606.【令和6年大相撲1月場所千秋楽感想】横綱・照ノ富士関が9回目の幕内最高優勝!優勝決定戦に敗れた関脇・琴ノ若関も13勝2敗の成績で大関昇進が濃厚に!皆さま、お疲れ様でした!
2024/01/28
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初場所もついに今日で千秋楽となってしまいました!本日も印象に残った一番についてそれぞれ述べていきます!
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◯對馬洋‐琴手計●
私の地元・長崎県出身かつ、私と同い年の對馬洋と、琴手計の一番でした。
躍動感のある立ち合いで一気に左の上手をとった對馬洋が、体を回転するような形で繰り出した上手投げが決まって勝利しました!
これで東幕下2枚目の對馬洋は5勝目です。来場所では確実に返り十両の對馬洋”関”を観ることができることでしょう。来場所も応援しとるばい!
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◯勇磨関‐木竜皇●
場所前に人命救助をしたことがニュースになったお手柄力士・幕下の木竜皇が、十両で勇磨関に挑みました。
立ち合いから木竜皇が勢いよく勇磨関を押していきましたが勇磨関が土俵際で耐えて、勢いあまって木竜皇が土俵から出てしまいました。
今回の一番は決まり手はどのようになるのかと見てみたら、「網打ち」というそうです。網打ちで勇磨関の白星となりました。
これで木竜皇は3勝4敗、負け越しで今場所を終えましたがお手柄なこともあり来場所でも注目したい力士の一人となりました。
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●千代栄関‐白熊関◯
その「気は優しくて力持ち」を体現したようなお姿もあり、四股名が「高橋」だった頃から注目していた今場所改名の白熊関が、千代栄関との一番に臨みました。
序盤は千代栄関が押していきましたが、白熊関がその重い腰で土俵際で残った!そして左の下手でまわしをとった白熊関が逆襲し、寄り倒しました!白熊関、千秋楽での勝ち越しおめでとうございます!今回も白熊関が倒れた千代栄関に手を差し伸べていた場面が印象的でした。
その風貌や人柄を体現した四股名が今場所から名付けられた白熊関には、来場所も注目していきたいです。
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●時疾風関‐尊富士関◯
今場所は初日から7連勝する活躍を見せてくれた時疾風関でしたが、本日は十両優勝の尊富士関が時疾風関をあっという間に押し出してしまいました!
これで13勝2敗で今場所を終えた尊富士関ですが、番付運によっては十両一場所通過の可能性もなくはありませんね。今場所ものすごい勢いで新十両ながら十両優勝を達成した尊富士関には来場所が幕内でも引き続き十両でも注目していきたいですね。
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●玉鷲関‐大の里関◯
今場所新入幕で、どんどん勝ち星を重ねていき横綱・大関・関脇戦も経験した大の里関は、千秋楽は玉鷲関との一番でした。
大の里関が押していき、玉鷲関は土俵際!そこから残っていく玉鷲関でしたが今度は大の里関が引いた!引き落としが決まり、大の里関は白星で今場所を終えました。
新入幕で11勝4敗の好成績を残し、大の里関は敢闘賞を受賞しました。おめでとうございます!来場所も幕内で会場を沸かせる相撲を取ることでしょう。来場所の大の里関も楽しみです。
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◯平戸海関‐阿炎関●
私の地元・長崎県出身の平戸海関は、千秋楽は阿炎関と対戦しました。
つっぱっていく阿炎関と、それをあてがう平戸海関!
阿炎関の動きに隙を見つけた平戸海関がはたき込み!これで平戸海関は千秋楽で勝ち越しを決めました。おめでとうございます!これからも勝ち越しを続けて、いつか三役の土俵に上がる平戸海関を楽しみにしとるばい!
