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786.【令和6年大相撲5月場所10日目感想】昨日再出場の高安関が大関・琴櫻関を破り2日連続大関戦勝利!2敗は大の里関・湘南乃海関・宝富士関の3人に!

2024/05/21

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大相撲夏場所は本日で10日目です。明日から終盤戦が繰り広げられていくことになりますから、過ぎてみると本当に早いですね。

それでは、本日も印象に残った一番をそれぞれご紹介いたします。

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●矢後‐小原◯

幕下での一番です。がっぷり左四つで長い時間組み合う両者でした。

こういった形の一番は、いつ勝負が動き出すかを見守ります。

勝負をしかけたのは小原でした。ゆっくりと動き出した小原が、確実に矢後を寄り切りました。

これで小原は2勝3敗で踏みとどまりましたが、矢後は1勝4敗で負け越しが決まりました。

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●春山‐勇磨◯

こちらも幕下での一番ですが、投げの打ち合いが続きましたね。肩を組み合うような形となった両者も印象的です。

どちらの投げが決まるのか、見守っておりましたが勇磨が下手投げを決めて勝負ありでした。

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◯遠藤関‐島津海関●

こちらから十両での一番です。遠藤関が右の上手を取った!しかし島津海関が遠藤関をどんどん追い込んでいく!

どう決着がつくか見ていると、遠藤関が土俵際で上手投げを決めました!

遠藤関、これで勝ちっぱなしの10連勝です!この勢いを止める力士は現れるのか、注目です。

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◯武将山関‐輝関●

輝関が攻めておりましたが、そこから武将山関が逆襲して輝関を押し出しました!

しかし軍配は輝関にあがり、物言いがつきました。協議の結果、輝関の足が先に出ており、武将山関の勝ちとなりました。

この協議を説明した審判長の九重親方(元大関・千代大海関)が武将山ぶしょうざん関を「ぶしょうやま」とも発音してしまい、山を「ざん」と読むか「やま」と読むかが曖昧になっていることに人間味を感じました。

これは、武将山関の師匠である藤島親方(元大関・武双山むそうやま関)と九重親方が現役時代に何度も対戦経験があることも関係しているのかもしれない、と勝手に推測してしまいました。武将山ぶしょうざん武双山むそうやま、よく似た四股名ですからね。

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●北勝富士関‐正代関◯

北勝富士関の力強い喉輪!しかし正代関はこれをうまく左にかわすと、北勝富士関が前に出て土俵外に行ってしまいました。

正代関は俵も活用してよくのこりました!

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●錦木関‐金峰山関◯

岩手県出身の錦木関の地元から来たと思われる、応援団の方々が映りましたね。

その応援もあったからか、錦木関は奮闘しておりました。金峰山関の攻めにも上手に対応していきました。

そして今度は錦木関が攻めていき、左四つとなりました。このまま金峰山関を追い込めるかと思いましたが、金峰山関が逆転の下手投げを決めました!

勝った金峰山関はもちろんですが、負けた錦木関も善戦しておりました。応援団の方々も、「よくがんばった」とその善戦に温かい拍手を送ったかもしれません。

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◯湘南乃海関‐翠富士関●

2敗で優勝争いのトップタイに位置している湘南乃海関は、翠富士関との一番でした。

湘南乃海関は翠富士関を中に入らせずに力強く翠富士関を押し出しました!これで湘南乃海関は勝ち越し、そして2敗を守りました!

かつてその恵まれた体格ながら長い期間幕下で苦労した経験もある湘南乃海関が、今場所は良い活躍を見せております。

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●豪ノ山関‐大の里関◯

大の里関がそのすごい力で豪ノ山関を押していき、すぐに押し倒しました!

これで大の里関は新小結で勝ち越しです!小結での勝ち越しですから、来場所は早くも関脇昇進の可能性が出てきました。

そして優勝争いトップの2敗を守った大の里関は、これからも優勝争いに関われるか注目です。

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●宇良関‐阿炎関◯

立ち合いから諸手突きの阿炎関が、どんどん突っ張っていきます。阿炎関の勢いの良い突っ張りを見ると、入門時の師匠・先代錣山親方(元関脇・寺尾関)を連想させますね。

そこからも突っ張り!喉輪!阿炎関が宇良関をどんどん攻めていきます。これには業師の宇良関もうまく対応できず。そしてそのまま阿炎関が宇良関を押し倒しました!これで両者は6勝4敗で並びました。

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◯豊昇龍関‐阿武咲関●

大関・豊昇龍関が立ち合いで右のほうへ動き、そのまま上手出し投げを繰り出してあっという間に勝負がつきました。

立ち合いで勢いよくぶつかろうとすると、こういう場合に不利な形になる。改めて立ち合いの難しさを思い知らされる一番でした。

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◯高安関‐琴櫻関●

昨日再出場し、結びの一番で大関・豊昇龍関を破った高安関が、本日も結びの一番で大関・琴櫻関に挑みました。

琴櫻関が中に入ろうとするも、高安関はうまく対応しましたね。

そこから右四つとなり、高安関が左の上手をとりました!そして高安関の上手投げが決まった!!!

高安関が2日連続大関を撃破です!現在は平幕に落ちているものの、大関経験者の実力者が、再出場後に土俵を沸かせております!この強さですから、途中休場が悔やまれますね・・・。

これで琴櫻関は7勝3敗となり、勝ち越しは明日以降にお預けとなりました。

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再出場後大活躍の高安関ですから、ぜひとも勝ち越していただきたいです。これからも応援いたします。

明日は11日目、いよいよ終盤戦ですね。明日も楽しみです。

お読みいただき、ありがとうございました。