531.【ビートルズ】ローリング・ストーン誌『100 Greatest Beatles Songs』を、順番に聴く。【10位~6位】
2023/12/04
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本日もローリング・ストーン誌『100 Greatest Beatles Songs』を、順番に引き続き聴いて、自由に感想を述べていきます。今回は10位~6位です。
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10位 While My Guitar Gently Weeps
おお・・・ジョージ作の名曲が10位に来ましたね!この楽曲が収録されているアルバム『The Beatles(通称・ホワイトアルバム)』を聴いていると、前の曲の『The Continuing Story of Bungalow Bill』と繋がっているような形でこの曲に移行するのですが、その演出は何度聴いても鳥肌ものです。
和やかな雰囲気がある『The Continuing Story of Bungalow Bill』から、シリアスな雰囲気の『While My Guitar Gently Weeps』の哀愁溢れるイントロが流れる・・・たまりませんね。曲名には「Guitar」という単語が入っておりますが、ギターではなくピアノが主体のイントロも意表を突くようでアクセントとなっていますよね。
曲名は「ぼくのギターがしとしと泣いているあいだ(著者訳)」といった意味合いなのですが、まさにしとしと泣いているように演奏されるギターの音色から、まるでギターに感情があり、生きているかのように錯覚いたします。
このギターを弾いているのはこの楽曲の作曲者でボーカルのジョージではなく、ジョージの友人でこの当時はクリームのギタリストとして活躍していたエリック・クラプトンの演奏だということが知られております。ブルースの影響を大きく受けているクラプトンですから、このように哀愁溢れるギターを弾かせるとそりゃあ名演ですね。
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9位 Come Together
この楽曲は、今聴いてもカッコいい!いつ聴いてもカッコいい!
シュッミー・・・
シュッミー・・・
シュッミー・・・
シュッミー・・・
作曲者であるジョンの歌声はもちろんなのですが、ポールによるベースの音色に本当に魅力を感じ、耳で追ってしまいます。
ジョージによるギターの演奏もこの楽曲に合致した雰囲気を醸し出しており、リンゴによるドラムにも緊張感を感じます。
つまり、どのメンバーも名演といえるパフォーマンスを披露している楽曲であり、やはりランキング上位に来るものだと納得させられます。
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8位 Let It Be
この曲が8位なんて嘘だ!
トップ5に入るべきでしょう!
これは予想外でした・・・。五本指に入ると思いきや、8位に登場しましたね。
この楽曲は至る所で現在も流されておりますので、ビートルズというバンド名を知らない子どもの頃から耳にしておりましたが、子どもながらになんていい曲なんだと感動したことを覚えております。
歌詞に登場する「Mother Mary」とは、一般的には聖母マリアのことなのですが、ポールが14歳の頃にこの世を去った母親のメアリーでもあることがよく知られております。
こちらの動画の53秒ごろからポールご本人が語っておりますが、なんと夢に母親のメアリーが出てきて「Let it be.」とポールに話しかけたそうです。このことがあり名曲が生まれたのですから、どの国でも、どの時代でも、母の力は偉大だと思わされます。
この楽曲のピアノのフレーズは本当に大好きですので、ウクレレを購入した際に、その日に早速同じコードを弾いてみたことを思い出します。
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7位 Hey Jude
この楽曲は、中学の頃に音楽の教科書に載っていたのですが、その頃はまだビートルズをあまり知らなかったためうまく歌えませんでした。仮に今、みんなで『Hey Jude』を歌う機会があるとすると、ノリノリで歌うことでしょう。
『Hey Jude』は、ジョンと、オノ・ヨーコの前の妻であるシンシアとの間にできた子どもであるジュリアンを、ポールが慰めるために書いた楽曲だというエピソードがあります。
イントロがなく、いきなり歌い出されることから、すぐにジュリアンを慰めなければ、というポールの気持ちが伝わります。
この楽曲を聴いていると、私も励まされる気持ちになります。ジュリアンを慰めるために書いた楽曲が、結果的に世界中のたくさんの人々への応援歌として現在も聴かれ続けております。
楽曲の本編と言える部分より、後半の「ナ~ナ~ナ~ナナナ~ナ~」のフレーズの部分のほうが長い、7分を超える楽曲となっているのですが、後半部分にも同じフレーズの中にも変化があり、聴きごたえがありますよね。
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6位 Something
ジョージ作の名バラード、ついにランクインしました!
専門的な話を少し失礼いたしますが、歌い出しのC→Cmaj7→C7→Fというコード進行が本当に気持ちいいです。余談ですが、私は主にウクレレを弾くのですが、ウクレレで弾くと本当に気持ちいい指の動かし方になるんです。
この楽曲はフランク・シナトラもカバーしているのですが、シナトラが誤ってジョージ作ではなくレノン=マッカートニー作の楽曲だと認識していたエピソードが知られております。
それだけジョンやポールの才能に隠れがちなジョージですが、ビートルズ時代にもこのように確かな作曲家としての才能を開花しており、ビートルズ解散後の1970年に傑作アルバム『All Things Must Pass』を発表することになるのですね。
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今回で6位までご紹介いたしましたので、泣いても笑っても次で最後になります。あと5曲・・・、予想してみましょうかね。(※著者は記事を書くまで順位を見ていません)
『I Want to Hold Your Hand』
『Yesterday』
『In My Life』
『Strawberry Fields Forever』
『A Day in the Life』
この5曲(発表順)だと思いますが・・・、仮に外れたとすると、その曲は100位にも入っていないということになりますから驚きですね。この5曲がどのような順番になるかは、誰も予想することが困難でしょう。
次回はこの企画の最終回!楽しみにしております。
ご覧いただきありがとうございました。