1275.【小説】或除者の独白 幼少期編 第14話
2025/03/14
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或除者の独白
幼少期編
第14話
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体育の授業に関するエピソードは語りだすとキリがありませんが、今回はマラソン大会についてお話ししましょう。
マラソン大会・・・、寒い時期に開催されがちですね。暑い時期じゃないだけまだマシですね。
学校周辺の道を走り抜けて競争するわけですが、私はぶっちぎりの・・・最下位でした。
男の子も女の子も一緒に走るわけですが、それでも最下位だったのです。
私の場合は、体力がなかったというわけではありませんでした。ただ、「効率よく走る動き」ができなかったのだと、今分析するとわかります。
ほとんどの人々は、走っていく中で効率よく走る方法を「自然に」習得していきます。ですが当時の私は極端に動きがぎこちなかったこともあり、うまく走ることができなかったのです。
効率よく体力を温存する走り方がうまくできず、すぐに走れなくなってしまいました。逆に、周りの人々はなぜこんなにうまく走れるのか、当時の私は不思議でたまりませんでした。
「おい真田!周回遅れかよ!」
いつもの寺石くんが私をイジりました。運動神経抜群の寺石くんは先頭集団にいました。同じく要領がいい、馬杉くんと毎年、トップの座を争っていました。
馬杉くん・・・、寺石くん以上に、非の打ち所がない子でしたね。寺石くんは私をよくイジるなどしておりましたが、馬杉くんは私のような学校に馴染めない子どもに対する接し方も上手でした。
「自分のペースでね!無理はしないで!」
馬杉くんは、こんな私にも優しく声をかけてから、寺石くんとトップを争っていました。
こうして私は最下位ながらも、自分のペースでなんとかゴールしました。
そしてこの年はなんと、寺石くんと馬杉くんが同時にゴールしたそうです。ビデオ判定などもありませんから、どちらもトップとして表彰されていました。
個人的には馬杉くんがトップで良かったのに、と思いました。
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つづく
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