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573.【映画『若ノ花物語 土俵の鬼』】戦後の大相撲を盛り上げた第45代横綱・初代若乃花関が大関時代に本人役で出演!その半生を、古賀メロディーとともに。

2024/01/08

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相撲ファンの私は、現在も初場所を待ち遠しく思いながら相撲関連の映像を度々拝見しております。

今回は、1956年の映画『若ノ花物語 土俵の鬼』を鑑賞いたしましたので、この映画について述べます。

ちなみに、こちらのAmazon Prime Videoで鑑賞いたしました。近年の映画だけでなく、このように往年の名作も気軽に鑑賞できるようになったのは便利な時代ですね。

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平成生まれの私が「若乃花」と聞いて思い浮かべるのは、第66代横綱・3代目若乃花関としてご活躍した花田虎上まさる氏です。他にも「若乃花」と呼ばれた横綱が3人いたことを知ったのは比較的最近のことです。

その花田虎上氏の伯父にあたるのが、今回ご紹介する映画の主役である初代若乃花関です。この映画では、大関時代、「若ノ花」の四股名だった頃の初代若乃花関が本人役で出演しております。

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この映画が作られたのは1956年であり、平成生まれの私にとってはかなり前の時代です。自分が生まれる前の時代の映画からは、リアルタイムでは知らないその時代の雰囲気を感じることができ、そのことにも魅力を感じます。

また、往年の歌謡曲が好きな私にとっては、音楽担当の古賀政男による、いわゆる「古賀メロディー」が映画で流れたことでも心が躍りました。

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さて、こちらの映画では作られた1956年までの初代若乃花関の半生が活き活きと描かれております。若乃花関を映画の前半では青山恭二が演じていますが、後半ではなんと若乃花関本人が演じているというのが驚きです。伝記映画を本人が演じる・・・、今の映画ではあまり見かけない手法ですね。

この映画で特に心に残ったのは、不慮の事故により長男を亡くしながらも、それでも土俵に上がった場面です。こちらでは実際の1956年(昭和31年)秋場所の映像が流れるのですが、それまでの場面も本人が演じていることがあり、当然なのですが違和感なく繋がっています。

映画の題名にもなっている「土俵の鬼」の異名がある若乃花関の、気迫が伝わるその相撲に、68年前に既に決着がついている一番ながらも心から応援してしまいました。それと同時に、ご子息を亡くされてつらい気持ちの中、映画で再びその時の場面を演じることとなった若乃花関は大変だっただろうと思いました。

また、若乃花関と共にいわゆる「栃若時代」を築いた第44代横綱・栃錦関や、第46代横綱・先代朝潮関などその当時の力士たちが登場し、当時の大相撲の雰囲気を少し知ることができました。

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こちらの日本相撲協会公式YouTubeチャンネルでも、初代若乃花関のご活躍がご紹介されておりましたので、拝見いたしました。

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こうやって往年の力士たちのご活躍を拝見すると、先人たちが様々なドラマを繰り広げた先に、現在の大相撲があるのだと感じ、その歴史を想像させます。

ご覧いただき、ありがとうございました。