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1277.【小説】或除者の独白 幼少期編 第15話

2025/03/15

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或除者あるのけものの独白

幼少期編

第15話

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私は幼少期から好奇心旺盛で、知らないことがあると「あれ、なぁに?」「これ、なぁに?」とよく母に尋ねていました。母は優しく、いろいろと答えてくれました。学校では馴染めなくても母の力があったからこそ頑張れました。

そんな私ですから、休み時間に話す友達もいませんので黙って資料集を読んでいることがよくありました。授業では取り扱わない範囲のページも、興味深く読んでいたことを覚えています。

国語の資料集では、様々な作家についての説明が載っていることが特に印象深いものでした。その時は名前しか知らなかった作家たちの作品も、現在は愛読しているものがありますのでこの時の経験も活きていることでしょう。

算数や数学は教科書が中心でしたからね・・・。様々な数学者や、数式や定理が成り立った経緯・物語について書いてある資料集があったら、当時は興味深く読んでいたかもしれません。

理科の資料集は、様々な植物や生物が乗っているページなどが印象的でしたね。地形や天気に関するものも興味深かったです。化学・物理も興味がないことはないのですが、生物・地学により興味を持っていたことを覚えています。

社会の資料集を、最も興味深く読んでいましたね。地理も地図帳など楽しく読みましたが、特に歴史の分野は興味深い資料の宝庫です。殊に興味を持っていたのは近代でしょうか。私が生まれる前の時代ながら、写真が残っていることに感動し、私にとっては大昔の時代ながら写真を見ることができ、当時の時代を感じることができました。

・・・こんなふうに、私は休み時間を資料集を読むことでやり過ごしておりました。教室が騒がしいときには、先に述べたように校舎内を一人でうろついていましたね。

ある時に実施された、範囲が特に限定されないいわゆる「実力テスト」と呼ばれる試験で、社会の授業ではあまり取り扱っていない問題が出題されました。

テストが返却された際、こう言ってくださった先生がいました。

「この問題の正解者は・・・真田くんだけです!真田くん、すごい!」

教室で拍手が沸き起こりました。

私が好奇心旺盛なことに加えて、話す友達がいないので資料集をいろいろと読んでいたおかげで正解できた問題です。

当時はあまり感情を表に出せませんでしたが、その時はさすがに照れ笑いしたことを覚えております。

・・・今の学校ではデジタル化が進み、タブレット端末も使用されていると聞きます。紙媒体よりこういった電子機器の扱いが好きな私が今子どもだったら、それらを駆使して更にいろいろな情報を吸収していたかもしれません。

現在はインターネットでも様々な情報を収集できますから、ある分野で子どもながら大人顔負けの知識量を誇る子が紹介されることもありますよね。子どもでも様々なことを気軽に勉強できる、便利な時代です!

私もこれからも謙虚に様々なことを学んでいければと思います。

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つづく

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