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1290.【小説】或除者の独白 幼少期編 第21話

2025/03/21

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或除者あるのけものの独白

幼少期編

第21話

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学校でいつも一人だった人は大いに共感していただけるであろう話をいたします。

恒例、私にとって苦いエピソードが多い体育の授業での出来事です。

「はい、誰でもいいから二人組になって。」

体育教師がこのようにのたまいます。

・・・、どうすればいいんだ。

このような状況になると、私のような友達がおらずいつも一人の人は本当に困ります。誰と組めばいいかがわかりません。

困惑している私がまごまごしているうちに、周りは瞬時に仲が良い子で固まってどんどん二人組ができていきました。私は呆然として立ったまま、取り残されました。

当時の担任教師・竹浦がまたかよ、と言わんばかりに面倒くさそうな表情をしました。

「誰か、真田と組める子はいるか?」

仕方なさそうに苦笑いする竹浦の表情・・・、今でも脳裏に焼き付いております。

こうやって、とある仲良しグループが奇数の場合一人余っていることがありますから、そこの子と二人組になることがありました。

今回の場合は二人組になることができましたが・・・、そもそもグループを組むことができなかった場合すらあります。私のような子は教師にとっては厄介者ですから、まともに相手をされなかったのでしょう。本当にひどい話です。

私は決して怠けていたわけでも、不真面目であったわけでもありません。それでも集団に合わせて、グループをうまく組んでいくことができませんでした。

こんな私ですから、体育の授業についていけず見学を余儀なくされたこともありました。集団での体育の授業は、私のように集団に合わせることが著しく苦手な子にとっては大変なものでした。教師にとっても、私のような子は面倒くさい厄介者でしょう。

うまく体育の授業に参加できなかった当時の私は劣等感でいっぱいでした。今の私が、そう落ち込まなくてもいい、と励ましたいほどです。同じように悩んでいる子どもや保護者の皆さまには、当時の私のような状況に置かれても決して落ち込むことはないことを伝えたいです。何も悪くないのですから。強いて悪者を挙げるとすれば、当時の私のような子を受け入れることができなかった学校の仕組みです。

もちろん、精一杯頑張っていらっしゃる、尊敬できる”先生方”もいらっしゃいますが、中にはこの体育教師・竹浦や先に話した坂村のような”教師共”もいることでしょう。

ああ、思い出すだけでイライラしてしまいますね。すみません。

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つづく

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