869.【令和6年大相撲7月場所10日目感想】横綱・照ノ富士関が今日も霧島関に勝って10連勝!それを追う次点の大関・琴櫻関も大の里関との一番を制して2敗を守った!後半戦も盛り上がる名古屋場所です!
2024/07/23
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名古屋場所もいよいよ10日目となりました。
本日も様々な一番を見ることができましたので、印象に残ったものをそれぞれ述べていきます。
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◯千代丸‐吉井●
まずは幕下の千代丸と吉井の一番です。
こちらでは最初に千代丸による突き押しを吉井が受け止める形となりましたね。
そして吉井が組もうとするところを千代丸が見極めてはたき込みを決めて千代丸が勝ちましたね。大きな千代丸の軽やかな動きを見ることができました。
これで千代丸は2勝3敗で踏みとどまりました。また再び十両の土俵で黄緑色のまわしが似合う千代丸”関”を見てみたいです。
一方、この一番で負け越しが決まってしまった吉井ですが、下の名前は「虹」と言うそうです。調べてみると私の地元・長崎が誇るシンガーソングライター・福山雅治の名曲『虹』が名前の由来だそうですね。福山雅治ご本人と吉井が偶然エレベーターで遭遇したエピソードも出てきました。こちらの日刊スポーツの記事『中学横綱の序ノ口吉井、福山雅治から「虹を」で5勝』にてそのエピソードが明かされております。2019年の記事でまだ当時序ノ口の初々しい吉井の写真を見ることができました。
そういったエピソードを見ると長崎県民かつ福山ファンとして親近感がわきました。中卒で入門し、番付を徐々に上げて今は幕下上位の20歳・吉井。今場所は負け越してしまいましたが、来場所以降も注目していこうと思います。
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●大翔鵬関‐白熊関◯
十両のこちらの一番では、まずは立ち合いで大翔鵬関が勢いよく前に出ましたね。
そして大翔鵬関が白熊関をすくいましたが、白熊関はその重い腰で持ちこたえます。
そして右四つとなり、白熊関が上手を取りながら大翔鵬関を寄り切りました!
これで白熊関は勝ち越しです。現在東十両8枚目の白熊関。新入幕に向けて番付をどれだけ上げられるか、残り5日間も注目ですね。
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◯紫雷関‐朝紅龍関●
左四つでしばらく組み合う両者。攻防が続いた末、左四つを得意とする紫雷関がすごい力で朝紅龍関を吊り上げた!そして朝紅龍関は土俵外に!
吊り出しにより勝った紫雷関は勝って5勝5敗で星は五分に。朝紅龍関も5勝5敗になりましたね。
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■尊富士関‐大奄美関□
途中出場して2連勝した尊富士関でしたが、再び本日から休場となりました。左胸を痛めてしまったそうです。
左胸のことに加えて、2勝すれば幕下陥落を回避できると思われる東十両2枚目の番付ですから無理をせずに休場するという判断になったのかもしれません。
春場所では新入幕優勝で大きな話題を集めた尊富士関。怪我を抱えながら今場所出場した8日目と9日目の2日間だけでもその強さは今も確かなものだとわかりました。
来場所は万全な状態で出場できることを願います。
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◯志摩ノ海関‐阿武剋関●
阿武剋関の攻めを封じながら、徐々に攻めていく志摩ノ海関でしたね。
志摩ノ海関が寄り切りで勝った、1分を超える長期戦となったこちらの一番では志摩ノ海関の粘りを見ることができました。
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◯北勝富士関‐千代翔馬関●
9日目まで銀色のまわしだった北勝富士関が、本日は紺色に変えましたね。
千代翔馬関が自らの得意な形を作るために左を入れましたが、北勝富士関が小手投げを仕掛けました。それを千代翔馬関は持ちこたえました。
その後も左四つで組み合う両者でしたが、北勝富士関が右で極めながら前に出てきましたね。そして千代翔馬関を寄り倒しました!
締め込みの色を変更して気分転換した北勝富士関はこれで4勝6敗。まだまだ勝ち越しを狙うことができます。
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◯遠藤関‐美ノ海関●
長い時間をかけて頭をつける両者が印象的でした。
どう勝負が動くか見ていると、美ノ海関が先に頭を起こしたところを、遠藤関が攻撃をしかけて美ノ海関を寄り倒しました!
これで美ノ海関は7勝3敗で勝ち越しは明日以降に持ち越しとなりました。
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◯若隆景関‐翠富士関●
さすが幕内最高優勝の経験もある関脇経験者の若隆景関!素早く動き回る翠富士関を、安定感のある身のこなしで見切って、翠富士関の後ろに素早く回り込んで押し出しましたね。
これで勝ち越し王手の7勝3敗となった若隆景関。また実兄の若元春関とともに幕内上位の土俵を盛り上げていくところを見たいです!
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●若元春関‐平戸海関◯
本日、若元春関は平戸海関との一番でした。
こちらでは、平戸海関らしい前に出ていく相撲で若元春関を圧倒したと思いきや、平戸海関が若元春関を引き落として勝ちました!
これは若元春関も意表を突かれたことでしょう。これで新小結・平戸海関は6勝4敗です!
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◯阿炎関‐貴景勝関●
大関・貴景勝関が阿炎関をあっという間に押し出した!!!
・・・と思いきや物言いとなり、大関の手が先についた一方で阿炎関の足がのこっており阿炎関の勝ちとなりました。
近くで見ていた勝負審判の安治川親方(元関脇・安美錦関)が物言いで手を挙げましたが、よく見ておりましたね。
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●湘南乃海関‐豊昇龍関◯
すぐに右四つとなった両者。勝負をしかけたのは大関・豊昇龍関で、外掛けを繰り出して湘南乃海関は崩れ落ちてしまいました。
これで大関は勝ち越し王手ですね。
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◯琴櫻関‐大の里関●
攻めようとする大の里関でしたが、どっしりと構える大関・琴櫻関。
そして大関が左上手をしっかりと掴んで、上手投げを繰り出してこれが決まりました!
大関はこれで勝ち越しを決めましたね!そして2敗を守り、優勝争いトップを独走している横綱・照ノ富士関を追います。
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◯照ノ富士関‐霧島関●
今場所でここまで無敗の横綱・照ノ富士関に挑んだのは、大関特例復帰がかかっている関脇・霧島関。
この一番では、霧島関が横綱の中に入るも、極めた横綱がすぐに小手投げを決めました!!!
やっぱり今場所の横綱は圧倒的ですね!!!無傷の10勝目です!
一方、霧島関はこれでついに5敗目です・・・。大関特例復帰に向けて後がなくなってしまいましたね・・・。
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いやぁ、横綱が強い!番付の最高位なのでそれが本来の姿なのですが、特に今場所は今のところまさに無双状態ですね。
ここまで来たら千秋楽を待たずに優勝を決めて、千秋楽でも勝って全勝で今場所を終えることも期待してしまいますね。
お読みいただき、ありがとうございました。