山田隆一公式サイト

825.【エッセイ】梅雨。

2024/06/19

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今年もこの時期がやってきた。

梅 雨

僕が住む九州北部では2024年は6月17日ごろに梅雨入りした。

雨が続く季節である。そして毎年のように日本のどこかの地域がひどい雨になってしまう。そのような報道を見ると被害が少しでも小さくて済むよう祈るが、自然災害は恐ろしい・・・。

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それにしても今の時期の呼び方が梅雨つゆという言葉になったのは興味深い。梅の雨である。

この時期の天気図を見るとある赤と青の線は梅雨前線ばいうぜんせんと呼び、つゆぜんせん、ではない。読み方が違うのも不思議だ。

梅雨という言葉の由来については諸説あるそうだが、こちらの気象庁公式サイトの子ども向けコンテンツ『はれるんライブラリー』によると、中国でちょうど梅の実が熟す頃に降る雨を「梅雨」と呼んでいたのが日本に伝わった説があるそうだ。「つゆ」という読み方は、「ついえる」が変化したという説があるようだ。

やはり梅雨という言葉ができた経緯には、梅が関係しているのか、と思った。

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僕は太陽の光を浴びることが好きだ。

朝起きて、思いっきり背伸びをして、朝日を感じながら深呼吸すると本当に気持ちいい。

しかし、雨の日は朝日が見えない。どんよりとした天気である。

梅雨は、そのような日が連続して続くことになり気分も落ち込みがちだ。

それでも僕は、「雨の日が続くからこそ晴れている日のありがたみがわかる」と考えている。

ずっと晴れていては太陽が見えることが「当たり前」となってしまいありがたみがわかりづらい。

梅雨があるからこそ、晴れている日にありがとう、とより思える。・・・ただ、ここ数年の梅雨明け後の猛烈な暑さは勘弁してほしいところだが。

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そして梅雨のおかげで、夏場に水不足になりにくい。梅雨で雨という名の水がどんどん降り注ぐことから、水が飲めること、水を使えることにもありがたみを感じる。

そういえば先日は水分補給について述べたばかりだった。

太陽の光が多い晴れた日も必要だが、水が降り注ぐ雨の日も必要だ。

ほんとうに、自然ってよくできている。そう思えた。

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お読みいただき、ありがとうございました。