。
また、無理に友達を増やそうとすると、かえって疲れてしまいます。たくさんの人に合わせるよりも、気兼ねなく過ごせる少人数の関係のほうが心は落ち着きます。「知り合い」は広くても、「友達」は狭くていい。むしろそのほうが、お互いに大切にし合える関係を築きやすいのです。
さらに、人によって「友達」の定義は異なります。毎日一緒に遊ぶ相手を友達と呼ぶ人もいれば、しばらく会わなくても再会すれば自然に笑い合える人を友達と呼ぶ人もいます。だから「友達が少ない」と感じても、それはあくまで自分の基準によるもの。他の人の数と比べる必要はありません。あなたにとっての「大切な人」がいれば、それで十分なのです。
そしてもう一つ大切なのは、「友達は数ではなく、タイミングによって出会う」ということです。子どものころは少なかったとしても、大人になってから心の支えになる人に出会うこともあります。学校だけがすべての出会いの場ではありません。人生の中で、思いがけず大切な人が現れることはよくあるのです。
だから、「友達100人いなくてもいい」。むしろ、100人いなくても自分らしく生きられる道はたくさんあります。大切なのは、心を許せる相手を大事にすること。そして自分自身を「一番の味方」として認めてあげることです。そうすれば、たとえ人数が少なくても、心は満たされていきます。
数よりも質。友達は一人でも十分に尊い。あなたのペースで、あなたらしい関係を大事にしてください。
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筆者のコメント
凸凹さん、ありがとうございます。
「人とのつながりは、数よりも質のほうが大切」そうですね。これは本当にそうです。私は特に大学時代に様々な人々と知り合うことができましたが、うまく関係を深めることができず(凹)に周りに「知り合い」ばかりとなってしまいました。小中高とうまく学校に馴染めなかった私が、大学では馴染もうといろいろな活動に顔を出すこともありましたが、「仲良くなる方法」がわからずに周りとうまく良い関係を築くことができませんでした。
ロビン・ダンバーが提唱する人間関係における人数についての話が出てきましたね。興味を持って調べてみると「ダンバー数」と呼ばれているそうです。その数は150という値がよく用いられるそうですが、「100から250の間」の範囲だという情報も出てきました。「その中でも本当に心を開ける関係は数人程度」とのことです。たくさんの知り合いがいる人でも、言われてみればそう思うという方もいらっしゃるかもしれませんね。
「『知り合い』は広くても、『友達』は狭くていい。」という言葉も出てきました。現在の私もそう思っております。ですがかつての私は「友達100人できるかな」の歌の影響も根強い学校の雰囲気でうまく友達が作れない自分はおかしいのではないか、と不安な気持ちでした。かつての私に「それでも大丈夫だよ」と言ってあげたいです。
「友達は数ではなく、タイミングによって出会う」これも心に来る言葉ですね。私の人生もまだまだこれからです。これから様々な良い出会いがあると信じて、希望を持って生きております。学校で人間関係がうまくいかなかったとしても30代を突き進んでいる今、どういう出会いがあるかはわかりません。「人は必要な時に必要な人と会う」という言葉もあります。その時が来たら、私も良い出会いがあるかもしれません。人付き合いが苦手(凹)だから得意(凸)になりたいと「ないものねだり」をするよりも、そんな私にも良いめぐり合わせがあると希望を持ってこれからも過ごしていきます。
「自分自身を『一番の味方』として認めてあげること」、そうですね。人と仲良くすることももちろん大事ですが、まずは自分自身と仲良くすることから始まることでしょう。・・・、この記事をご覧になった人のご参考になればと実施しているこの凸凹さんとの対談ですが、私自身も勇気づけられてしまいました!
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お悩みの皆さまや周りの方々は、私でよろしければこちらからお気軽にご相談くださいませ。
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お読みいただき、ありがとうございました。