813.子どもの頃は特に、食べ物や飲み物をこぼしやすかった。【僕は発達凸凹でも、前向きに生きていく。第72回】
2024/06/10
※この記事での私の特徴は自閉スペクトラム症(ASD)や発達性協調運動症(DCD)当事者の特徴のうちの、ほんの一例です。全ての神経発達症(発達障害)当事者に当てはまるわけではなく、特徴は十人十色だということをご理解いただけると幸いです。また、このシリーズにおける凸凹とは、凸が得意なことや強み、凹が苦手なことや困難を感じること、という意味合いで用いています。
本記事の著者による講演動画
こちらの講演会の資料など詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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私はDCD(発達性協調運動症)と診断されている特性ゆえの不器用さから、食事の際にもうっかり食べ物や飲み物をこぼしてしまう回数がおそらく平均より多いです。
大人になってからはその回数は減少傾向にあるものの、子どもの頃はよく食べ物や飲み物をこぼしてしまっていた記憶があります。学校給食でもその不器用さからこぼしてしまうことや、容器を開けることに時間がかかったことなどを記憶しております。
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現在の学校給食では、牛乳をストローなしで「直飲み」
本日、長崎新聞で『給食の牛乳「直飲み」できる? 学校で進むストローレス 抵抗ある子や保護者も…対応は 長崎』という記事を見つけました。
現在は学校給食における牛乳に、ストローがついていないのですね。環境保護の観点によるものであり、時代の流れを感じます。
この記事を読んで懸念したのは、かつての私のような極端に不器用さがある子どもが牛乳をこぼさずにうまく直飲みできるか、ということです。
口の付け方や牛乳パックの傾け具合などを間違えると、牛乳はこぼれてしまいます。
また、記事によると現在の牛乳パックは開けやすいように工夫されているそうですが、それでも手先が不器用な子どもはうまく開けることができずに開けるのに時間がかかったり、開けることができても注ぎ口がおかしな形になってしまったりする可能性があります。
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どうか学校の先生方には、かつての私のような極端に不器用な子どももいることをご理解いただけると幸いです。
環境保護の観点から学校給食の牛乳にストローがなくなるのは仕方がないことだとある程度は受け入れますが、うまく牛乳を直飲みできない子どもがいてもそれを厳しく指導するといったことがないことを願います。
私が子どもの頃も、「真面目にやっている」のに周りと同じようにできないことに強い歯がゆさを感じておりました。その上に厳しい指導があると強く落ち込んでしまう可能性があります。
どうしても直飲みが厳しい子どもがいる場合には、ストローの持ち込みを許可するなど柔軟な対応が求められることでしょう。
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今回は、現在の学校給食では牛乳を直飲みしているという記事を読みましたので、そのことを踏まえてかつての私のように食べ物や飲み物をその不器用さからこぼしやすい傾向にある子どももいることについて述べました。
私の意見が少しでもお役に立てれば幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。