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◯若元春関‐錦木関●
2日目に横綱・照ノ富士関を破り金星を得た若元春関が、千秋楽は錦木関との一番に望みました。
左四つの構図となり、まず左の下手をとった若元春関が、押していき今度は右の上手をとって寄り切り!これで若元春関は10勝5敗になりました。
横綱・照ノ富士関や大関・貴景勝関など上位陣を破った相撲が評価されたこともあり、若元春関は殊勲賞を受賞しました。おめでとうございます!おそらく来場所の若元春関は関脇に復帰するのではと私は予想します。
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●竜電関‐宇良関◯
今場所新三役となった宇良関は、既に負け越しが決まってしまっているのですが千秋楽に業師としての意地を見せてくれました!
竜電関に頭を入れる形で低い姿勢で組む宇良関。右の上手を取る竜電関。勝負はどう動くかと見守っていたら宇良関が腰を落とした!
宇良関の伝え反りが決まった~!
宇良関による伝え反りは、一昨年秋場所で宝富士関相手に決めて以来だそうです。千秋楽にて、有終の美を飾りました。
業師としての宇良関が光りました。負け越してしまったものの、新三役として見ごたえのある相撲を見せてくれた今場所の宇良関でした。来場所では再び平幕に戻ることが濃厚ですが、引き続き注目したい力士です。
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●朝乃山関‐大栄翔関◯
私と同学年・平成5年度生まれの力士の対決です。
今回は立ち合いからどんどん突いていく大栄翔関に朝乃山関が対抗できずに、大栄翔関の引き落としにより朝乃山関の両手がついて勝負ありでした。
これで共に9勝で今場所を終えた両者です。途中休場を挟みながらも9勝することができた朝乃山関、お疲れ様でした。
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◯琴ノ若関‐翔猿関●
優勝争いをしている関脇・琴ノ若関に、翔猿関が挑戦しました。
素早く動き回る翔猿関に、どっしりと構える琴ノ若関。そこから冷静に左の上手をとった琴ノ若関が、翔猿関に上手投げを決めました!
これで琴ノ若関は13勝2敗になりました。優勝争いは結びの一番次第となりました。
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◯照ノ富士関‐霧島関●
横綱・照ノ富士関と大関・霧島関の対決です。琴ノ若関が13勝になったことで霧島関は優勝争いから脱落。照ノ富士関が勝てば琴ノ若関との優勝決定戦という構図でした。
立ち合いからの圧倒的なパワーにより、照ノ富士関が霧島関を一気に寄り切り!すぐに勝負がつきました!
これで13勝2敗となった照ノ富士関は、琴ノ若関との優勝決定戦に臨みました。
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優勝決定戦
◎照ノ富士関‐琴ノ若関
立ち合いから琴ノ若関がもろ差しになることに成功!しかしその後は右四つに!
そして横綱が巻き替えた!今度は横綱がもろ差しに!そして横綱がどんどん押していく!押していく!土俵際で琴ノ若関が残っていく!残っていく!しかし・・・
横綱・照ノ富士関の寄り切り!
優勝は照ノ富士関!
休場が続いていた横綱の復活優勝です!おめでとうございます!これで9回目の幕内最高優勝となりました。二桁優勝まであと1回です!今場所ではまだまだ横綱としての強さを発揮できる照ノ富士関を観ることができました!
一方、敗れてしまい初優勝とはならなかった琴ノ若関ですが、13勝2敗の成績で技能賞も受賞しました。そして来場所での大関昇進が濃厚だそうです。琴ノ若関も、おめでとうございます!お祖父様の第53代横綱・琴櫻関と生前、琴ノ若関が大関昇進することになったら四股名を貰う約束をしていた、というエピソードは有名です。2代目琴櫻関の誕生が現実味を帯びました!ただ、琴ノ若関はお父様で師匠の佐渡ヶ嶽親方の現役時代の四股名でもある「琴ノ若」にも愛着があり、大関でもしばらく「琴ノ若」を名乗りたい旨の情報も拝見いたしましたので、すぐに改名するのかは昇進伝達式でわかるかもしれませんね。
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今年の初場所も本当に見ごたえがありました。様々なタイプの力士が、様々な一番を繰り広げましたので、私も15日間夢中になって拝見いたしました。
力士の皆さまや裏方の皆さまなど、初場所に関わったすべての皆さま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。春場所も楽しみにしております。
お読みいただき、ありがとうございました。