689.【ビートルズ・ソロ曲】ローリング・ストーン誌『The 100 Best Beatles Solo Songs』を、順番に聴く。【90位~86位】
2024/03/28
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本日も、『The 100 Best Beatles Solo Songs』というローリング・ストーン誌のランキングの楽曲を順番に聴いていきます。
今回は90位~86位です。
こちらはビートルズの4人のメンバー(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター)が、それぞれソロ名義で発表した楽曲を100位までランキングしたものです。
それでは、今回も始めます!
※こちらのランキングはローリング・ストーン誌によるものであり、私がつけたランキングではありません。また、個人的な感想が濃い記事ですのでご了承ください。
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90位 Stardust(1970年、リンゴ・スター)
まさにスターダスト(星くず)のような、キラキラとしたイントロが印象的ですね。
ジャズの要素がある、大人な雰囲気の楽曲ですね。
というのも、この楽曲が収録されているアルバム『Sentimental Journey』は、アメリカのスタンダード・ナンバーの楽曲をカバーしたアルバムのようです。
この『Stardust』も、1927年にホーギー・カーマイケルというアメリカのジャズミュージシャンの方が発表した楽曲だそうです。それをリンゴがカバーしたものだそうです。
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89位 Out The Blue(1973年、ジョン・レノン)
哀愁を感じるジョン自身によるアコースティック・ギターの演奏によるイントロでグッとこの楽曲の雰囲気に引き込まれます。
どうやらこの楽曲は、ジョンの妻であるオノ・ヨーコについて書かれた楽曲のようです。
ビートルズの活動後期の時期からジョンの音楽性に大きな影響を与えているのが日本人という事実。そういった面でも、ジョン、そしてビートルズには親しみがわきます。
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88位 Bluebird(1973年、ポール・マッカートニー)
ビートルズファンであれば、ポールが作った楽曲でこんな曲名だと、ビートルズ時代の名曲『Blackbird』を連想せざるを得ませんね。
ポール1人によりアコースティック・ギターを中心に演奏された『Blackbird』とは異なり、『Bluebird』はウイングス名義としてバンドで賑やかに演奏されております。そのメンバーの中には、当時のポールの妻であるリンダ・マッカートニーの存在もありますね。
ポールも妻となった女性が音楽性に大きな影響を与えていることでしょう。本人の音楽的才能はもちろんですが、こうやって人々と出会ったことにより生まれる音楽も興味深いです。
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87位 Try Some Buy Some(1973年、ジョージ・ハリスン)
この楽曲はもともとジョージが、ガールズグループ・ロネッツのメインボーカルとして活躍した歌手のロニー・スペクターに書いた楽曲だそうです。
ロネッツといえば『Be My Baby』や『Baby I Love You』など様々な名曲がありますね。女性ボーカルによるハーモニーが美しいグループです。そのプロデューサーで一時期はロニーの夫だったフィル・スペクターもビートルズとはつながりがありますからね。
楽曲提供やプロデュースなどでつながる人間関係をたどっていくのも興味深いものです。
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86位 Arrow Through Me(1979年、ポール・マッカートニー)
やはりソロポールは、70年代のウイングスとしての楽曲のランクインが多いですね。
ベースが特徴的な楽曲だという印象です。ポールはマルチプレイヤーですがベーシストのイメージがありますから、やはりポールの演奏でしたが、シンセベースでした!1979年ですから、この頃のポールは積極的にシンセサイザーを活用していたのかもしれませんね。
ビートルズ時代には普及していなかった技術を用いて新たな音楽を求めるポールの挑戦心を感じることができた楽曲です。
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こうやってビートルズ解散後の各メンバーのソロの楽曲を聴いていくと、それぞれのメンバーの色が出ながらもビートルズが活動していた60年代には見られない音楽などもあり興味深いですね。
お読みいただき、ありがとうございました。