1479.【エッセイ】『夢の中のヴェネツィア』
2025/06/21
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『夢の中のヴェネツィア』
私は約1年間のイタリア・ヴェネツィアへの交換留学の経験がある。
「水の都」と呼ばれる穏やかで美しい街だ。
約1年間を過ごした街なので、やはり夢にもたびたび出てくる。

こちらの写真は、私がヴェネツィアに留学している際に撮影した写真である。
どこを切り取っても美しい街並みに、毎日うっとりしていた。
ヴェネツィアの街並みの独自性は高い。建物は数百年前からそのままなものが多々あり、車が入れるのはごく一部のエリアでありその大半は車すら走っておらず非常に穏やかである。主な移動手段は徒歩もしくは船である。
さすがに観光地があるエリアでは人が多いので穏やかではないが、主に地元の人々が集うようなエリアは本当に穏やかで静かに時間が流れていた。
21世紀の現在でも、まるで数百年前にタイムスリップしたような不思議な感覚になる街だ。
そんな別世界のような水の都・ヴェネツィアでの留学体験は、まさに夢のようなものであった。
現在も眠ると夢を見ることがある。夢にヴェネツィアが出てくる。私に強い印象を残した留学体験なので当然のことと言えよう。
・・・ただ、なぜかリアルト橋やサン・マルコ広場などの主要な場所が夢には出てこない。寮があったジュデッカ島や、ヴェネツィアの玄関口であるローマ広場やサンタ・ルチーア駅周辺らしき光景は出てくるのだが。
あのあたりはいつも人が多いから、人混みを避ける意味で出てこないのか・・・?とも思ったが、駅だって人は多い。なぜだかはわからないが、サン・マルコ広場は夢には出てこない。
夢の中でサン・マルコ広場周辺に行こうとすると、目が覚めてしまうのだ。
今回述べているヴェネツィアについての夢に限らず、夢って不思議なものだ。意外な人物が登場することも、夢あるあるだろう。
サン・マルコ広場はこれからは夢には出てこないのかもしれない。
いつか再びヴェネツィアを訪れる時、あのナポレオンも絶賛した世界の中でも有数の美しさを誇る広場を肌で感じよう。
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お読みいただき、ありがとうございました。
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