532.【ビートルズ】ローリング・ストーン誌『100 Greatest Beatles Songs』を、順番に聴く。【5位~1位】
2023/12/05
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本日もローリング・ストーン誌『100 Greatest Beatles Songs』を、順番に引き続き聴いて、自由に感想を述べていきます。今回は5位~1位です。
今回でこの企画も最終回となりました。100位から順番に聴いていき、今回は最後の5曲です。前回の記事で、5位~1位が以下の5曲だと予想しました(※記事を書くまで著者は順位を見ていません)。
『I Want to Hold Your Hand』
『Yesterday』
『In My Life』
『Strawberry Fields Forever』
『A Day in the Life』
こちらの5曲(発表順)だと思いますが・・・どうでしょうか。
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5位 In My Life
来ました!
私がビートルズの楽曲の中で一番好きな楽曲がついにランクインしました!
約10年前にビートルズの楽曲の虜になり、いろいろな楽曲を聴いていきましたが、その中でも特に気に入ったのがこの『In My Life』で、それは現在でも変わりません。
過去の思い出の場所、思い出の人々・・・、誰にでもあることでしょう。時代はだんだん変わっていき、現在はもう存在しない場所や、この世を去っている人々もいます。
そのような、誰もが思い返す普遍的な、大切な場所や大切な人々との思い出についての歌詞が、本当に心に来ます。
イントロのギターのフレーズだけでも心がグッと掴まれたような気持ちになります。ジョンのメインボーカルはもちろん、ポールやジョージのコーラスも楽曲の雰囲気に寄り添っています。リンゴのシンバルの音が印象的なドラムもジーンと響きます。
そのような4人によるメンバーによる音はもちろん素晴らしいのですが、この楽曲の真骨頂はなんといっても間奏で流れるプロデューサーのジョージ・マーティンによるピアノです。これは本当に名演だと思います。この間奏があるからこそ、そこから繋がる楽曲の最後の部分がより良い雰囲気に演出されていることでしょう。
2016年にジョージ・マーティンの訃報を知った際には真っ先にこのピアノのフレーズが脳内再生され、それと同時にこの楽曲をはじめとするビートルズの数々の楽曲をプロデュースしていただき、本当にありがとうございました、と感謝の気持ちでいっぱいになったことを覚えております。
これまでの人生で、私もいろいろなことがありました。これからの人生でもいろいろなことがあると思いますが、前向きに生きていこうと思える、大好きな楽曲です。
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4位 Yesterday
ビートルズの楽曲の中でも最も有名な楽曲の一つであろう名曲が、4位にランクインしました。
yesterdayは昨日を意味する英単語ですが、ビートルズファンの私はこの単語を目にする度にこの楽曲を思い出してしまうほどです。
作曲者のポールによるイントロの悲しげなアコースティック・ギターの演奏から心が揺さぶられますね。
外部ミュージシャンによるストリングスの音色が、寂しげなこの楽曲にささやかな華やかさを添えています。
この楽曲は表面上は失恋ソングのように聞こえますが、ポールが『Let It Be』を書く際にも影響を受けた、ポールが14歳の頃にこの世を去った母親のメアリーの影響が『Yesterday』にも表れていることを語ったそうです。ここでも母親の力の偉大さを思い知らされます。
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3位 Strawberry Fields Forever
不思議なイントロから始まり、独自の世界観を出しているこの楽曲が3位にランクインです。
メロトロンという電子鍵盤楽器が効果的に使用されており、幻想的な雰囲気を出していますよね。
最初のジョンの声はいつもの声に聞こえますが、そこからスローダウンされたボーカルになり太い声のものになります。ジョンにしては太い声ですのでポールが歌っているとも思いましたが、この声もジョンという情報が出てきました。スロー再生すると声が太くなり、印象がだいぶ変わりますね。
楽曲本編が終わったあとの「Cranberry sauce」のフレーズが印象的なシュールなパートも唯一無二な曲調ですよね。このジョンの声もスロー再生でかなり低く聞こえますね。
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2位 I Want to Hold Your Hand
初期の名曲が2位に来ましたね!
陽気な手拍子も印象的なこの楽曲、曲名を直訳すると「手を握りたい」なのに、邦題は『抱きしめたい』とより進展したものとなっていることにグルーヴを感じます。
デレレ~ンレ~♪
デレレ~ンレ~♪
このイントロから盛り上がりますね。それにしても私はイントロの話ばかりしてしまっていますね。曲の始まり、第一印象ですから、それだけ大事な部分ですよね。
やっぱり、初期のビートルズは甘酸っぱく、そしてシンプルですね。後期になっていくといろいろと試行錯誤し複雑な曲調になることもありますが、初期はシンプルかつ、心に来ます。
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1位 A Day in the Life
そして1位は『A Day in the Life』でした。ジョンがメインボーカルのパートとポールがメインボーカルのパートで構成されており、ジョンパートからポールパートに変わる際の音が大音量で、迫力があります。
正直、初めてこの大音量の部分を聴いた際は「うるさい曲だなぁ」と思ってしまいましたが(すみません!)、現在はこの部分があるからこそ、静かなジョンパートから盛り上がっていくポールパートに繋がるのだなと解釈しています。
そしてその盛り上がりを維持しつつ、再びジョンパートになり、大音量の部分が再び流れる構成・・・。やっぱりこの曲の構成、凄まじさがありますね。ファイナル・コードと呼ばれる最後の音が残す余韻も鳥肌ものです。
ファイナル・コードのあとに流れる「Never could see any other way.」の台詞が印象的な部分は、『Edit for LP End』と呼ばれるそうです。こちらの部分でジョンの「Been so high.」という台詞があるのですが、私には「ありがとうございました~!」と空耳が聞こえてしまいます。アルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の一番最後の部分ですから、「聴いてくれてありがとう」というメッセージだと勝手に解釈しております。もちろんジョンにはそういう意図はなかったと思いますが、私にはそう聞こえてしまいました。
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やはり、予想した通りこの5曲でした。
今回で、これまで20回にわたってお届けした「ローリング・ストーン誌『100 Greatest Beatles Songs』を、順番に聴く。」企画を終了いたします。
登場した100曲以外にも好きな楽曲がいっぱいあります。やはりビートルズはこれからも聴き甲斐のあるバンドだなと思い知らされました。
この企画を通していろいろと情報収集しているうちに、新たに知ることができたこともたくさんあり、これからもより、ビートルズの楽曲を大事に聴いていけるようになれたと思います。
今年、ビートルズの「最後の新曲」である『Now And Then』が発表されたこともあり、その流れで私の中で再びビートルズ旋風が巻き起こり、このような企画をやってみました。
超個人的な感想を述べていった企画でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。